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副業で月1万を稼ぐ方法は?副業の探し方と注意点を解説

監修者:齋藤一生(税理士)

2024/08/22更新

副業に興味があるものの、本当に副業で稼げるのか不安に感じていませんか?

本記事では、副業で月1万円を稼ぐためのポイントや、向いている副業の種類についてわかりやすく解説します。月1万円を稼げる副業の探し方や、副業に取り組む際の注意点にも触れていますので、参考にしてください。

月1万円を副業で稼ぐポイント

まずは、副業で月1万円を稼ぐためのポイントを紹介します。次の3点を押さえて、副業に取り組む準備を整えていきましょう。

目的を明確にしてモチベーションを高める

初めに、月1万円という副収入をなぜ稼ぐ必要があるのか、目的を明確にしておくことが大切です。毎月の給料にプラス1万円あったら何がしたいのか、具体的に決めておきます。
例えば、「月1万円を貯金に回して海外旅行の資金にしたい」といった目標があれば、必然的にモチベーションも高まるはずです。

副業で収入を得るには、本業にプラスして労力をかけたり、面倒なことにも取り組んだりする必要があります。月1万円を稼ぐ目的を明確にして、モチベーションを高めておくことが重要です。

得意なことから挑戦する

副業を選ぶ際には、「稼げる仕事かどうか」だけでなく「自分にとって得意なことかどうか」もポイントになります。得意なことから挑戦したほうが知識やスキルが身に付きやすく、月1万円という目標を達成できる可能性も高まるからです。

他の人が「月1万円を簡単に稼げる副業」などと紹介しているからといって、誰もが簡単だと感じるとは限りません。他人の判断軸に基づいて副業を選ぶのではなく、自分にとって得意なことかどうかを見極める必要があります。

すきま時間を活用して続けられるしくみを作る

副業はあくまでも本業のかたわらに取り組む仕事のため、まとまった時間を捻出できないこともあり得ます。休日だけでなく、出勤前や通勤時間、帰宅後の隙間時間を有効活用するのが副業を長続きさせるコツです。

隙間時間を活用するには、「時間があるときに副業に取り組む」のではなく、「どのタイミングで副業に取り組むか」を意識して決めておく必要があります。日々の生活パターンの中に副業のための時間を組み込み、隙間時間の活用をしくみ化していきましょう。

月1万円を稼ぐのに向いている副業

月1万円を稼ぐには、具体的にどのような仕事を副業にすればよいのでしょうか。月1万円の収入につながりやすい副業を紹介します。

Webライティング

Webライティングは、Webページやメディアに掲載する文章を執筆する仕事です。クラウドソーシングには初心者も応募可能な案件が掲載されているため、比較的挑戦しやすい副業といえます。スキルアップして文字単価が上がれば、月1万円を稼ぐことは十分可能です。

アンケートモニター

アンケートモニターは、企業が市場調査やマーケティング調査の一環として実施しているアンケートに回答する副業です。アンケートサイトに登録し、回答できそうな案件を探すだけですぐに始められます。1件あたりの報酬は少額なケースが多いことから、隙間時間を活用してコツコツと続けることが大切です。

データ入力

データ入力は、文字や数字を所定の書式に入力していく副業です。パソコンの基本操作とタイピングができれば始められるため、初心者でも挑戦しやすい副業といえます。

案件あたりの報酬はあまり高くない傾向があることから、まとまった収入を得るには件数をこなすことが重要です。仕事に慣れてきたり、タイピング速度が向上したりすれば、効率良く稼げるはずです。

写真販売

自分で撮影した写真を写真販売サイトで販売することも副業になります。登録した写真は自分で削除しない限り残るため、継続的な収入につながる可能性があります。

ただし、写真販売サイトに掲載したからといって、必ず売れるとは限りません。購入されやすい写真の傾向をリサーチしたり、撮影方法や素材選びを工夫したりする必要があります。

ポイ活

ポイントサイトに登録し、広告を閲覧したりアンケートに回答したりすることでポイントを貯めていくポイ活も副業となります。貯まったポイントは、現金や電子マネー、ギフト券などに交換できます。

スマートフォンが1台あれば取り組める副業ですが、1件あたりの報酬は決して高くありません。隙間時間に根気よく続ける必要があります。

せどり

せどりは、漢字で「背取り」と書き、掘り出し物の中古本を探して、それを愛好家などに販売することで儲ける事が語源と言われていますが、広くは、商品を仕入れてフリマアプリなどで販売する副業を指しています。販売価格から仕入価格・送料を差し引いた金額が利益になります。

人気商品を安く仕入れられれば、月1万円の利益を確保することも可能です。ただし、中古の書籍やゲームソフト、おもちゃなどを仕入れて販売する場合には、古物商許可を取得する必要がある点に注意してください。

シェアリングサービス

カーシェアリングやブランド品のシェアサービス、民泊サービスなどに登録し、自分が所有している物や空間を貸し出すことで収入を得るのがシェアリングサービスです。

自分が利用しないタイミングで他の人に貸し出すことで、効率良く収入を得られます。ただし、貸し出す相手とトラブルに発展する可能性もゼロではないため注意が必要です。

月1万円を稼げる副業の探し方

月1万円を稼げる副業は、どのようにして探せばよいのでしょうか。副業の案件を見つけるための主な方法を紹介します。

求人サイトで探す

一般的な求人サイトには、副業として取り組める案件が掲載されていることがあります。求人を検索する際、「ダブルワーク可」のほか、「リモート可」「在宅」といった条件を指定することで副業案件が見つかりやすくなるはずです。中には在宅ワークを専門に扱う求人サイトもあり、リモートで対応可能な副業を中心に探したい人に適しています。

求人サイトで副業を探す際には、契約形態をよく確認することをおすすめします。副業で業務委託契約の場合は「雑所得」又は「事業所得」、アルバイトなど雇用契約を結ぶ場合には「給与所得」を得ることになります。副業でも事業的規模でビジネスを行っている場合は、事業所得にできるケースもあります。月収1万円規模での副業はほぼ雑所得になります。

詳しくは後述しますが、事業所得・雑所得と給与所得では、確定申告が必要になる条件が異なる点に注意してください。

クラウドソーシングを活用する

クラウドソーシングには、副業ワーカーを想定した案件が多数掲載されています。案件の検索以外にも、依頼者とのやりとりや報酬の受け取りをすべてクラウドソーシング上で完結できるため、副業初心者も手軽に始めやすい副業の形態といえます。

ただし、クラウドソーシングに掲載されている案件は、難易度が千差万別です。一般的な傾向として、報酬が高い案件ほど要求されるスキルのレベルも高度になるため、報酬だけでなく業務内容や必要な知識・スキルをよく確認した上で応募する必要があります。

SNSで探す

SNSで副業ワーカーを探している人を見つけるのも1つの方法です。SNSで案件を獲得したことがきっかけで継続案件につながる場合もあります。

注意点として、SNS上には「闇バイト」のような違法行為に加担させることが目的の求人や、求人自体が詐欺である場合も少なからず投稿されています。

応募する際には相手が信頼できる人物かどうかを慎重に見極めると共に、副業を始めるにあたってお金を支払う必要があるといった条件を安易に受け入れないことが重要です。

月1万円を稼ぐ副業で注意すべきこと

副業で月1万円を稼ぐにあたって、いくつか注意しておくべき点があります。次にあげる3つのポイントに関しては、副業に取り組む上での注意点として必ず押さえておいてください。

勤務先の就業規則を確認する

本業の勤務先によっては、就業規則で従業員の副業に関する規定を設けている場合があります。副業そのものを禁止していることもあれば、副業を始める際には届出が必要な場合もあるため、事前に就業規則をよく確認しておくことが大切です。

競業避止義務を遵守しなかった場合など、就業規則に抵触したことが原因で懲戒処分を受ける可能性も否定できません。また、副業がアルバイトなど雇用契約を結ぶ仕事の場合、時間外労働時間を本業・副業先の双方で調整しなければならないケースも想定されます。

就業規則の記載事項に不明点や疑問点があれば、人事部などに問い合わせて確認しておきましょう。

副業詐欺があることを知っておく

副業案件の中には、通常の求人を装った詐欺行為も含まれていることを知っておく必要があります。次の特徴に当てはまる案件については、依頼元の情報や仕事内容をよく確認した上で応募すべきか判断することが大切です。

副業詐欺案件によく見られる特徴

  • 「簡単に稼げる」「誰でも高収入を得られる」など、ハードルの低さを強調している
  • 利用目的を告げずに個人情報を聞き出そうとする
  • 副業を始めるにあたって金銭を要求される
  • 仕事内容が明確に記載されていない

本業とのバランスに注意する

副業は、あくまでも本業のかたわらで取り組む仕事です。メインの仕事はあくまでも本業のため、副業を始めたことで本業がおろそかになったり、健康面などで本業に影響が及んだりするのを避ける必要があります。

例えば、深夜まで副業に取り組んでいたことで翌日に本業の勤務先でボーッとしてしまう、集中力が低下してミスをしてしまうといったことのないよう注意してください。副業に充てられる時間をきちんと確保した上で、本業とのバランスに気を配ることが大切です。

副業でも確定申告が必要

所得には「給与所得」や「雑所得」などさまざまな種類がありますが、所得税の分類上「副業所得」という名称の所得はありません。

副業の内容によって、どの所得になるのかが決まります。確定申告の方法も所得の種類によって異なりますから、どの所得に該当するのか判断できるようにしておく必要があります。この判断は申告する方が自分で行わなければなりません。

副業の所得でよくでてくるのは「給与所得」「雑所得」「事業所得」です。

副業で給与以外の報酬や収益、売上などがあった場合、不動産や証券への投資で得た所得でなければ、基本的にはそれらの収入は雑所得に該当します。アフィリエイトやフードデリバリーなどのほか、プログラマやデザイナー、ライター、翻訳家などのうち、給与ではなく「報酬」を受け取っている場合がこれに該当します。

同じ仕事をしていても、副業でアルバイトをするなど雇用されて給与を受け取っているのであれば給与所得、フリーランスとして報酬を受け取っているのであれば雑所得です。ただし、これらの所得が事業的規模に該当するのであれば、事業所得となります。月1万円を稼ぐ副業は、給与所得か雑所得になることがほとんどです。

副業での所得が事業所得か雑所得の場合、年間20万円を超えた場合、所得税の確定申告をする必要があります。副業での年間所得が20万円以下であっても、1円でも利益が出てたら、住民登録をしている自治体に住民税の申告は必要です。

ちなみに、青色申告特別控除を利用する場合は、特別控除後の所得が20万円以下の場合でも所得税の確定申告が必要となります。

所得とは、売上から経費を差し引いた金額のことです。副業に取り組むにあたってかかった費用の中には、経費として計上できるものがあります。例えば、副業のために準備したパソコンの購入費、インターネット回線使用料、スマートフォンなどの通信費、ソフトウェア購入費などは、経費として申告可能です。

会社員が副業でアルバイトをしているなど、本業と副業のどちらも給与所得にあたる場合は、副業の給与収入(年末調整をされなかった給与の収入)の合計額が20万円を超えたら確定申告が必要になります。

ただし、給与収入の合計額から雑損控除、医療費控除、寄附金控除、基礎控除以外の所得控除を差し引いた金額が150万円以下で、給与所得と退職所得以外の所得金額が20万円以下であれば、確定申告は不要です。

月1万円の副業収入で、副業所得が20万円以下だとしても、報酬から源泉徴収をされて支払われている場合、確定申告をすることをおすすめします。税金が還付されるケースが多いからです。

ほかにも医療費控除をするなどで確定申告を行う場合には、副業の所得が20万円以下だとしても、あわせて申告することが必要です。

適格請求書(インボイス)発行事業者の登録も視野に入れよう

副業でも取引先によっては、適格請求書(インボイス)の発行を求められる場合があります。適格請求書発行事業者としての登録や消費税の申告も視野に入れておきましょう。適格請求書発行事業者として登録した場合、所得税だけでなく、消費税の確定申告も必要です。

副業で月1万円は、現実的に達成可能な目標

副業で月1万円を稼ぐという目標は、十分に達成を目指せる現実的な目標といえます。
今回紹介したポイントや注意点を念頭に置いて、自分が得意なこと・能力を発揮できることを副業に選んでください。月1万円を自分の力で稼げるようになれば、それ以上の収入を目指すことも決して不可能ではないと思えるはずです。

なお、月1万円の利益でも、必要次第で確定申告が必要になります。
確定申告において、副業が雑所得に該当する場合、帳簿付けは不要です。帳簿をつけていると雑所得ではなく事業所得で確定申告できる可能性があります。とはいえ、繰り返しになりますが、月収1万円の副業の場合は雑所得と判断されるケースがほとんどでしょう。

無料で利用できる「やよいの白色申告 オンライン」は、事業所得者向けのクラウド申告ソフトです。
帳簿付けや所得税の確定申告、消費税の申告も簡単にできます。
やよいの白色申告 オンライン」では、雑所得の確定申告はできません。帳簿付けと集計用に使用して、その情報を転記することで国税庁の確定申告サイトから確定申告をすることもできますので、適宜ご活用ください。

バックオフィス業務は弥生のクラウドソフトで効率化

事業所得になる副業の確定申告は会計ソフトを使って楽に済ませよう

会社員などが副業をした場合、副業の所得が20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。副業の収入や報酬から源泉徴収をされているなら、確定申告をすれば納めすぎた税金が返金される可能性が高いでしょう。ただ、所得税の確定申告をするには、書類の作成や税金の計算など面倒な作業が多いため、負担に感じる方もいるかもしれません。

事業所得になる副業は、帳簿付けが必要です。そんなときにおすすめなのが、弥生のクラウド確定申告ソフト『やよいの白色申告 オンライン』です。『やよいの白色申告 オンライン』はずっと無料で使えて、初心者や簿記知識がない方でも必要書類を効率良く作成することができます。e-Tax(電子申告)にも対応しているので、税務署に行かずに確定申告をスムースに行えます。

副業の所得区分を事業所得・雑所得どちらにするか迷っている場合、まずは帳簿付けをしておきましょう。事業所得で確定申告する場合は帳簿が必要です。雑所得の場合、帳簿付けの義務はありませんが、売上や仕入・経費などの集計に帳簿がある方が便利です。

なお、『やよいの白色申告 オンライン』では、雑所得の収支内訳書と所得税の確定申告書は作成できません。もし、『やよいの白色申告 オンライン』で作成した収支内訳書から確定申告書を作成すると自動で「事業所得」に集計されます。国税庁の確定申告コーナーで、自分で収支内訳書と確定申告書に転記して申告をしてください。

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この記事の監修者齋藤一生(税理士)

東京税理士会渋谷支部所属。1981年、神奈川県厚木市生まれ。明治大学商学部卒。

決算書作成、確定申告から、起業(独立開業・会社設立)、創業融資(制度融資など)、税務調査までサポート。特に副業関連の税務相談を得意としており、副業の確定申告、税金について解説した「副業起業塾 新規タブで開く」も運営しています。

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