はじめての青色申告体験記

第3回取引入力編

アドバイスする人・吉田信康先生

改めてレクチャーを受けた

そう思ってやってきたのは、第1回でもレクチャーを受けた吉田先生のところ。そう、困ったときはすぐに人に頼る性格なのだ(笑)。厚かましく訪問したにもかかわらず、吉田先生は気さくな笑顔で出迎えてくれた。

穴澤
すみません、やっぱり僕、途中で心が折れそうになりまして。
なんとか助けていただけないでしょうか。経費がわからないんです。

吉田先生

今回お話をお聞きした税理士の吉田信康先生。親身になって相談に乗ってくれた。わかりますよ。やっぱり、最初はどこまでが経費で、どこまでがプライベートなのか、そりゃ悩むのも当然です。それに1年分の領収書の山でしょ。前回は、そこまでのお話ができませんでしたしね。

領収書はどうしたんですか。そうですか、月ごとに分けたんですか。あぁ、そんな必要はなかったんですけどね(笑)。

穴澤
がーん。あんなに苦労したのに。あの2時間首を痛めた作業は全部無駄だったんですか?

吉田先生

いえいえ、すべてが無駄というわけではありませんよ。ただね、確定申告用の用紙には、あらかじめ「旅費交通費」とか「接待交際費」とか、いくつか経費の種類が書かれているわけです。だから、月ごとというよりは、経費の種類ごとに分けた方がいいんです。あとは、同じ店で繰り返し経費を使っている場合、その領収書を日付ごとに並べて、まとめてホッチキスで留めておいたりするといいですよ。後で入力が楽ですから。

穴澤
あの、今日、「やよいの青色申告 10」の入ったノートパソコンと、領収書数ヶ月分、通帳を持ってきたんですが(こういうところは準備がいい)、できれば実際の効率的な入力の仕方を教えてもらってもらえませんか。
いや、あの、これは、僕が駄目人間だからというのではなく、連載で読んでいる読者もいることですし(苦しい言い訳…。実際は駄目人間だからだが)。

吉田先生

いいですよ。うちに弥生カレッジで教えているベテランインストラクターがいるので、ちょっとこの場でやってみますか。ひとまず、持ってきた領収書を出してもらっていいですか。

穴澤
ほんとに何から何まですみません。馬鹿ですみません。来年からは、ちゃんとやりますから…(平謝り)。

できるだけ入力の手間を省くポイントがあった

そして、インストラクターの方に実際に指導してもらうことに。数ヶ月分の領収書を広げ、先ほど言われたように経費として明らかなものを、項目ごとに並べてみる。

弥生カレッジ

インストラクターさんに教わっているところ。
わ、わかりやすい…。今までの作業は何だったんだ…。インストラクターさんは顔出しNGだったけど、「弥生カレッジ」で教えているそう。
一生ものだから、一度は教わって損はないかも。

※弥生カレッジとは、弥生認定マスターインストラクターが指導を行う「弥生セミナー」を実施している団体の総称です。今回は「弥生会計」コースを担当されているインストラクターの方に特別に個別指導をしていただきました。

 弥生カレッジについて、詳しくこちら

穴澤
さて、これをどうしたらいいのでしょう?

インストラクターさん

インストラクター

まず一番お悩みでらっしゃる経費から入力してみましょうか。この際だから「簡単取引入力」ではなく、慣れれば入力の手間を省ける「現金出納帳」を使いましょう。
まず現金出納帳の画面を開いてください。ここで、現金がどんな推移をしたのかを見ていきます。経費はほとんど現金払いですよね?

穴澤
簡単取引入力じゃないんですか。わかるかな…。えっと経費の一部、取材で使う車のETCの支払は銀行から引き落としですが、事務所の水道光熱費なんかもほとんど現金払いですね。

相手勘定科目

現金出納帳に入力した1月分の消耗品費の入力履歴。この方法だと、使い込めば使い込むほど、入力の手間が省けそうだ。

インストラクターさん

インストラクター

ではまず、Suicaのチャージやタクシーの領収書など、明らかに経費で使ったものを入力してみましょう。
日付を入れ、相手勘定科目のタブから「旅費交通費」を選び、金額を入れるだけです。

穴澤
え~、別に日付順に入力しなくても、入力すれば勝手にソフトの中で日付順に並べ変えられるんですか…。つまり、「旅費交通費」をだーっと入力していき、後でまた別に「接待交際費」をだーっと入力しても、それらすべてが日付順に並べ替えられるんですね…。びっくり。

インストラクターさん

インストラクター

ただですね、後で日付順になるからといって、こうして1年分をまとめて入力するときは1月の次に6月を入れたりするでしょう。それでもいいんですが、それだと月と日付で三桁の数字を入力しないといけないんですよ(6月10日の場合、610)。でもメニューの上部にある期間から該当月をクリックしておくと、日付だけ、つまり二桁の数字を入れるだけでいいから少し楽なんです。それにそのつど、経費の項目を選ぶのも面倒でしょう。だから、ひとまずその月ごとに、「旅費交通費」ならそれだけを続けて入力していった方が少しでも手間が省けますよ。さらに、それを摘要辞書に登録しておけば、いつでも呼び出すことができるんです。

穴澤
なるほど、そういうことなんですね。お、このよく経費で使うものを購入するお店などを登録することができる点は便利ですね。並べて入力すると一気にできて楽ちん。先ほど、吉田先生が言っていたのは、こういうことだったのか…。

インストラクターさん

インストラクター

「現金出納帳」の入力作業がわかったら、次は「預金出納帳」を開きましょうか。こちらは、ずばり預金通帳のコピーのようなものですね。平成21年度の申告ですから、穴澤さんの場合はお仕事の報酬が入ってくる口座の今年の1月1日時点の金額をまず入力してください。あとは、預金通帳を見て、いつどこからいくら入金があって、いついくら引き出したのか、そのまま入力していけばいいだけです。
ここで仮に20,000円現金で引き出したと入力しますよね。すると、さきほどの『現金出納帳』の方に、その20,000円が増え、反映されるというしくみです。

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はじめての青色申告体験記

  1. 第一回 準備編
  2. 第二回 インストール編
  3. 第三回 取引入力編
  4. 第四回 決算編
  5. 最終回 提出編