3代目税理士が業務効率化を実現できたのは、『記帳代行支援サービス』とスタッフの協力のおかげ

税理士法人りとく(大阪府大阪市)
左から大西 純二さん、西 拓也さん

1966年に開業、今年で創業56年目を迎える伝統ある会計事務所、税理士法人りとく。
中小の製造業を中心に、法人税務のみならず経営者の相続問題まで視野に入れた、幅広い視点でサポート。
今回は代表社員で、3代目として就任した大西純二先生に、弥生の『記帳代行支援サービス』を導入された理由や、次々とリリースされる会計システム中で感じていた課題、また、それをどう解決されたのかを伺いました。

導入前の課題

従来は記帳代行業務をどのように提供していましたか?

当事務所は、私が3代目になるのですが、その時々で時代に合わせた方法を使おうと考えてやってきています。

10年ほど前は、『弥生会計』をメインに、お客様に入力してもらった現金出納帳や売掛金元帳、買掛金元帳のExcelや、クレジットカードのCSVファイルなどのデータを取り込み、その他はスタッフの手作業で仕訳処理をしていました。

5年ほど前からは、現金やクレジットカード明細の自動取り込み機能を活用するために、必要に応じて他社のクラウド会計ソフトも利用することがありました。
ただ、決算は『弥生会計』で行っていたこともあり、他社クラウド会計ソフトから仕訳データをエクスポートし、弥生へインポート、決算後にまた他社クラウド会計へデータを戻す、という作業を行うことは非常に手間がかかるため課題に感じていました。

紙の証憑類については、訪問時に現地で入力したり、郵送頂いた書類を事務所で入力したりするなど様々で、お客様によっては資料の量がかなり多く、時間がかかっているのが課題でした。

選んだきっかけ

『記帳代行支援サービス』の導入を決めたポイントはありますか?

『記帳代行支援サービス(記帳代行用ツール)』は、記帳の手間を減らすだけではなく、他社のクラウド会計ソフトとは異なり、ダイレクトに『弥生会計』に取り込めてそのままチェックができるので、その利便性が一番大きかったです。

『弥生会計』をメインに使っていて、決算申告まで、一気通貫でできる限り弥生でやっていきたいと考えていたので、弥生が『記帳代行支援サービス』を始めると聞き、「待っていました」とばかりに弥生にほぼ即決で切り替えましたね。口座連携の仕組みを理解していたので他社クラウド会計からの切り替えも特に苦労することはありませんでした。

導入の手順や手間

使い始めたときの率直な印象はいかがでしたか?

当初は、銀行口座情報の自動取り込みに対応していない金融機関が多かった点が少し残念に感じていました。
当事務所のお客様は、大阪東部の中小企業さんが多く、そのメインバンクも地元の信用金庫などが中心であったため、取り込める金融機関には加わってなかったようです。

ただ、弥生の営業担当の方から、「対応できる金融機関は増やしていきます」と言われていたとおり、ひとつずつ取り込める金融機関が増えて、現在ではとても使いやすくなっています。

導入するとき気になる点はありましたか?

口座連携の仕組みを理解していたので導入はそれほど大変ではありませんでした。
また、何かあれば、弥生の営業担当の方に電話するとすぐ対応してもらえたので、特に困ることもありませんでした。

お客様との資料のやり取りなど、業務の流れに変化はありましたか?

お客様との資料のやり取りについては、従来どおりで特に変化はありません。連携している口座やクレジットカード以外については、スタッフが訪問時に持ち帰ってきたり、お客様から郵送やスキャンをいただいたりしています。

また、『記帳代行支援サービス』の導入後は、最初に科目をどう設定するかなどを事務所内で検討しながら、科目設定や仕訳ルールを決めました。

その後は、スタッフが『記帳代行支援サービス』を気に入って、操作マニュアルの作成や勉強会を開催するなど、積極的に協力してくれたおかげで、スムーズに導入できたのだと思います。

導入後の成果

具体的に良かった点はありますか?

『記帳代行支援サービス』を使うと、正確な金額が入力された状態で仕訳が戻ってくるので、スタッフも私も、入力誤りがないかチェックする作業が減り、ストレスから解放され、1件当たりの記帳時間も短くなりました。
新規のご契約が増えていますが、『記帳代行支援サービス』があるおかげで、入力時間を削減できて、お客様が増えても無理なく対応できています。

使ってみた印象と感想

使用感に何か変化はありましたか?

お客様を訪問する際に、月次試算表や説明資料を持参しますが、月次が早く締まり、資料が早く出来上がるようになったので、心理的に楽になりました。

また、当初はスタッフが新しいサービスにどのような反応をするか気になっていましたが、とても評判が良く、「こんなに楽になるなら、もっと早くサービスを始めてくれれば良かったのに!」と話しています。

『記帳代行支援サービス』の値段は、高いと思いますか、それとも安いと思いますか?

品質や仕上がりのスピードを考えると、価値に見合った妥当な金額だと思います。

これから導入する方へ

今後の展望はありますか?

今後は、規模の大きいお客様と顧問契約をしたり、より高度なサービスをお客様に提供したり、これまでとは違った取り組みをしたいと考えています。

会計事務所は20年後に無くなる職業と言われたこともありましたが、無くなることはないと思っています。
ですが、将来的には記帳や申告書の作成も自動でできる時代が来て、お客様に会計事務所の価値を認めていただけるような、今までとは違うサービスを提供することが必要と考えます。

そのために、今から、どのようなサービスを提供するか試行錯誤したり、スタッフがより付加価値の高い仕事ができるように、教育に時間をかけたりしなければなりません。
『記帳代行支援サービス』で、時間を捻出できて、課題解決に向けて一歩近づけたと思います。

導入を検討している会計事務所の皆様に向けて、メッセージをお願いします。

『記帳代行支援サービス』を利用されたことがない会計事務所は、どのようなサービスかすぐに実感できるものと思いますので、ぜひ一度試していただきたいです。

お客様にとっても、より早く月次の報告が受けられるようになり、サービス向上にもつながるのではないかと思います。

税理士法人 りとく

代表者
大西 純二
所在
大阪府大阪市
設立
1966年
従業員数
20名
『記帳代行支援サービス』利用開始時期 2020年秋頃
サービスの方針
  • 家族経営の顧問先も多いため、法人の税務会計だけではなく、相続や承継など親族全体のことを考えトータルでサービスを提供する
  • 顧問先とはオンラインはではなく、訪問して顔を合わせて打合せを行う
事務所経営における方針
  • 事務所規模は、現代表が就任した10年前の7名から、現在は20名となり拡大傾向にある。顧問先や金融機関からの紹介を中心に顧客が増えており、今後もご紹介を大切にお客様を増やしていきたい

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