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【副業の種類一覧】手段に応じた副業の選び方を徹底解説

監修者: 岡和恵

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収入アップ、キャリアアップ、さらにはリスク分散のため副業を考える人が増えています。

働き方改革を踏まえ、2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定(2022年7月改定)しました。また、経済産業省は企業などが副業・兼業に人材を送り出すためなどの費用の一部を助成する「副業・兼業支援補助金」を創設するなど、副業を始める環境は少しずつ整ってきていると言えます。

この記事では、副業の選択の仕方やよくある副業一覧を取り上げています。副業を決めかねている方へのヒントとなれば幸いです。

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副業選択に迷わないために!2つの種類に分けて考える

現在の日本の労働状況下において、新たなスキルや経験を得ようと、本業を続けつつ空いた時間を副業に活かす人を見かけるようになりました。しかし、実際の副業選択で迷う人は少なくありません。選択の手がかりには何があるのでしょうか?

副業には、インターネットを通じてスキルや経験が求められる業務(オンライン系)がある一方で、接客や対面スキルを重視される業務(オフライン系)もあります。

そこで本記事では、1つの考え方として副業について「オンライン系」と「オフライン系」に分けてご紹介します。

オンライン系の副業

オンライン系の副業とは、インターネットを介し、オンライン上で提供する商品やサービスによって収入を得る業務活動です。オンライン系の副業には、アプリケーション開発、Webデザインなどプログラミング知識やITスキルを活用して行うものや、インターネット上での情報発信や販売を主とするもの、投資を主とするもの、さらにはインターネット上のアンケートに答えるといった仕事などがあります。

オフライン系の副業

オフライン系の副業とは、主たる手段としてインターネットを介さずに労働を提供する形の業務活動です。インターネット環境やパソコンなどがなくても始められるものも多いですが、業務でパソコン端末などを利用することはあります。

オンライン系副業のメリット・デメリット

オンライン系副業は、時間や場所の自由度の高さがメリットとして挙げられる一方、コミュニケーションが制限される点などがデメリットとして挙げられます。それぞれについて見てみましょう。

オンライン系副業のメリット

仕事の始めやすさ

オンライン系の副業は、インターネット環境さえあれば場所や時間にとらわれないものが多く、スキマ時間の有効活用が期待できます。また、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットで行える副業もあります。

収益可能性

インターネットを介し広域につながることができるため、多くの副業案件を探すことができます。

ただし、一般に実際の収益化までには時間がかかることが多いです。

オンライン系副業のデメリット

コミュニケーションの制限

取引先とのコミュニケーション手段としてメールやチャットしか用意されていない場合、希望や意図がうまく伝わらない可能性が考えられます。

作業環境の管理が難しい

自宅で作業をする場合、来客対応や電話対応などが発生して集中しづらい、同居家族の協力が必ずしも得られるとは限らない、といったデメリットが考えられます。

解決策として、作業時間を決めて家族に協力を求める、作業場所を固定するなどの工夫が考えられます。

オンライン系でおすすめの副業一覧

オンライン系の副業は、一般に収益性が高いほど業務難易度も高い傾向にあります。SNSやWebメディアに携わることもあるので、メディアリテラシーにはよく注意しましょう。

在宅コールセンター

自宅から電話を利用して、カスタマーサポートやテレマーケティング業務を行います。

オンライン英会話講師、オンライン家庭教師

パソコンなどを使って自宅から生徒に対して学習のサポートなどをします。

オンライン翻訳者

パソコンなどを使って文章やWebサイトなどの翻訳業務を請け負います。

ポイ活、アンケートモニター

ポイ活は、日常生活でたまるカードなどのポイントを有効活用して経済的なメリットを得るもの。アンケートモニターは、各種アンケート調査に回答して対価を得ます。いずれも専用ページで事前登録が必要となります。

データ入力

指定された各種データや文字などをパソコンなどに入力する作業で、正確さやスピードが求められます。

Webライター、Webイラストレーター、プログラマー

Webライターは、Webサイトやブログ、SNSなどの公開サイトにおける文章を制作。Webイラストレーターは、Webサイト上に掲載するイラスト提供やオンラインゲームのキャラクターデザインなどを制作します。プログラマーはWebサイトやスマートフォンアプリの作成などの仕事を請け負います。

オンラインサロン

知識やスキルを活かし、特定のテーマや興味を共有するメンバーが集まるコミュニティサイトを有料で主催します。オフラインでイベントを開催することもあります。

動画編集

映像や音楽を編集し、視聴者に動画コンテンツを提供します。クライアントからの依頼のほか、YouTubeなどのプラットフォームで収益化する方法があります。

せどり

安く商品を購入してオンライン上で高く販売することで、収益化を狙います。市場での商品の動きや需要予測などを分析するなど、調査が必要です。

オフライン系副業のメリット・デメリット

オフライン系副業は、時間や場所の制限があるぶん仕事とプライベートの切り替えをしやすいのが特徴です。一方で、時間や場所の制約により本業との調整が難しい場合もあります。詳しく見てみましょう。

オフライン系副業メリット

特別なスキルが不要な場合もある

オフライン系の副業には、肉体労働系のものなど特別なスキルが不要な場合があります。また、決められた時間が来れば持ち場を離れられる業務であれば、本業やプライベートとの気持ちの切り分けがしやすいと言えます。

対人コミュニケーションの向上が期待できる

オフライン系の副業では、オンライン系と比べて対面コミュニケーションの頻度が多くなるため、コミュニケーションスキルが向上する傾向にあると言えます。

オフライン系副業デメリット

移動時間がかかる

オフライン系の副業では、勤務先までの移動時間が発生します。また、勤務地も、距離的な問題から選択肢が限られます。

体力的な負担が大きいこともある

オフライン系の副業には、立ち仕事など体力的負担が大きな業務もあるため、健康管理に留意する必要があります。

オフライン系でおすすめの副業一覧

オフライン系の副業では、残業や急なシフト変更の可能性があるため、体調管理に留意しましょう。

イベントスタッフ

さまざまなイベントの運営にかかわるスタッフです。

フリマ(フリーマーケット)、実店舗などでの物販

実店舗やイベント出店などで仕入れた商品、中古品や手作り品などの販売をします。

家庭教師

個人宅を訪問し、主に子どもに対して学習指導を行います。スポーツや音楽、絵画などを対象とする場合もあります。

ドライバー

飲食店の商品を顧客に届ける業務のほか、運送業の補助ドライバーなどの業務もあります。

家事代行、ベビーシッター

他の家庭の家事(掃除、調理、洗濯、買い物など)を代わりに引き受けます。ベビーシッターは保護者の依頼を請け、その家庭の教育方針に従って、子どもの世話全般を担当します。

講演会・セミナーの講師

講演会やセミナーで講義を行います。セミナー参加者の興味を引くプレゼンテーション資料の作成なども行います。

通訳

語学力を活かして通訳をします。会議や商談といった短時間のもの、各種イベントや観光案内など何日かにわたるものなどがあります。

堅実な副業を行うために!始める前に確認すべきことは?

確定申告が必要かどうか?

本業が会社員の方

給与を1か所から受けており、その給与が源泉徴収の対象となる場合において、給与や退職所得以外の所得が20万円を超えると確定申告が必要となります。

副業も給与として支払われ、本業と副業のどちらも給与所得にあたる場合は、副業の給与収入(年末調整をされなかった給与の収入)の合計額が20万円を超えたら確定申告が必要になります。

ただし、給与収入の合計額から雑損控除、医療費控除、寄附金控除、基礎控除以外の所得控除を差し引いた金額が150万円以下で、給与所得と退職所得以外の所得金額が20万円以下であれば、確定申告は不要です。

会社員の場合は、副業が「営利を目的とした継続的なもの」であっても、業務に係る雑所得に区分されることが多く、所得区分についてはさまざまな観点から総合的に判断されることとなります。

また、副業が業務に係る雑所得に該当する場合においても、前々年分の収入が300万円超であれば、現金預金取引等関係書類を5年間保存する必要があります。

現金預金取引等関係書類とは、その業務にて作成または受領した請求書、領収書その他書類(写しを含む)のうち、現金や預貯金の出入について作成されたものを言います。

さらに、前々年分の収入が1,000万円超であれば収支内訳書などの添付が必要となります。

事業所得と雑所得では確定申告方法も異なってきますので、早めに税務署などに確認しておきましょう。

なお、副業の雑所得の場合は、帳簿付は不要です。しかし、副業でインボイス登録をしている場合は、インボイス制度に即した帳簿付と適格請求書(インボイス)の発行・保存(7年間)、消費税の申告が必要ですので、注意しましょう。

本業が会社員以外の方

本業が個人事業主である場合は、原則的に所得税額がある方について確定申告が必要となります。

したがって、本業のほかに継続的な副業収入がある場合には、所得区分に沿って計算し、それぞれの所得を合わせて確定申告します。

個人事業主としての所得が48万円を超える場合に確定申告が必要となります。ただし、副業が給与所得で源泉徴収されている場合で、年末調整が行われていなければ、確定申告をすれば、払い過ぎた税金が戻ってくる可能性があるので確定申告をすることをおすすめします。

また、公的年金等を受給されている方は、公的年金等以外の所得金額が20万円を超えると確定申告が必要となります。

このように、給与所得がある時の確定申告は注意が必要であるため、不明点は事前に解消しておきましょう。

危ない副業ではないか?

オンライン系、オフライン系を問わず副業を勧誘するWebページでは、非常に短時間で高収入が得られるように書かれたものも見受けられます。話がうますぎると感じたら、契約に進む前によく考えましょう。

消費者庁や国民生活センターのWebページで似たようなケースがないかを確認するなど、安全な取引先どうかを調査するのも手です。

また、「投資系」と言われる副業もオンライン系で多く見られます。投資系の副業は、実質的な労働を伴わないものが多く、副業と言うより資産運用の一種と見られるものが多いです。したがって、勤務先では副業ではなく、資産運用と判断するケースも多いと言えます。

この場合も、投資リスクを十分に理解した上で慎重に検討することが大切です。

副業でスキルの向上や満足いく収入を実現しよう

副業として一定の効果を得るためには、継続がなにより重要です。

副業継続のためには、目標の明確化や計画性、周囲の理解などが大切ですが、まずはその副業が自分に合っているか、即ち、好きと言えるかどうかということを考えましょう。

選択で迷ったら、先に「好きなこと」から考えるのもよい方法です。インターネット上には多くの副業にあふれており、探しているうちに「実は好きだった」ことに気づくこともあるでしょう。

自分に合った副業を楽しみながら取り組むことで、さらに継続しやすくなります

副業によって、やりがいや充実感を得るとともに本業では得られなかった可能性を広げ、自己実現や生きがいを見つられることもあるでしょう。

副業のバックオフィス業務は弥生のクラウドソフトで効率化

事業所得になる副業の確定申告は申告ソフトを使って楽に済ませよう

会社員などが副業をした場合、副業の所得が20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。副業の収入や報酬から源泉徴収をされているなら、確定申告をすれば納めすぎた税金が返金される可能性が高いでしょう。ただ、所得税の確定申告をするには、書類の作成や税金の計算など面倒な作業が多いため、負担に感じる方もいるかもしれません。

事業所得になる副業は、帳簿付けが必要です。そんなときにおすすめなのが、弥生のクラウド確定申告ソフト『やよいの白色申告 オンライン』です。『やよいの白色申告 オンライン』はずっと無料で使えて、初心者や簿記知識がない方でも必要書類を効率良く作成することができます。e-Tax(電子申告)にも対応しているので、税務署に行かずに確定申告をスムーズに行えます。

副業の所得区分を事業所得・雑所得どちらにするか迷っている場合、まずは帳簿付けをしておきましょう。事業所得で確定申告する場合は帳簿が必要です。雑所得の場合、帳簿付けの義務はありませんが、売上や仕入・経費などの集計に帳簿がある方が便利です。

なお、『やよいの白色申告 オンライン』では、雑所得の収支内訳書と所得税の確定申告書は作成できません。もし、『やよいの白色申告 オンライン』で作成した収支内訳書から確定申告書を作成すると自動で「事業所得」に集計されます。国税庁の確定申告コーナーで、自分で収支内訳書と確定申告書に転記して申告をしてください。

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この記事の監修者岡和恵

大学卒業後、中学校での教職、専業主婦を経てシステム会社に転職。経理部門と開発部門、システム運用部門を経験する中で税理士資格とCFP 資格を取得。退社後、税理士事務所を開業し、税理士業とともに会計や税務に関するライティング業務も開始。

所有資格:税理士、CFP(フィナンシャルプランナー)、認定経営革新等支援機関

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