会社設立に必要な印鑑の決まりって?会社代表印だけ準備すれば良い?

2023/12/04更新

この記事の執筆者安田博勇

この記事の監修者中野 裕哲(起業コンサルタント®、税理士、特定社労士、行政書士)

会社を運営していくうえで必要となるのが、会社代表印です。これが法務局に登録される会社の“実印”となり、登記申請の際には会社代表印を押印した「印鑑届出書」が必要となります。

POINT

  • 会社設立時に用意する印鑑は、4種類ある
  • 銀行印と社判は、紛失した時のセキュリティ面を考慮し、それぞれ別に作成する
  • 登記申請の際に添付する印鑑届出書提出時には、代表者の印鑑証明書も必要
弥生のかんたん会社設立 案内にしたがって入力を進めるだけで株式会社設立に必要な書類を作成できます。 「無料」かんたんに会社設立

会社で使用する印鑑の基礎知識

会社代表印は直径1〜3センチで、中央に「代表取締役印」/その周辺に会社名を記載するのが一般的です。

このほか会社運営上で作成しておいたほうがよいのが、銀行印と社判(角印)です。会社代表印でこれらの印鑑を兼ねて用いることも可能ですが、会社代表印は会社の「実印」となるものです。万が一、紛失した時のセキュリティ面を考慮し、それぞれ別に作成しておいたほうがよいでしょう。

会社設立時に準備しておきたい印鑑とは

銀行印と社判(角印)は、それぞれ次のような役割を担います。

銀行印
登記完了後、会社の銀行口座を作成する際に必要となります。直径1.65センチの丸印で、中央に「銀行之印」/周辺に会社名を記載するのが一般的です。
社判(角印)
会社で作成する見積書・納品書・請求書等に押印する印鑑です。正方形で2センチ角のもので、会社名を縦書きで記載するのが一般的です。

このほか、会社の所在地、社名、電話番号等を記載した、事務用のゴム印があると便利です。特に会社設立後には、封書を郵送したり、税務・労務に関わる多くの書類を届け出たりすることになり、幅広いシーンで活躍します。

設立時に必要な会社の印鑑の種類

会社設立時に必要な個人の実印と法人の実印について

登記申請の際に添付する「印鑑届出書」は法務局で入手できる書類です。商号・所在地・届出者(代表者)の氏名とともに、会社代表印、代表者の実印を押印します。登記申請書に添付して提出する際には、実印を押した代表者の印鑑証明書(発行3ヵ月以内)も必要となります。

なお会社の登記完了後には「印鑑カード」が交付できるようになり、以降、会社の印鑑証明書を交付する際にはこのカードが必要となります。

弥生のかんたん会社設立

「無料」で「かんたん」に会社設立。
弥生のかんたん会社設立」は、案内にしたがって入力を進めるだけで、定款など、株式会社設立に必要な書類を自動生成します。

photo:Getty Images

この記事の執筆者安田博勇

1977年生まれ。大学卒業後に就職した建設系企業で施工管理&建物管理に従事するも5年間勤めてから退職。出版・編集系の専門学校に通った後、2006年に都内の編集プロダクションに転職。以降いくつかのプロダクションに在籍しながら、企業系広報誌、雑誌、書籍等で、編集や執筆を担当する。現在、フリーランスとして活動中。

この記事の監修者中野 裕哲(起業コンサルタント®、税理士、特定社労士、行政書士)

起業コンサルタント®、税理士、特定社労士、行政書士、CFP®。起業コンサルV-Spirits/中野裕哲税理士・社会保険労務士・行政書士事務所代表。
起業コンサルV-Spiritsグループ新規タブで開く
年間約300件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト「DREAM GATE新規タブで開く」で10年連続相談数日本一。著書・監修書に『一日も早く起業したい人がやっておくべきこと・知っておくべきこと』(明日香出版社)、『オールカラー個人事業の始め方』(西東社)がある。

初心者事業のお悩み解決

日々の業務に役立つ弥生のオリジナルコンテンツや、事業を開始・継続するためのサポートツールを無料でお届けします。

  • お役立ち情報

    正しい基礎知識や法令改正の最新情報を専門家がわかりやすくご紹介します。

  • 無料のお役立ちツール

    会社設立や税理士紹介などを弥生が無料でサポートします。

  • 虎の巻

    個人事業主・法人の基本業務をまとめた、シンプルガイドです。

事業のお悩み解決はこちら