「弥生のかんたん会社設立」を活用し、約2週間で法人登記を完了できた！

個人商店や中小企業の経理業務などを請け負う株式会社千秋エージェンシー。個人で税理士事務所を営んできた千葉文男さんは、2022年、業務拡大に対応するため法人登記したという。登記に活用したのが「弥生のかんたん会社設立」。会社設立の経緯、ツールを知ったきっかけ、魅力などについてお話を伺った。

32年務めた税務署を定年退職。独立開業し、4年後に法人を設立

千葉さんが税理士として独立したのは、2019年のことだった。32年間勤めた税務署を定年退職し、培ったノウハウを活かして仕事を続けたいと考え、すぐに個人事業主として税理士事務所を開業したという。それから4年、妻と長女に手伝ってもらいながら事業を続けてきたが、売上が急増し、事業の規模が拡大したことで、新たに法人設立を決意した。

「会社を立ち上げるまでは国民健康保険に加入していました。最初のころは特に問題を感じていなかったのですが、売上に比例して保険料が上がり、負担が大きいと感じるようになったのです。それなら、法人を設立して社会保険に加入し、経費にできるところは経費にして節税をしたほうが良いのではと考えるようになりました。法人化すれば、妻と娘を雇用して社会保険に加入させることも可能です。また将来、娘に会社を継いでもらうことも容易になります。将来のことをいろいろと考えて、会社を設立しようと思いました」

また、顧客から「会社を設立したいのだがどうしたら良いか」と相談を受けることが多く、そうしたことも後押しになったという。

「より的確な支援やアドバイスを行うには、やはり自分自身が会社設立を経験していることが重要です。司法書士の先生に都度確認するのではなく、ある程度は自分で回答できるようになりたい、将来的に開業や経営のコンサルティングにも力を入れていきたいという思いもあり、その第一歩として、自分の会社を登記しようと考えました」

現在は引き続き個人事業主として税理士業務を行いつつ、税理士でなくても対応できる周辺業務を設立した会社で引き受けているという千葉さん。会社に勤める妻、長女と連携しつつ、家族ぐるみで、顧客のバックオフィス業務をサポートしている。

利用料0円！安さに惹かれ「弥生のかんたん会社設立」で法人登記

登記の際に利用したのが、「弥生のかんたん会社設立」だ。普段から会計業務で「弥生会計」を使っており、弥生PAP^※会員専用Webページにアクセスすることが多く、そこで、「法人設立登記が簡単にできるサービスがある」という情報を得た。

• ※「弥生PAP」とは、弥生株式会社と会計事務所がパートナーシップを組み、弥生製品・サービスを活用して、中小企業、個人事業主、起業家の発展に寄与するパートナープログラム。

「『弥生のかんたん会社設立』の他にもいくつか似たサービスがあるということを知って、まずはインターネットで、いろいろと調べました。すると、他社のサービスは、5,000円くらいの手数料がかかるということがわかったのです。『弥生のかんたん会社設立』の場合は0円ということで、試しに使ってみようという気持ちになりました」

トライアル感覚で使ってみたところ、驚くほど順調に登記書類が作成できたそうだ。案内に従って必要な項目を選択するだけでサクサクと書類の作成が進んでいく。登記の知識がまったくなくても問題なく操作できることがわかり、「これなら行ける」と手応えを実感したという。

「これまでも税理士業務の中で、官公庁のオンラインツールなどを使うことが多くありました。ただ、官公庁のツールは、用語が少々難しかったり、操作が複雑だったり、慣れていないと使いこなせないようなものも多かったのです。一方で、『弥生のかんたん会社設立』は、説明がわかりやすく画面がシンプル。まったく悩むことなく使えました」

10分で書類のひな型が作成できた！会社印の作成サービスも有用

千葉さんが実際に「弥生のかんたん会社設立」を使って、最も良いと感じたのが、「電子定款の作成機能」だった。登記関連の書類同様、指示どおりに選択肢を選び必要事項を記入するだけで定款ができあがり、「あまりの簡単さにびっくりした」と振り返る。

「税務署の仕事でさまざまな企業の定款を見てきたのですが、言葉の言い回しや表現が独特でとても難しいのです。『これを自力で作るのは大変だ』『定款だけは司法書士の先生に頼まなければいけないのではないか』と思っていたので、まず、自力で作れることに驚きました。実際に作ってみたら10分ぐらいでひな形が完成してしまい、本当にすばらしいと感じました」

もう1つ、便利だと感じたのが、「実印の作成サービス」だ。会社設立の必要事項を入力し終えたら、会社印（社判・代表印・銀行印）を特別価格で作成することができた。

「近所の印鑑販売店も確認したのですが、『弥生のかんたん会社設立』の会社印作成サービスが一番お安い値段でした。できばえも良く、大変満足しています」

登記に必要な申請書類だけでなく、電子定款、印鑑まで。あらゆる書類やモノが揃うところが『弥生のかんたん会社設立』の強みの1つ。「書類の作成から申請まで1週間で完了できた。そこから資金を入れたりして、登記自体は2週間で終えました。スピード感にも満足しています」と千葉さん。2022年の夏ごろに法人設立を考え始め、同年10月に登記を完了、そして現在、個人の税理士事務所と千秋エージェンシーの経営を手掛けている。

実際に法人登記を経験して、会社設立を考える顧客への支援の仕方が変わった

実際に登記を終えてみて、「これが0円でできるのか。司法書士の先生の仕事が減ってしまうかもしれないな」と思ったという千葉さん。自分で会社設立の一連の手続きを行ったことで、コストを抑えられただけでなく、当初のねらいどおり、「顧客に対して的確なアドバイスができるようになった」と話す。

「登記の手続きにかかる時間や費用、段取りなどを、より具体的に回答できるようになりました。以前は、法人登記となると司法書士の先生にお任せ、という感じだったのですが、より積極的にかかわり、顧客の支援ができるようになったと感じます。今後は、当社で『弥生のかんたん会社設立』を顧問先にも推奨しつつ、新しい顧客支援の方法を模索したいと思っています。そして、弥生のさまざまな業務支援ソリューションを大いに活用していきたいですね。業務ソフトウェアだけでなく、専門家の紹介サービスや、バックオフィス業務について学習できるコンテンツなど、幅広い支援サービスを活用し、会社を成長させ、いずれは娘に会社を継いでもらいたいと思っています」

• ※本記事の内容は、取材当時のものです。