“小さな微生物で、 世界は大きく変えられる。”
株式会社ビッグバイオ  | 代表取締役 阪本 惠子さん

YAYOI USER'S CHALLENGE STORY

私たちがいつも見つめているのは、技術を生み出し、
まだないものを生み出そうとしてチャレンジし続ける人たち。
ここでは、そんな人たちのSTORYをご紹介します。

微生物で 世界をキレイにする会社

株式会社ビッグバイオさんはどのようなことをしている会社でしょうか?

薬品を使うことなく微生物など自然の働きを利用した水質浄化用ブロックから、家庭で使うカビ予防剤、消臭剤などを製造・販売する、地球環境や健康に優しい商品づくりを目指す会社です。「ビッグバイオ」という社名には、小さな微生物が大きな力を発揮する、という意味が込められています。

環境という専門的な分野に興味を持ったきっかけは何だったのですか?

私は環境や微生物の専門家ではなく、ごく普通の主婦でした。学生時代の得意科目も国語でしたし(笑)。ただ、子育てをしていて、子どもたちが水の汚染など外で遊べない状況を目の当たりにしました。不思議なことに子どもたちって、自然の中で遊ぶと伸び伸びしている。でも、家の中だとしょっちゅうケンカをする。このままでは、子どもが成長したときに人格形成に悪影響があったり、心の状態が不安定になるのではないか、と思いました。子どもたちが外で安心して遊べるような自然環境を作りたいと思ったのが始まりですね。

子どもたちが安心して外で遊べるようにしたかったということですね。まず、そのために何に着眼したのですか?

今ほど薬品が多くなかった昔では、どうやって水質を浄化したり、カビやぬめり、雑菌を抑えていたのかな?と不思議に思っていたんですが、とある環境セミナーに通うようになり、昔は地球を作り上げた微生物を利用していたことを知りました。そこから、薬品をできるだけ使わずに自然の摂理に従って環境を浄化することで、子どもが安心して遊べる自然を作れる。それこそ人間が本来持っている免疫力を得られるんじゃないかなと思ったんです。

その環境セミナーではどんな出会いがありましたか?

その頃は第一次環境ブームが到来してたんですが、当時は環境が簡単にビジネスになるといった時代ではなかったので、3年ぐらい通ううちにだんだんと人が減ってきて、最終的に4〜5人が残ったんです。でもその人たちと集まると、「こんな微生物を使った雑貨とかできないかな」「いや、それよりこっちの水質浄化のアイデアがいいよ」とか環境ビジネスのことばっかり雑談してまして。当時の感覚では実現性なんて全くないんですけど、それが楽しかった。そんな雑談をしながら意気投合したメンバーも、後にビジネスパートナーになってくれました。

子育てと起業の両立は大変だったのではないですか?

私はシングルマザーで子どもが2人いたので大変でした。その頃は事務職に携わっていましたが、夕方5時に終わって帰宅できていたんです。でも自分の中でなんか違うような気がして。一念発起して、まずは資金作りのためにクリーニングの取次店の経営をはじめました。洗濯物の受取りとか保管をする仕事は自由業のようにやりがいもあり、なおかつ、お客さんを待っている合間に微生物の研究ができる。これは良いなと思っていたのですが…。問題は帰りが夜になってしまうこと。事務職の頃は子どもたちが帰ってくる時間には帰宅できていたので、子どもたちから「今の仕事やめて」と言われました。それが一番、ツラかったですね。でも、仕事や微生物の研究に打ち込むことは私のためでも子どものためでもあるので、一生懸命取り組みました。

専門家の「ありえない」 を覆した奇跡の商品!

これまで開発された中で、最も挑戦したと思う製品は何ですか?

やはり、起業のきっかけである河川の水質浄化用ブロックを開発、流通させたことです。ブロックの中に入れた微生物が水槽の中のアンモニアなどを水と炭酸ガスに変えてくれる仕組みです。微生物が汚れをエサにしてくれるから、自ずと水がキレイになる。その機能を持ったブロック自体はできたのですが、何も知らない方からは「単なるブロックじゃないか」と言われるんです。微生物が水を浄化する理屈はわかっても、微生物そのものは目に見えない。だから効果を誰も信じられなかったんですね。じゃあ目に見える効果をだそう、ということでブロックを入れた水槽で魚を飼い始めました。めでたく3年ほど魚はずっと生きていたので、まずは害がないということは証明されました。でも、肝心の河川を使って試験させてくれるところがなかったんですよ。自分の街の河川にリスクを背負って実験させてくれるところがなかった。

そもそもコンクリートブロックに微生物を入れるというのは、簡単にできるものなのですか?

専門的なお話は省きますが、コンクリートやセメントは高アルカリ性。その中で微生物は生きられないというのが定説でした。業者さんやセカンドオピニオンをもらった大学教授さんたちからすると、そんなことは当たり前で「ムリなこと」なんです。でも、私は素人だった。常識に縛られずに色々なアイデアを出してトライし続けたら、なんとできちゃったんですよね。それで大学教授のところに行って、「先生、できました」って報告したら「できるかもね」に意見が変わってました(笑)。専門家じゃない、先入観がないからこそできることもあるんだなと思いましたね。

プロや専門家に否定されても諦めなかった理由は何ですか?

クリーニング取次店を経営していたころ、リネン工場の方から「排水がすごく悪いからどうにかして」という相談を受けたことがありまして。当時試作していた微生物を使った製品を使ってもらったんです。工場の洗剤には漂白剤も含まれていて、高アルカリ性。でも微生物を使った試作品を置いてから1、2週間で、排水をつまらせてる汚れの数値がどんどん下がっていったことがありました。つまりコンクリートと似たような環境でも、微生物の効果が出るのは経験値として持っていたんですね。だから実は、セメントやコンクリートでもできるだろうという確信はありました。

当時の努力や研究が、不可能を可能にしたんですね。でも、河川で試せないとなると、どうやって商品化されたのですか?

確かに実際の河川で試験できないことで、プロジェクトが停まったままでした。そんな時、スタッフとぼんやり水槽を眺めていたら、雑談で「このブロックさ、水槽用でとりあえず売ったらどう?」って会話になったんです。水槽で試験はクリアしているんだから、そこで実績を積めばいいという考えには至っていなかった。私は河川を浄化することに目が向きすぎていたんですね。

その雑談から今、ヒットしている「エコ・バイオリング」が誕生したんですね 

そういうことです。最初は四角いブロックだったんですが、水と接する部分が少ないな、と。見た目もあまりよろしくない。接水面を増やすには真ん中をくり抜けばいい、でも今の直方体をくり抜いたらおかしかろう、じゃあ丸型だということで、今の形状に落ち着いた訳です。そして、商品を認知させるために東京ビッグサイトの「環境展」に5年連続で出展しました。そこでも一騒動ありまして。展示用の水槽は輸送時に割れる可能性もあるので、東京で購入した新品で展示していたんですが「あんな水がキレイになることないよね。だって水槽が新しいもん」などと疑われたりしました。ならば、ということで、会社からあえて年季の入った水槽を持っていって展示したりしましたね。当社の製品は微生物を取り扱っているので、見ていただいて、納得していただいて使ってもらう工夫が必要なんです。

今後について

ビッグバイオさんの今後の目標は何ですか?

やはり子どもたちに、できるだけ自然に近い環境で育ってもらうこと。例えば小学校のプールには塩素がたくさん入ってますよね? 近くに行けばその匂いがするし、子供たちの髪が赤くなったりもする。皮膚炎やアレルギーの原因にもなっているわけですが、そういうことを少しでも減らせるようにチカラを注ぎたいなと思っています。もちろん薬品が絶対ダメだということではなく、一緒に共存できるような社会になったらいいなと。そのためには微生物にこだわらずに、でも自然の摂理に則った商品づくりをしていきたい。具体的には?それはもちろん企業秘密(笑)。

阪本さんご自身が挑戦したい「夢の商品」はありますか?

そうですね、「建物全体がカビない家」なんかいいんじゃないかな?でも、そんな家ができちゃったら、ウチの商売がなくなっちゃいますね(笑)。

最後になりますが、挑戦するために最も大事なものとは何だと思いますか?

間違いなく、熱意だと思います。昔、「雨乞い」の儀式ってありましたよね。ある雨乞いの儀式は必ず成功していたらしいんですけど、なぜだか分かりますか?それは、本気の雨乞いは降るまで願うからです。私の場合、ありえない、できないを「できる」と想い続けたからこそ、ここまでくることができたんです。それは本気の熱意の賜物だと思っています。

株式会社ビッグバイオ

私たち人類は太古の昔から自然界の微生物と共存して生きてきました。しかし、現代は地球を支えている大地・大気・水の3つの柱が人類の手によって破壊され、今や微生物達による自然治癒力が追いついていない状況です。弊社では【自然に戻そう、自然のちからで】をコンセプトに自然界の有用微生物の力を最大限に活用して環境浄化や環境に負荷を与えない製品の開発に努めております。今後、弊社は人々が安心して暮らせる社会を目指し地球環境や人へ優しく、安心してご使用いただける製品をご提供できるよう日々研究開発を進め、技術向上に努力して参ります。

株式会社ビッグバイオ挑戦を支える弥生の製品

弥生給与 18

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