弥生会計 導入事例

起業当初から弥生会計を導入。月次データで経営状態を確認

株式会社みやじ豚(神奈川県藤沢市)

活気ある一次産業を実現したいという想いで起業し、美味しさにこだわった「みやじ豚」をブランド化し、消費者へ直接提供している株式会社みやじ豚。学生・会社員時代を通じて経営を学んできた経営者が、会計は経営に欠かせないと考え、創業してまもなく弥生シリーズを購入。経営2年目からは月次データで経営状況の確認などに役立てている。

起業のきっかけ

「格好よくて・感動があって・稼げる3Kの養豚業にしたい」と熱く語る、株式会社みやじ豚の宮治勇輔さん。

「一次産業を、格好よくて・感動があって・稼げる3K産業にしたいと思って起業しました」
血統、餌、育て方にこだわった豚を生産し、消費者へ直接販売している株式会社みやじ豚。代表取締役社長の宮治勇輔さんは、慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、経営と人事の知識が活かせる大手人材派遣会社に入社。4年ほど勤務した後に家業だった養豚業にたずさわるようになった。「もともと家業を継ぐつもりは全くありませんでした。ただ、大学時代から起業したいという想いはあって、会社員になってからも朝5時頃に起きてコーヒーショップで経営に関する勉強は続けていました」。宮治さんは、勉強するうちに自然と家業を含む一次産業に関して分析するようになり、一次産業が後継者不足になっているのは産業として魅力がないからで、その原因は農家と消費者が完全に切り離されている点にあると気づく。そして、自分の経営アイデアを活かして一次産業を「格好よくて・感動があって・稼げる3K産業」にして、実家の養豚業を活性化させてみたいと考えるようになった。

「それでも、本当に養豚業を継げるのかという迷いはありました。プロジェクト立ち上げや大阪勤務など、会社員として仕事が面白かったこともあって、起業にはさらに2年ほど時間がかかりました」。退職した宮治さんは、すぐに養豚業は継がず、個人事業として豚肉の販売とバーベキューなどのイベントを1年おこなった。「これで、徐々に販売先が広がり、口コミでお客様は増えていきましたが、販売だけでなく、生産からお客様の所へ届けるまでを農家が一貫してプロデュースする、ということをやりたくなりました。そこで生産と販売を別でやっていてはだめだと考え、別会計だった父の養豚業と私の事業を一本化して、 2006年9月に株式会社みやじ豚を設立しました」。

事業と会計

みやじ豚では、起業当初、豚舎に常時いる頭数は500頭だったが、2年目には800~900頭へ増やす計画が進んでいる。

「会計の知識はありませんでしたが、創業後まもなく弥生会計を購入しました」
宮治さんは、経営を学んでいたことと、4年間の会社員の経験から、法人として業務をスタートするにあたり、会計の重要性は認識していた。「私自身、会計の実務経験はありませんでしたし、養豚業の先輩であり、弊社より大きな養豚の農業生産法人を経営している父も、最終的な決算業務は農協にお願いしていましたので詳しい知識はありませんでした。でも、法人ですから信用の面でもちゃんと処理する必要があります。そこで、業務ソフトを利用しようと考えました。弊社はただの養豚業ではなく、イベントや販売もする法人ですので、いろいろな処理をする必要があるだろうと考えて、他社の農業向け会計ソフトではなく、知名度があって汎用性が高い弥生シリーズを選びました」。

宮治さんは、弥生ストアで弥生会計とガイドブックがセットになったパックを購入し、初期設定からスタートした。「会計の知識はまったくなかったので、ガイドブックを読みながらとりあえず入力していきました。当時は簿記がわかりませんでしたから、振替伝票やそれに関連する仕訳など理解しにくい部分もありました。ただ、伝票入力さえしておけば、後は農協で処理してくれるのでなんとかなる、という事情もあって気軽に始められました。少し使ってみて、これは簡単だと安心できたことと、当面は申告に使えれば良い状況でしたから、こまめに入力することはありませんでした。結局、初年度は確定申告の時期に1年分を2日かけてまとめて入力する、という使い方になってしまいました(笑)。でもその時に、これではちゃんとした経営をしているとは言えないなという反省もありましたね」。

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会計データを事業へ活かす

同じ母豚から生まれた子豚だけで飼育する腹飼いで、ストレスがなく健康で美味しい豚肉を生産している。

「事業計画に合わせて月次データを利用しています」
養豚業の生産は、母豚の出産能力がほぼ安定しているため、母豚の頭数によって年間の計画や予測が立てやすい。また飼料などの面も含めて、過去のデータがあれば、全体的な予算と費用は経営者自身が把握しやすい。「ところが弊社の場合は、法人化してから母豚の数を増やしましたし、より良い豚を育てるための取り組みもいろいろとやっていますので、以前に父がおこなっていた時とはかなり状況が違っていて、比較検討する材料がなかったのです。それに創業1年目は、いかに良い豚を生産して、売上をどう伸ばすかという方が重要だったので、会計データを経営に活かすところまで手が回りませんでした。でも2年目に入って昨年のデータが結果として残っていますので、2007年9月からは毎月入力するようにして、月次データを見られるようにしています。前年度の反省もあって、会計に関して農協に相談したり、決算書の読み方について解説している本を4、5冊読んで勉強しました」。

また、創業から2年目に入ったみやじ豚では、生産量を増やすために新しく豚舎を造築するなど、さらなる業務拡大に向けた事業が本格始動している。「最近はバイオエタノールの影響で、飼料になるはずの穀物が高騰していますし、豚は温度に敏感なので温度管理の光熱費もかさみます。前年度の月次データと比較することで、全体の割合が出せますので、費用がかかりすぎていないかチェックすることもできるようになりました。事業を伸ばしていくためには当然費用も増えますが、月次トータルの損益で、売上が順調かつ利益も伸びていることが数字ではっきり確認できれば、経営方針は正しいと判断できます。生産と販売を同時におこなっていますので、そういう部分はなんとなく把握できても、数字でしっかり見られるというのは安心感につながります」。

今後の事業展開と弥生シリーズ

勇輔さん(左)は販売とマーケティング、広報などを担当し、飼育は弟の大輔さん(右)が担当している。

「より美味しい豚肉を提供し、3Kへつなげていきたい」
みやじ豚の顧客数は順調に伸びており、生産から販売までを一貫してプロデュースするという創業時の事業計画は、達成できつつある。「一般的な農業は、作ったものがどういう流通をするのかまったくわかりません。豚肉は通常、農協のラベルが貼られて流通してしまいます。この点を改善することが重要だと考えて、扱ってくれる問屋を探し、みやじ豚として販売できた分については別途発送してもらう仕組みを作りました。それと同時に、私はバーベキューマーケティングと呼んでいるのですが、一般のお客様にみやじ豚を味わって頂くというイベントも定期的に開催しています。味の良さを実感するとリピーターになるだけでなく、口コミで新しいお客様の獲得にもつながりますし、レストランのオーナーを紹介して頂けて新しい販売ルートが拓ける、という好循環にもなっています」。

また、みやじ豚では、豚肉の質向上のためにさまざまな取り組みを実施しているほか、加工品の開発も視野に入れている。「なぜ美味しくなるのかをつきつめた結果、血統、餌、育て方に集約されるとわかりました。消費者は豚の品種で味が決まると思っていますが、それだけではなく、餌と育て方も味にとって重要な要素なんです。肉の味にこだわっていますから、精肉以外に、将来的には加工品もやりたいと考えて生ハムの製造を考えています」。みやじ豚は餌に大麦を多くし、同じ母豚から生まれた子豚ごとに飼育することでストレスが少ない腹飼いという環境で育てている。その結果、消費者から「クリーミーな脂と、焼くと香ばしくジューシーで美味しい」という評判を得ているだけでなく、豚の肉質を競うコンテストでは、県の大会で2年連続入賞を果たし、藤沢の大会では春秋連続優勝するという実績につながっている。

「今のように餌代が高騰したままだと今後10年間で豚や牛、鶏をふくめた畜産農家は半分に減ると言われています。自分でお客様を持っていない畜産農家はこれから厳しいでしょうし、会計データなどの数字で事業の状態を分析しながら経営していく必要があると思っています。実は、弥生販売も創業時に購入したのですが、現状では個人のお客様が多いので使っていません。でも、稼げる養豚業に育てるためには、レストランやスーパーでの販売を増やして行く必要がありますので、それが実現したら弥生販売を活用したいと思っています」。
宮治さんは、「一次産業を、格好よくて・感動があって・稼げる3K産業」にしたいという目標の達成に向けて、熱心に活動している。
企業名 株式会社みやじ豚
使用ソフト 弥生会計
事業内容 養豚業
所在地 神奈川県藤沢市
TEL 0466-48-2331
設立 2006年
従業員数 3名
導入時期 2006年

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