未経験から弥生給与を導入。製品を活用し、柔軟な働き方に対応

東京都品川区、大田区を中心に介護サービス業を提供している株式会社仁済は創業80年の老舗。給与業務を担当することになった依田さんが、未経験から弥生給与で業務をスタート。徐々に効率化を進めつつ、毎月100名分の給与計算を行っている。

未経験だった給与業務を弥生給与でスタート

1939年創業の看護婦紹介所からスタートし、その後、介護サービスを中心に成長してきた株式会社仁済。現在は訪問居宅介護支援事業、訪問介護事業、訪問看護事業、介護サービス業など、多岐にわたる事業を手掛け、従業員数は登録スタッフを含めると総勢180人ほどにのぼる。そのうち正社員とパートタイマーあわせて約100人の給与計算を1人で手掛けているのが、総務部長の依田さおりさんだ。

「未経験から給与計算と支払い業務を担当することになりました。それまでは社員数も少なかったので、現社長の義母が手計算で行っていましたが、手計算では誤りが多くなるため、2000年に弥生給与を導入しました」

結婚前に勤めていた会社では営業事務などの経験はあったが、給与計算業務は初めてで、手探り状態だったという依田さん。

「右も左もわからない状態だったので、近所で開催されていた導入セミナーに参加。その場でどういう手当をつけたらいいかなど教えてもらい大まかな設定をしました。自分のやり方が正しいかがわからず、カスタマーセンターに何度も電話で聞いて教えてもらいました。最初はお給料が計算できればいいくらいに思っていたのですが、業務やソフトに慣れるにつれて細かい設定もするようになりました。設定さえしてしまえば入力だけなので、それほど難しくはなかったです。ヘルプやPDFマニュアルも必要に応じて活用しています。業務マニュアルには給与業務の1年間の流れが紹介されているので、業務理解に役立ちました」

当初は30人程度だった社員も、事業所の数が増えるにしたがって増加し、現在では役員分も含めて月に100枚程度1人で給与明細書を作っているという。

弥生給与を活用し、徐々に効率的に

さまざまな介護サービスを手がける仁済には、ケアマネージャー、看護師、作業療法士などの資格所持者が、多様な勤務形態で働いている。1人で給与業務を担当している依田さんにとって、弥生給与は心強い味方だ。

「介護保険の仕事は資格に対する手当がたくさんあります。また、デイサービスセンターでは、看護師や運転手などパート職員がおり、勤務時間も人により異なります。なので、誰がどの部門で、どういう働き方をしているのか、持っている資格は何かといった項目については、自分で細かく設定しています。設定しておくと、一覧表を印刷すれば各人の資格手当の詳細なども確認できて便利です」

「給与計算に加えて、賞与・昇給、社会保険などの業務も弥生給与で行っています。最近ファームバンキングも使い始めて、銀行に行く手間が省け、時間短縮になり少し楽になりました」

勤怠管理は、事業所ごとに紙のタイムカードを使用し、出勤日数や残業時間などの集計・確認・入力作業は依田さんが手作業で行われている。

「一番大変なのが、事業所から集まってくる勤怠の集計作業です。約100名分を1名ずつ確認する作業に時間が掛かります。各営業所で確認したものが上がってくるのですが、申請内容に間違いがないか、出退勤や遅刻早退、残業申請内容・残業時間、休日など、細心の注意を払って毎月集計しています。弊社は週休2日制なのですが、部署によって土曜日に出勤するところもあり、その休日が有給休暇なのか振替休日なのかの確認が特に煩雑です。暦により銀行振込締切期日が異なるので、日にちが切迫している月は本当に大変です」

「従業員に渡す給与明細も、以前は茶封筒に部署名と氏名をラベルシールに印刷し、貼っていました。今は弥生の窓付き封筒を使うようになり、手間が減りました」

柔軟な働き方を実現しながら、お客さまのニーズに応えていきたい

これまで従業員を増やし、さまざまな介護サービスを提供している仁済。今後は超高齢化社会になり、ますます介護のニーズは増えていくと予想されるため、より一層の努力を重ね、充実した介護サービスの提供につなげていきたいと考えているそうだ。

「今はどの産業でも人手が不足していて、特に介護業界は人手が不足しています。介護の仕事は利用者さまに感謝されたり喜んでいただけて、達成感ややりがいも感じられると思いますし、「1日1時間　週1回」などスポットで働くこともできます。今後も従業員の働き方のニーズに柔軟に対応していきながら、利用者さまに満足いただけるサービスを提供していきたいですね」

• ※本記事の内容は、取材当時のものです。