第三者への承継

第三者への事業承継の手順

事業承継の1つの方法として昨今増加している手法が、親族や従業員以外の社外の法人や個人に承継する「第三者承継(M&A)」があります。「第三者承継(M&A)」は以下のステップを踏むのが一般的です。

STEP1 初期的検討 譲渡意向の確認 条件(金額、時期等)の整理 STEP2 譲渡先を探すための準備 企業概要書、初期的な企業価値算定 STEP3 買手候補選定(またはマッチング) 実名開示依頼、両者面談 STEP4 意向表明 条件交渉(概要) STEP5 基本合意書の締結 STEP6 デューデリジェンス(DD)の実施 財務DD(デューデリジェンス)、法務DD、労務DD等の実施 最終契約書記載事項の調整 STEP7 最終契約書の締結 STEP8 クロージング 株主総会、登記変更 STEP9 ポストマージャーインテグレーション(PMI)

第三者へ事業承継する場合の大きな課題

いくらで売れるかわからない

  • 自社の企業価値を考えたこともない

  • いくらで売るべきか、いくらなら売れるのかわからない

進め方が分からない

  • 承継に向けて何から手を付けたらよいかわからない

  • 事前の準備に何をしておくべきかわからない

相談できる専門家が見つけられない

  • そもそも誰に何を相談すべきかわからない

  • 相談できる専門家の見つけ方がわからない

譲渡先が見つけられない

  • 自分の思い入れのある会社を引き継ぐ・引き継ぎたいと思える譲渡先が見つからない

  • どんな会社や個人に引き継げるのかわからない

譲渡にもお金がかかりそう

  • 専門家に相談・支援を受けるための費用が必要

  • 不要な設備の廃棄などの資産の処分費用が必要

必要な書類をそろえるのが大変

  • 交渉前段階で必要な事業承継計画、株主名簿、M&Aの交渉段階で必要な企業概要書、秘密保持誓約書、基本合意書など必要な書類の作成・準備が大変