【解消しました】『弥生給与(やよいの給与明細) Next』「事実婚の配偶者」と「源泉控除対象配偶者」を同時に設定している場合税制上の扶養親族の人数が1人多く計算される

2023年11月07日

2023/11/07 更新 修正プログラムの提供を開始しました

過去の更新履歴
このたび、弊社では『やよいの給与明細 Next』『弥生給与 Next』において、以下の不具合を確認いたしました。
ご利用のお客さまにはここに謹んでお詫び申し上げます。
 

不具合の条件

本不具合は、以下の条件を満たしている場合に発生します。
 
  • 従業員の[家族情報]メニューに配偶者を登録しており、[事実婚の配偶者]の設定を行っている

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  • 上記[事実婚の配偶者]をオフにすると表示される「税の扶養」画面で、[源泉控除対象配偶者]がオンになっている
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不具合の内容

本来であれば、「事実婚の配偶者」の設定を行っている家族は、「税制上の扶養親族等の数」に含まれないはずが、「税制上の扶養親族等の数」に計上されている。
本不具合の影響により、2023年9月12日の18時から2023年11月6日19時までに、以下の設定を行った状態で給与(賞与)計算を行っている場合、給与(賞与)の所得税が少なく計算される可能性があります。
 
  • 従業員の[所得税]メニュー、[所得税情報]画面-「税制上の扶養親族等の数」の設定で[家族情報・基本情報の入力内容に従う]にチェックがついている

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支給済みの給与(賞与)がある場合の対処方法について

不具合の条件に該当する従業員が存在する場合は、すでに支給済みの給与(賞与)の再計算を行い、差額の所得税を、徴収する必要があります。
本来徴収すべき所得税と、実際に徴収した所得税の差額を計算していただき、差額を精算していただくようお願いいたします。
差額の計算方法につきましては、こちらをご確認ください。
 

修正プログラムの提供について

本不具合を修正したプログラムを、2023年11月6日19時頃提供しました。
 

ご利用のお客さまにはご迷惑をお掛けしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。

 
 
 

本来徴収すべき所得税と、実際に徴収した所得税の差額を計算する方法

差額の計算方法は、以下の手順で行います。
 
  1. [給与・賞与明細]メニューの「明細対象者一覧」で、「対象給与」から、確認したい給与月(または賞与)を選択します。
  2. 該当従業員を選択し、明細(閲覧)画面上部に表示されている「扶養人数」が正しいかどうかを確認します。人数が正しい場合、所得税の徴収は不要です。人数が正しくない場合は、手順3へ進みます。
  3. [従業員]メニューを開き、該当従業員の[所得税]をクリックします。
    税制上の「扶養親族等の数」で[手入力する]を選択し、正しい人数を入力します。
    [保存]をクリックします(この設定は後ほど元に戻します)。
  4. [手続き]メニューを表示して、[完了済みを表示]のチェックボックスにチェックをつけて該当の手続きを開きます。
  5. 以下の2つのやることリストで、[未完了に戻す]をクリックします。
    <給与の場合>
    ・明細の配付準備を行う
    ・住民税の特別徴収額を納付する
    <賞与の場合>
    ・明細の配布準備を行う
    ・所得税を納付する
     
  6. やることリスト「勤怠情報を入力し、支給額・控除額等の算出・確認をする」の[勤怠情報を入力し、支給額を確認する]をクリックします。
  7. [明細対象者一覧]から修正する対象者を選択して、[再計算]をクリックします。表示されている支給金額等が、実際の金額と異なる場合は手修正します。
  8. 所得税が再計算されるので、金額をメモします。変更した内容をもとに戻すため、画面右下の[変更前に戻す]をクリックします。
  9. 所得税が元の金額に戻るので、メモして画面を閉じます。
    メモした2つの金額の差額を、手計算しておきます。
  10. やることリストを開き、手順5で[未完了]に変更した2つを、[完了]に戻します。
  11. [従業員]メニューを開き、該当従業員の[所得税]をクリックします。
    [家族情報・基本情報の入力内容に従う]を選択して[保存]し、手順3の変更を元に戻します。
 
■ 過去の更新履歴

2023年10月27日 公開

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