第1回 サロンコンセプト~事業計画書

開業計画を始めるにあたって、まず最初に手掛けなければいけないのが、サロンの「コンセプト」を決めることです。ここでいうコンセプト作りとは、開業(=独立)するにあたって、自分の夢や実現したいことをまず明確にするということです。

サロンを開業するということは、自分で新たに独立して、社会の中で新しい事業を始めるということなのです。つまり、「サロンコンセプト」=「事業コンセプト」=「夢の具現化」と考えてください。「サロンコンセプト」が事業計画書作りにおいても核の部分となり、サロンを成功へ導くための最初の道しるべとなります。

コンテンツ提供:株式会社ビューティガレージ「サロン開業チャンネル」

このサロン経営事業を通して、何をしたいのかを明確にし、目標を設定します。

理念やビジョンの無い経営は、決して長くは続きません。なぜならスタッフと「志」の共有が出来ないからです。
自分がサロン経営を通して何を実現したいのかを整理してみましょう。

サロンの事業内容の趣旨を30~80文字程度で簡潔に文章化してみます。

ここがサロンコンセプト作成における核の部分になります。自分の目指すサロンの特徴やウリ、イメージを簡潔にまとめてみましょう。

サロンが対象とするコアターゲット顧客を設定しましょう。

メインとなる顧客層を整理してみましょう。メインとなる顧客層が誰なのかによって、メニュー内容やプロモーション、内装イメージも変わってくるはずです。顧客属性の分け方としては、性別、年齢、エリア、所得レベル、趣味嗜好などがよく使われます。

サロンが提供する価値を、情緒的価値(=エモーショナルベネフィット)と
機能的価値(=ファンクショナルベネフィット)に分けて整理しましょう。

ここの部分が具体的なサロンのセールスポイントになり、他店との差別化のキーになってくるものですので、時間をかけてしっかり考える必要があります。この段階ではあくまでイメージだけでもOKです。

事業計画書は、金融機関に提出することだけを目的として書くのではありません。サロンを開業し、維持・繁栄させていくための、成功へ向けた設計プラン(=航海図)を描くことなのです。

コンセプトシートにもとづいて、自分の創るサロンの形を具体化していくとともに、売上高や利益、経費、資金繰りなどの収支計画まで細部にわたり記載していきます。

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サロンの全体イメージや提供価値を一つ一つ具体化していきます。

具体化していかなければならないテーマとしては、以下の通りです。

1.立地 2.広さ 3.セット面とシャンプー台の数 4.スタッフ構成 5.内装イメージ 6.営業時間・定休日 
7.メニュー内容と価格 8.サービス内容 9.サロン名

もちろんこれらはすべて、「サロンコンセプト」にもとづいて作られ、マッチしたものでなければなりません。

コンセプトとは対照的に現実的な数字の提示が求められます。

現実問題として、金融機関で最も重視される項目が収支計画です。もちろん経営者自身にとってもこれを作らない限り、資金計画や売上・利益計画、返済計画などが立てられません。最低限作成が必要となるのは、以下の五つです。

1.資金調達計画 2.初期投資費用計画 3.月次収支計画 4.年間収支計画 5.キャッシュフロー表(資金繰り計画)

ここで資金面などで無理が生じるようであれば、規模の縮小や開業日の延期など、開業計画に修正を加える必要も出てきます。

オープンの時期、準備・打ち合わせ期間、内装工事期間、トレーニング期間を設定します。

オープンまでに必要な一連の流れの把握と手配すべき項目を明記したオープンスケジュールを作成することで、手続きなどの漏れをなくし、開業の準備を計画的に進めていくことが出来ます。

事業計画書のフォーマットは自由ですが、見る人にわかりやすいものにすることが必要です。

コンセプトシートにした内容と、具体的なサロンの全体イメージ、そして収支計画、開業スケジュール等が網羅されていれば、立派な事業計画書の完成です。