弥生PAP会員に聞く 弥生とのパートナーシップと未来への期待

行本会計事務所は山口本社と広島支社の2拠点で、おもに中国・九州エリアのお客さまのサポートを展開しています。会計事務所の経営と並行して、1987年には会計事務所向けの基幹システムを開発・販売する株式会社YKプランニングを設立しています。
「会計業界というのは、先生、先生と呼ばれて勘違いしている人がたくさんいる異質な世界です。我々の常識は世間では非常識。私は若い頃は一般企業に勤めていたので、ものすごく違和感があったのです」。
全国を飛び回り、会計事務所や中小企業向けのセミナーを精力的に行っている行本代表にお話をうかがいました。

  • 行本会計事務所 代表取締役 行本 康文

税理士。山口大学経済学部卒業。1973年4月に東洋工業(株)(現マツダ(株))入社。
1982年1月に行本税理士事務所開設、山口、広島を中心に中小企業をワンストップで支援する。
会計・税務だけでなく、経営計画の策定、M&Aのコンサルティングにも実績がある。

URL:http://yukumoto.com/ 新しいウィンドウで開く

これまでの歩み

若い頃、Windowsが出たときには
トータルで2000時間
くらい触っていました。
ExcelやAccessなどですが、
「ここで乗り遅れちゃいかん」
と思ったのです。クラウドに関しても、
乗り遅れるわけにはいきませんよね。

大学卒業後、いったんは東洋工業(現マツダ)に入社して、社内報を作る部署に配属されました。
最初は外れ部署に回されたと思っていましたが、これがやり始めると面白い。
平社員なのに社長と直に話せたりして、良い経験になりました。
その後、会計業界に入ったのですが、ちょうどパッケージの会計ソフトが伸び始めた時期です。
ソフトを使うことで簡単に業務効率化が図れましたし、会計事務所として成功できたのは時代背景が味方してくれたと思っています。

弥生へのメッセージ

「弥生会計」は誰もが認める日本一使われている会計ソフトで、特に自計に関しては、弥生さんの右に出る者はいません。
YKプランニングでは会計事務所向けの「財務維新」というソフトを扱っていて、80種類近い会計ソフトのデータが読めるよう対応して統計を取っていますが「弥生会計」の利用率が圧倒的だと実感しています。
今回、弥生PAP会員が7,000件ということですが、実際の占有率はもっとあるでしょう。
いま税理士登録が約7万人で実稼働が3、4万人くらいではないかと思いますが、その3、4万人のうち8、9割は「弥生会計」を使っているはずです。
7,000件というのは、実態からすると控えめな数字だとも感じます。もっといるでしょう。

業績展望、今後に向けた取り組み

昨年の弥生フォーラムで岡本社長の講演を拝聴しましたが、会計ソフトの登場によって会計業界に起こった変化、クラウドによってこれから起こる変化の説明がじつに的確だと感服しました。
まさにあのご説明の通りで、テクノロジーの進歩に伴って会計事務所の業務は確実に変わっていきます。
AIによる自動運転が普及すれば運転手が要らなくなるのと同じように、会計ソフトが進化することによって、不要となる会計業務は必ずあります。
かつて会計ソフトの普及で手書きが不要になった際には、消費税導入という転機も重なりました。
今回もクラウドの流れにもうひとつ社会的な要因が重なると、雪崩のように一気に変わる可能性があると考えています。

パートナーとしての弥生への期待

フィンテックという言葉が流行っていますが、会計ソフトはクラウド型しか生き残れない時代に入っています。
「弥生会計」もクラウド化をどんどん進めていくでしょうし、そうしないと生き残れないでしょう。
そこで弥生がクラウド化を果たしたときに、7,000件の我々弥生PAP会員もパートナーとして関わり続けられるようにしてもらいたいし、我々自身も時代に対応できるように変わっていかなければなりません。
クラウドにデータを置くということは、会計だけでなく社会全体の効率化を図っていくことにつながります。
そこに先鞭をつけてやられているというのは、すごいこと。弥生は世の中を動かしている会社だということです。

会員に聞くへ戻る

お問い合わせは
弥生株式会社
カスタマーセンター

03-5207-8857

受付時間9:30~12:00/13:00~17:30
(土・日・祝日、および弊社休業日を除きます)