白色申告記帳義務化。白色申告から青色申告へ移行する事業者はどのぐらい?

弥生、「個人事業者の確定申告に関する調査 第2弾」結果を発表

  • ・白色申告者の約7割は青色申告への移行を考えていない
  • ・青色申告者の約半数が外部のアドバイスを参考に青色申告事業者を選択している一方で、約7割の白色申告者は開業時に青色申告にするか白色申告にするかアドバイスを受けていない
  • ・白色申告者の約6割は青色申告のメリットを知らない
  • ・日常記帳処理、確定申告処理にかかる日数は?-青色申告と白色申告、共に大きな差は見られない

平成26年分から、記帳・帳簿等の保存制度の対象者が拡大されました。そのため、青色申告への切り替えを検討するという白色申告者もみられます。来年から青色申告をする為には、原則として、変更しようとする年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。実際のところ、どれほどの白色申告者が青色申告への移行を検討しているのでしょうか?また、青色申告は「帳簿が難しい」「ハードルが高い」というイメージを持たれがちですが、実際に確定申告の書類づくりにかかる時間に差はあるのでしょうか?弥生は、前回に引き続き、確定申告をする個人事業者を対象に調査をしました。

調査結果

白色申告者の約7割は青色申告への移行を考えていない

平成26年からの記帳義務化は、白色申告者に何らかの影響を与えているのでしょうか。白色申告者を対象に、平成26年分からの申告方法を変更する予定があるかを調査したところ、68%は「変更する予定はない(白色申告のまま)」と回答しました。前回の調査注1で、2014(平成26)年1月の事業/不動産所得による白色申告の記帳義務化について「知らなかった」の回答が64%を占めていたことから、まだ認知していない大半が、現状の申告方法を変える必要性を感じていないのかもしれません。

【前回調査】2014年からの記帳義務化は知っていますか?
2014年(平成26)年1月以降の白色申告者の記帳義務化に伴い、申告方法を変更する予定はありますか?

青色申告者の約半数が外部のアドバイスを参考に青色申告事業者になることを選択している一方で、約7割の白色申告者は開業時に青色申告にするか白色申告にするかアドバイスを受けていない

個人事業者やフリーランスになる際、どのようにして確定申告の方法を決めたのでしょうか。調査の結果は、青色申告者の約半数が、友人や会計事務所など、外部から何らかのアドバイスを参考にしているのに対し、白色申告者は、「自分で調べて決めた(人のアドバイスは受けていない)」という回答が58.4%と過半数を上回り、「特に何も考えていなかった(13.6%)」層と合わせると、7割以上が外部のアドバイスを受けずに決めていることになります。

今の確定申告方法選ぶ際、誰かのアドバイスを受けましたか?

白色申告者の約6割は青色申告のメリットを知らない

先ほどの項目で、白色申告者の7割以上がアドバイスを受けずに自分で白色申告を選んでいることがわかりました。では、白色申告者は、申告方法の違いや税制上のメリットなどを含め理解しているのでしょうか。白色申告者に青色申告についてどの程度知っているか調査しました。
結果、“青色申告を十分知っている”という層と、“メリットを知らない”という層に二極化しました。青色申告について十分理解している白色申告者が37%いる一方で、約6割はほとんど何も知らない(「青色申告の名前は知っているが、白色申告との違いがわからない(29%)」、「青色申告の名前と帳簿の種類は知っているが、各特典の違いはわからない(27%)」と「何も知らない(7%)」)という結果となっています。

青色申告に関してどの程度ご存知ですか?
青色申告でしか受けられない事項で知っている事項は何ですか?

日常記帳処理、確定申告処理にかかる日数は?-青色申告と白色申告、共に大きな差は見られない

青色申告は「複式簿記」方式により、指定のルールに沿って記帳をする必要があります。この複式簿記が「複雑でわかりにくい」「白色であればもっと記帳が楽/記帳をしなくてもいい」という理由から、青色申告にしないというデータが前回の調査注1から明確になっています。では、難しいといわれている複式簿記で記帳を行う青色申告と、昨年まで記帳の必要がなかった白色申告では、実際の会計業務に要する時間にどれくらいの差があるのでしょうか。日常処理と、確定申告処理で調査したところ、記帳頻度および確定申告処理日数ともに、青色申告者も白色申告者もほぼ同じくらいの時間をかけているということがわかりました。「複雑な記帳の青色申告の方が、より多くの時間と手間がかかるのではないか?」というイメージを持たれがちですが、実際の処理にかかる時間に、青色申告と白色申告の間に大きな差はみられません。

【前回調査】青色申告で確定申告しないのはなぜですか?

日々の取引記録の頻度や、確定申告書類の作成にかける時間などの分布については、青色申告者と白色申告者それぞれがほぼ同じ傾向となっています。なかでも取引記録の頻度は「申告時期にまとめて(青色25.0%、白色28.6%)」という回答が最多数となりました。確定申告書類の作成にかける日数は「2~3日(青色30.5%、白色38.0%)」となり、確定申告の作業にかかる時間は青色申告、白色申告ともに変わらないということがわかりました。

どのくらいの頻度で、日々の取引記録(売上/仕入/仕入以外の費用)を行っていますか?
どれくらいの日数で、確定申告の書類を作成していますか?

今回の調査結果から、青色申告へ移行を考えている白色申告者は少数派であるということがわかりました。白色申告者の約6割は、確定申告方法を決める際にアドバイスを受けることなく自分で決定しており、青色申告のメリットについての理解度がまだまだ低いということがわかりました。 一方で、青色申告と白色申告では記帳方法は異なりますが、日々の取引記録にかける時間や頻度、確定申告書の作成にかかる時間には差がないということも調査結果で判明しました。

青色申告をする為には毎年3月15日迄に税務署へ「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があります。白色申告と青色申告を、メリット・デメリットを踏まえ、今一度次回からの確定申告方法について検討してみてはいかがでしょうか。

弥生では、こうした調査結果をもとに、すべての個人事業主や中小企業の事業主が適切に、スムーズな確定申告ができるよう積極的にサポートをしていきます。

  • 注1.自社調査「個人事業者の確定申告に関する調査(2014年2月4日発表)」 (調査期間:2013年12月16~17日)

調査概要

  • ・調査機関:株式会社マクロミル
  • ・回答者:確定申告実施者(青色、白色)
  • ・有効回答数:616サンプル(青色申告/白色申告各308サンプル)
  • ・調査期間:2014年1月16-17日
  • ・調査手法:インターネット調査
  • ・調査内容:税務調査経験、記帳方法、税務申告方法、売上、事業年数、収入 など
選べる!弥生の確定申告ソフト

※全国の主要家電量販店・パソコン専門店・ネットショップ2,614店におけるソフト実売統計で、弥生は2016年の年間最多販売ベンダーとして最優秀賞を獲得。(業務ソフト部門:18年連続受賞、申告ソフト部門:13年連続受賞)-株式会社BCN調べ


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青色申告がよく分かるガイド本
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