色の効果は、明らかに数値として出ているんです。たとえば、オフィス空間は、なかなか自分の好きなようには変えられないものですが、ちょっとした工夫で色を利用することができます。「自分になにが必要なのか」ということを少し考えて、小物をチョイスするといいんですね。色がはっきりわかるものを見える位置に置いておく。それだけで、とても効果があります。
意外に効果的なのが小さい観葉植物です。生きてるものがいいんですね。ずっとディスプレイなどを見ていると目が疲れますが、目の疲れを取るのにも効果的です。気持ちも安定するしリフレッシュもできるということで、オススメなのが観葉植物です。
私はほかにも、赤いリンゴのペーパーウエイトをいつも置いてます。この赤を見るとやっぱりちょっとドキッとしますよね。そうすると気分が高まってヤル気がでます。今日は絶対にプレゼンを通さないといけないってときには、ちょっとこれを見て、自分のなかにカツを入れていくのです。
それから、ラベンダー色のマスコットもあります。落ちこんだ気分を上げるっていう効果がラベンダー色にはあるので……ラベンダー色の小さいクマちゃんをデスクトップパソコンに貼りつけてあります。色ってなにげなく存在していますけど、仕事に有効に使わない手はないですよね。

「会社ロゴの『弥生ブルー』も、明るい青ですごくいい。」(大平さん)
事務処理系のソフトについて考えた場合、暖色よりも寒色のほうが作業効率が上がります。色の影響というのは心理的な作用と生理的な作用があって、ふたつの面から考えても、寒色のほうがいいのです。間違ってはいけない細かい作業をするときに昂揚感は必要ないし、むしろ精神が安定していたほうがいい。寒色の場合のほうが、呼吸が落ち着いたり脈拍が安定したり、血圧も少し下がったりするようなことが実験データとして出てるんですね。
色というのは光の波長で、その波長をわれわれが感じ取っているわけですから、たとえば緑を見るだけで疲れにくいとか、疲れたときのリカバリーが早いということがあります。とくに長時間の仕事で疲れそうなものに緑をチョイスしておくと、すごくいいですね。「弥生会計」の帳票画面の緑は、とてもいいと思います。
もうひとつ、お金って緑と関係しているんですよ。米ドル紙幣の色も、日本のお札も、実はベースの色は緑色なんです。枯れた緑も必ずつぎの年には生き返る。生命として安定した色なんですね。だから、お金の安定という意味でも、やっぱり緑がいい。ルーレットとか、カジノのテーブル、あれも緑ですよね。リラックスすると同時に勝負に勝ちたいという意味が込められています。そういう意味合いで実はお金と緑っていうのは、すごく関係があるのです。
「弥生会計」のソフトそのものは、色の識別性という面から言うと、帳票のジャンルによって色を変えてあったりします。全体をソフトトーンにしていることで、見ていて疲れない。そして、必ず見出しが、アテンションバーというかたちで強調されている。それは色の誘目性といって、この画面を見たときにここを注意してくださいということです。識別性においても誘目性においても、とても使いやすい。すっきりしているので、見ていてきれい。
「きれい」「使いやすい」「わかりやすい」というのが最大のテーマだと思うので、それらをすべて兼ね備えていると思いました。

とくに、すごく女性にやさしいソフトだと思います。色合いがやはり、女性って少しパステルのやわらかいトーンが好きだし、生理的にも心理的にもしっくりいきます。罫線についても、私は太さや色に敏感で、こうやって少し茶色で細くてっていうようなところは、いいですよね。言われなければたぶん気づかないところだと思うんですけど、こういう細かいところに配慮してくれているソフトなんですよね。
一般的に女性は、数字とか、罫線が画面にいっぱい入るともう「私の仕事ではない」ってなりがちです。そのあたりを、色によってうまく誘導するっていうのが大事だと思うんですね。ここは細かい作業だから目にやさしい緑を使ってますとか、これはゆったりしていいので黄色っぽい色を使ってますとか、ベージュを使ってますというような工夫は、ほんとに女性ユーザーに対して、やさしい配慮だと思います。
もちろん、男女を問わず使う人の側になって、毎日「弥生会計」を楽しく、ストレスなく使うための色がチョイスされていると思うんですね。全体的な、このやわらかいトーンというのもすごく大切なことだと思いますし、カラーコーディネートの面からも、とてもよい比率で色が配分されているので「弥生会計」というソフトは、ほんとによくできてると思いますよ。



- 大平雅美
- フリーアナウンサー・色彩コンサルタント
NHK高松放送局キャスターを経てテレビ東京アナウンサーとして朝の情報番組の司会、スポーツ等を担当。平成6年からフリーアナウンサー。CM、講演などで活躍。同時に米国イメージコーディネーター、東商1級カラーコーディネーター(商品色彩)、カラーセラピスト資格を取得し色彩のアドバイスや研究を行う。政治家や著名人など多数の顧客を持ち分かりやすい色彩解説が好評。
















