実録!弥生会計導入体験レポート 第4回「弥生会計でできる資金繰り管理」

第4回「弥生会計でできる資金繰り管理」

前回は、右脳事件株式会社の売上や原価、さらにそのための現金や預金のやり取りを入力する「取引入力」を行いました。今回は、前回入力したデータに加え、取引先や得意先の支払いサイト情報を加えることで、資金繰りをわかりやすくする方法などを税理士の宮原裕一先生に解説していただきます。

資金繰りは、得意先・取引先の支払いサイトを正確に入力することからスタート!

こんにちは、右脳事件の大塚です。この連載もいつの間にか4回目を迎えました。今回も前回に引き続いて、税理士の宮原裕一先生にご指導いただきます。

(左)右脳事件株式会社 取締役 大塚弘久さん (右)税理士 宮原祐一先生

大塚さん

前回は取引入力の方法を教えていただき、売掛帳や買掛帳、預金出納帳などに実際に発生した売上や経費、入金額などを入力しました。これらのデータをもとに、さらに経営管理の面で活用するには次に何をしていくのがいいのでしょうか?

宮原先生

今回は「資金繰り」の管理方法を見ていきましょう。現在、右脳事件さんでは売上や資金繰りをExcelで管理されているのですよね?

大塚さん

はい。売上概算表に、請求予定日、顧客名、案件名、見込み金額、見込み粗利、入金予定日などを記入して、まとめて管理しています。

宮原先生

右脳事件さんの場合は、既にしっかりと管理していらっしゃいますが、この分析のために、個別にExcelシートを作り、入力されているわけですよね。弥生会計で適切に入力すれば、そのExcelと同じようなことができるのです。

大塚さん

転記の手間を考えるとこの方法も良いかもしれませんね。

宮原先生

まず基本になるのは、取引先の支払いサイトをできるだけ正確に弥生会計に入力して、回収予定表と支払予定表を作成することです。「いつお金がもらえて、いつ払わないといけないのか」を、きちんと把握できるようにして、必要になったときに手元の資金が足りなかったり、支払いが滞ったりといったことのないように管理しておくのです。

大塚さん

取引先の業種が多様なこともあり、現状でも支払いサイトはバラバラなので、案件ごとに細かく管理していますが、これも簡単にできるのですか?

宮原先生

はい。できます。実際にやってみたほうがわかりやすいですね。たとえば、得意先が月末締め・翌々月末日払いであれば、クイックナビゲータの「資金繰り」タブの中の「回収条件設定」でその設定をします。要は得意先ごとの支払いサイトを入力するだけです。すべてを入力したら、「回収予定表」を開いてみましょう。すると、「いつ、どこから、いくら入ってくるか」を一覧で表示してくれます。同様に「支払予定表」も「支払条件設定」から支払サイトの設定をすると確認できるようになります。

見積資金繰り表と資金繰りシミュレーターで、「この先どうなるか?」を読む

大塚さん

常に先々の資金繰りのことを考えて管理をしているのですが、得意先によって支払方法が手形や銀行振込だったり、支払いサイトが各社ごとに違ったりするので、資金繰りの計算が複雑です。そういったことも簡単になるのでしょうか?

宮原先生

弥生会計には、そのために見積資金繰り表と資金繰りシミュレーターという2つの機能が用意されています。資金繰り表は、一定期間の資金の収入と支出を分類して集計し、収支を確認することができます。見積資金繰り表では、取引入力、回収/支払予定表、受取手形/支払手形一覧、預貯金一覧、借入金一覧のデータが集計されます。さらに、今後発生すると見込まれる未入力の入出金の予定も入れていくことで、先々の残高の推移を予測することも可能です。

もう1つの資金繰りシミュレーターでは、売掛金/買掛金、借入金返済予定、入出金予定、回収/支払予定に登録されたデータが集計されます。具体的には2か月先までの日繰りの資金残高をグラフで見られるようになっていて、なおかつ残高があらかじめ設定しておいた危険域に入るとアラームが出て知らせてくれます。通常の数字を入れてみて問題があった場合、その組み合わせを変えて、シミュレートすることも可能です。

大塚さん

どちらのツールも、月ごとに手元の残高が充分か、万が一ショートする危険がないかを、あらかじめ把握しておけるわけですね。この2つの機能の使い分けのコツはありますか?

宮原先生

基本的にはどちらも資金残高を予測する機能であることに変わりありませんが、次の点で違いがあります。まず資金繰りシミュレーターは、お金の「残高」そのものに重きを置いています。日々のお金の「入」と「出」を追っていく、いわゆる「日繰り」を見ることで、いつ資金がショートするかを予測するのに役立ちます。月単位で見れば、収支が黒字でも、支払日が入金日より先にあった場合、資金繰りがショートすることなどがわかります。

一方で見積資金繰り表は、お金の「内容」に重きを置いています。中期的に資金を見る中でも、その収支を商売での収支である「経常収支」と、設備投資や借入などの収支である「財務収支」とに区分することで、資金不足の原因がどこにあるかをつかむことができます。問題なのは「ただお金がない」ことではなく、「なぜお金がない」のかですよね。

※「資金繰り表」「部門管理」は弥生会計プロフェッショナルまたはネットワークのみ対応しています
● 弥生会計の画面中の金額、取引先名はサンプルです
● Mac OS上でWindows OSを動作させるシステムでWindows OSが正常に動作し、かつ推奨する動作環境を満たしていれば、弥生会計は動作します。(ただしMac環境での利用は推奨していません)

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  1. Vol.1 手間のかかる経理作業からの脱却を目指せ!
  2. Vol.2 いよいよインストール、そして導入設定へ
  3. Vol.3 勘定科目を設定、取引入力をいよいよ開始
  4. Vol.4 弥生会計でできる資金繰り管理
  5. Vol.5 会社がもっと儲かる改善提案!

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