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「e-Tax」の準備を一度すませば後はラクラク! マンガでわかるスモールビジネス用語

執筆者:斎藤充博

2023/08/01更新

スモールビジネスを営んでいると、耳慣れない専門用語が現れるもの。そんな言葉を解説するマンガ連載です。ただし解説してくれるのは……。神出鬼没の謎のヒーロー?!

第8回は「e-Tax」です。家から確定申告ができてしまうという、素晴らしい制度。しかしe-Taxを始めるには、ちょっとした準備が必要になります。

税務署に行くのは大変……。それなら「e-Tax」がある

e-Taxとは

確定申告の期限が近づくと、税務署はたくさんの人で混みあってきます。忙しいスモールビジネス事業者はこうした時間を待つのもつらいところ。しかし現在では自宅のパソコンやスマートフォンで確定申告ができるようになっています(ただし、2020年9月現在、事業者はスマートフォンでの確定申告はできません)。この制度のことをe-Taxといいます。

e-Taxの主なメリットは4つ。

  • 税務署に行かずに申告をできる
  • 早い時期(1月中旬)から申告ができる
  • 還付金が入金されるのが早い
  • 青色申告の場合、e-Taxしない場合とくらべて控除額が10万円増える(2020年分の確定申告から青色申告特別控除額がe-Taxだと65万円、e-Taxでない場合は55万円になる※1

ほかにもe-Taxなら、生命保険料控除などの各種証明書などは金額を入力するだけで提出の必要はありません。念のために手元に置いて保管は必要ですが。

  • ※1電子帳簿保存を始める3か月前までに申請を行い、仕訳帳及び総勘定元帳について、電子帳簿保存を行っている場合も、2020年分の確定申告から青色申告特別控除の最大65万円控除を適用できます。

しかし、その一方で準備も必要です。e-Taxには「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」があり、どちらを選ぶかで準備が変わってきます。

マイナンバーカード方式で必要な物

  • ICカードリーダライタ
  • 電子証明書の格納されたマイナンバーカード(役所で発行。申請から入手までにおよそ1か月から2か月かかります。)

ID・パスワード方式で必要な物

  • IDとパスワード(税務署で発行)

e-Taxの準備は確かにちょっとめんどうかもしれません。しかし一度準備をしておけば、その後は当面の間、家で確定申告ができるようになります。圧倒的に時間と手間が省けるのです(ただし、マイナンバーカードの更新手続き※2は必要にはなりますが)。

それにしても、仕事ってこんなことの繰り返しですよね。準備に時間をかけるほど、その後の作業はスムーズに行くというのは、あるあるだと思います。

普段している様々な「準備」の中に、e-Taxの準備も入れてみてはいかがでしょうか。メリットは大きいですよ!

  • ※2マイナンバーカードの有効期限は、20歳未満の場合は、発行日後5回目の誕生日、20歳以上の場合は、発行日後10回目の誕生日です。マイナンバーカードの電子証明書は、発行日後5回目の誕生日が期限です。有効期限まで3か月をきった日から更新の手続きをすることができます。

青色申告ソフトなら簿記や会計の知識がなくても青色申告できる

青色申告ソフトを使うことで、簿記や会計の知識がなくても青色申告することができます。

今すぐに始められて、初心者でもかんたんに使えるクラウド青色申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」から主な機能をご紹介します。

やよいの青色申告 オンライン」は初年度無料で使い始められ、無料期間中もすべての機能が使用できますので、気軽にお試しいただけます。

初心者にもわかりやすいシンプルで迷わず使えるデザイン

初心者にもわかりやすいシンプルなデザインで迷わず使うことができます。日付や金額などを入力するだけで、青色申告に必要な複式簿記の帳簿と貸借対照表などの書類が作成できます。

取引データの自動取込・自動仕訳で入力の手間を大幅に削減

銀行明細やクレジットカードなどの取引データ、レシートや領収書のスキャンデータやスマホで撮影したデータを取り込めば、AIが自動で仕訳を行います。これにより入力の手間と時間が大幅に削減できます。

確定申告書類を自動作成。e-Taxに対応で最大65万円の青色申告特別控除もスムースに

画面の案内に沿って入力していくだけで、確定申告書等の提出用書類が自動作成されます。青色申告特別控除の最大65万円/55万円の要件を満たした資料の用意もかんたんです。またインターネットを使って直接申告するe-Tax(電子申告)にも対応し、最大65万円の青色申告特別控除もスムースに受けられます。

自動集計されるレポートで経営状態がリアルタイムに把握できる

日々の取引データを入力しておくだけで、レポートが自動で集計されます。確定申告の時期にならなくても、事業に儲けが出ているのかリアルタイムで確認できますので、経営状況を把握して早めの判断を下すことができるようになります。

この記事の執筆者斎藤充博

1982年生まれ。ノンバンク金融の営業を退職した後に、指圧師、マンガ家、ライターなどの仕事をしていまに至っています。著書に『いやしのツボ手帳』(永岡書店)、『ツボストレッチ』(日本文芸社)などあり。

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