毎日の経理で必ず行う作業といえば「仕訳の入力」です。たとえば、銀行口座からの引き落としやカードでの支払い、経費精算など、すべて仕訳として記録する必要があります。ただ、これを一つひとつ手入力しているととても時間がかかり、うっかり入力ミスをしてしまうこともあります。
そんな悩みを解決してくれるのが、弥生会計 Next の「仕訳効率化のしくみ」です。銀行やカードの明細を自動で取り込んだり、請求書や領収書から仕訳を作成したり、外部サービスと連携して仕訳を自動作成するなど、仕訳を効率化する方法が揃っています。
この記事では、弥生会計 Nextを使った仕訳作成の効率化の代表的な使い方をご紹介します。
仕訳を効率的に作成する3つの方法
1. 明細ボックスで銀行やカード明細を自動取込
銀行、カードを連携するだけで、利用明細を自動で取り込む「明細ボックス」。銀行口座やクレジットカードを連携しておけば、入出金や利用明細が自動で明細ボックスに取り込まれます。
さらに、AIが取引内容を判別し「これは交際費かな」「これは消耗品費かな」と勘定科目を予測してくれるので、確認して登録するだけで仕訳登録が完了します。AIには学習機能があるので、使えば使うほど仕訳の精度が向上します。
現金で支払った場合など、連携できない取引は手入力で追加することもできます。
2. 弥生請求Next・弥生証憑Next・弥生経費Nextとの連携
弥生会計 Nextでは請求業務や経費精算、証憑管理もセットでご利用いただけます。
請求・経費・証憑管理サービスとつなげると、さらに便利に仕訳を作成できます。
弥生請求 Nextで作成した請求書は、弥生会計 Next の明細ボックスに取引の明細データが連携されます。
弥生証憑 Nextにアップロードした証憑(領収書、請求書、納品書兼請求書、仕入明細書)は、保存すると弥生会計 Nextの明細ボックスに取引の明細データが連携されます。
弥生経費 Nextで従業員が申請した経費は、承認されると弥生会計 Nextの明細ボックスに明細データが連携されます。経理担当者が一から入力しなくても済むので、経費精算の処理もスムーズです。
従業員の請求書などの発行業務、経費申請・承認作業、受領証憑の保管業務に弥生会計 Nextを利用いただくと、経理担当者の仕訳登録が確認作業で済み、効率化とミス防止につながります。
3. 外部サービスとの連携でさらに効率化
弥生会計 Next は、POSレジやEC購買、EC出品、決済代行サービスなど外部サービスとの連携にも対応しています。
POSレジ:お店のレジ締め時刻になると、その日の売上データが弥生会計 Nextに転送され、自動仕訳されます。
対応サービス:スマレジ、Square、STOREレジEC購買:連携サービスのID情報を弥生会計 Nextに登録しておくと、購買データを毎日自動で取り込みます。
対応サービス:AmazonビジネスEC出品:連携サービスのID情報を弥生会計 Nextに登録しておくと、売上データを毎日自動で取り込みます。
対応サービス:BASE、カラーミーショップ、STORES ネットショップ決済代行サービス:お店でのキャッシュレス決裁、ECサイトでの決済データを弥生会計 Nextに自動で取り込みます。
対応サービス:Square
このように外部サービスからデータを取り込むことで、入力作業がほとんど不要になり、入力ミスの心配もぐっと減ります。
効率化のメリットと注意点
仕訳を効率化すると、入力作業の時間が大幅に短縮されるのはもちろん、証憑や外部サービスのデータと仕訳が自動でつながるので「記録の正確さ」も高まります。
ただし、自動で作られた仕訳も必ず確認することが大切です。AIが提案する勘定科目や税区分は完璧ではないので、間違いがないかチェックしてから登録しましょう。効率と正確さを両立させることが、経理業務を安心して進めるコツです。
まとめ
弥生会計 Next を使えば、
銀行やカード明細を取り込む金融機関連携
弥生請求 Next・弥生証憑 Next・弥生経費 Nextとの仕訳連携
POSレジやEC購買・EC出品、決済代行サービスとの外部連携
これらを活用することで、これまで手入力中心だった仕訳作業が、ぐっとスムーズになります。
入力の手間が減るだけでなく、証憑や外部サービスとデータが直接つながるため、記録の正確さも高まります。
入力作業や確認・修正にかける時間が減る分、経理担当者は数字のチェックや経営に役立つ分析に時間を使えるようになります。
仕訳の効率化は、経理を「守り」から「攻め」へと変える第一歩
仕訳効率化は、経理業務を「記録作業」から「会社の未来を支える仕事」へと進化させてくれます。
ぜひ、弥生会計 Next のしくみを取り入れて、毎日の経理をもっとスマートに、前向きなものにしてみてください。
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