Webデザインの副業を始めたい!仕事の種類や探し方などを解説
監修者: 齋藤一生(税理士)
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Webデザインの仕事は、在宅でもできるものが多いため、時間や場所の融通が効きやすいという点で副業に向いているといえます。ただし、一定のスキルが必要とされるため、初心者には難しい面があります。副業でWebデザインの仕事を始めたいと思ったとき、スキルを身に付けるにはどうしたらよいのか、また初心者の場合は何から始めたらよいのか迷う方もいるでしょう。
本記事では、Webデザインのスキルを身に付ける方法や業務例、仕事の探し方を紹介します。併せて、Webデザインを副業として始めるときの注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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Webデザインの副業は初心者にもできる?
Webデザインとは、Webサイトのデザインなどを請け負う仕事です。パソコンさえあれば在宅でもできる仕事のため、時間や場所の融通が利きやすいといえます。
また、本業でWebデザインの関連業務を行っている場合、身に付けたスキルを副業で活かすことができるため、案件の獲得もしやすいと考えられます。副業で培ったスキルを本業にも活かすことができるほか、サイト制作の実績を積み上げることもできるでしょう。
ただ、一定の経験や専門スキルが必要となるため、未経験で仕事を受注するのは難しいといえます。まずはWebデザインのスキルを身に付け、その後に仕事の受注に向けて動くことで、初心者であってもWebデザインの副業ができる可能性があります。
副業のためにWebデザインのスキルを身に付ける方法は?
Webデザインの副業を始める場合、すでに保有しているスキルや経験があれば、それを活かすことができます。未経験の領域にチャレンジする場合や、初心者の方がスキルを身に付ける際の方法としては、主に「独学で習得する」「スクールで習得する」の2つです。それぞれについて見ていきましょう。
独学で習得する
書籍やYouTubeで公開されている動画などを通じて、独学でWebデザインのスキルを習得することができます。ただ、費用を抑えられる半面、他人からのサポートを期待できません。ツールの使い方などで困ったときに相談できる相手がいないため、挫折する可能性も高まるでしょう。
スクールで習得する
Webデザインのスキルを習得するために、スクールに通う方法もあるでしょう。オンラインで完結するものもあるほか、平日の夜や土日を使ってスクールに通うこともできるため、本業のある会社員であっても無理なく始めやすいといえます。さらに、困ったことがあれば講師に質問できるのもメリットです。ただ、スクールに通うための費用はかかってしまいます。
なお、案件を獲得するためには、Webデザインの制作実績を示すポートフォリオ(作品集)が必要な場合が多いようです。独学の場合、自力でポートフォリオを作成する必要がありますが、スクールに通うと講師から作成のサポートを受けられる可能性があります。
副業でできるWebデザインの業務例
Webデザインの副業を行う場合、どのような業務があるのでしょうか。ここからは、副業でできるWebデザインの業務例を紹介していきます。
バナー制作や画像加工
Webデザイン初心者の方が始めやすいのが、画像やバナーなどの制作だといえます。Webデザインを学ぶうえで欠かせないPhotoshopやIllustratorなどのツールを使用すれば作成できるほか、コーディングなどの知識も不要なため、比較的取り組みやすいと考えられるからです。ただし、その分、1案件あたりの単価は低くなる可能性があります。
中には、記事やWebページで使用する画像加工のみを行う案件も存在しますが、難度が低いため、こちらも単価は低い傾向があるでしょう。
Webページの制作・更新
Webページを一から制作する案件の場合、WebデザインだけでなくコーディングやWordPressなどCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の知識・スキルも必要とされるケースもあるため、難度が高くなります。CMSとはWebページに掲載する記事や画像を管理するシステムのことです。
Webページの更新のみであれば、一からサイト制作を行ったことがない場合でも、案件によってはコーディングやCMSの知識・スキルがあればできる可能性があるために難度は下がります。
コーディング
デザインを行うのではなく、コーディングのみを行う案件も存在します。コーディングは、Webページの制作に必要なHTMLやCSSなどの知識を持っている必要があり、専門性が高くなる分単価も上がる傾向があります。
CMSのカスタマイズ
CMSのカスタマイズを依頼されるケースもあります。例えば、CMSをベースに軽微なデザイン変更や基本構築をしてほしいなどの依頼です。この場合、HTMLやCSSを使ってできることが多いため、比較的難度は低くなるでしょう。
また、CMSを使いつつも独自機能の実装やデザインをカスタマイズする案件もあります。こうした依頼の場合、PHPやPerlといったプログラミング言語のスキルを求められる可能性もあり、依頼内容によってはエンジニアの領域に入るケースもあるため、難度は高くなります。
LP制作
LPとはランディングページの略で、商品を紹介するなど特定の目的のために作られる1ページで完結するWebページのことです。一からサイト制作を行う場合と比べると、デザインのスキルが必要なもののコーディングなどは比較的容易なケースも多いといえます。そのため、Webページを一から制作する場合と比べると、難度は比較的低い傾向があるでしょう。
Webデザインの副業を探す方法
では、Webデザインの副業をしたいと思ったとき、どうやって仕事を獲得すればよいのでしょうか。主な方法を3つご紹介します。
求人サイトでWebデザイナーの仕事を探す
Webデザインの副業を探すには、求人サイトでWebデザイナーの仕事を探す方法があります。Webデザイナーの仕事の中には正社員だけでなく、業務委託など副業に適した仕事の求人も掲載されています。
ただ、案件ごとに依頼されるのではなく「平日3日は常駐として業務をお願いしたい」などの依頼をされるケースもあるため、本業と両立できる仕事かどうかを見極めることが必要です。
クラウドソーシングに登録する
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人と仕事を受けたい人がマッチングできるサービスです。求人サイトのように正社員の募集はなく、案件単位で仕事を受注することができます。
クラウドソーシングの代表的なサイトとしては、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがあげられます。これらのサイトを見てみるとわかるとおり、Webデザインはもちろん、データ入力や文字起こし、Webライティング、動画編集など、副業に適した案件が多数掲載されています。
知人やWebデザインスクールから仕事を紹介してもらう
知人やWebデザインスクールから、仕事を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。まずは、身近な人の紹介案件から始め、実績ができたらクラウドソーシングに登録し、案件を獲得するなどの動きも考えられます。そのため、普段からWebデザインをしていることは、知人などにアピールしておきましょう。
Webデザインの副業を行ううえでのポイント
Webデザインの副業を行ううえでは、事前に確認しておかなければならないことや、押さえておきたいポイントがあります。本業との両立のためにも確認しておきましょう。
本業が副業OKか確認する
会社によっては情報漏えいなどのリスクから、就業規則で副業を禁止しているケースもあります。また、副業が禁止されていなかったとしても、事前申請が必要な会社もあるでしょう。
そのため、副業を始める前に会社の就業規則を含めてどういうルールになっているのか必ず確認してください。
なお、雇用される副業は禁止していても、業務委託など個人事業を行うことは認めているという会社もあります。
ポートフォリオを作成する
前述したとおり、ポートフォリオとはこれまで手掛けた作品集のことです。Webデザインであれば過去に制作したWebページやデザイン実績などをまとめておく資料といえます。
ポートフォリオがあることで、クライアントはスキルや実績を把握しやすくなります。その結果、仕事の受注につながりやすくなるため、作成しておいたほうがよいでしょう。
数多くの案件に応募する
Webデザインの副業を始めたばかりのころは、実績がまだ乏しいために、応募した案件を必ず受注できるとは限りません。そのため、まずは数多くの案件に応募しながら、受注確率を上げることが大切です。そして、実績を1つずつ作っていきましょう。
なお、業務例でお伝えしたとおり、最初はバナー制作や画像加工など比較的難度の低いものから始めるのも、1つの手です。
本業や体調に影響が出ないようにする
副業をするとなると、自ずと労働時間が増える可能性があります。副業に時間を割きすぎると、本業のパフォーマンスが落ちたり、十分に休息を取れず体調を崩したりする可能性があるため、これまで以上に時間の管理が必要になってくるでしょう。
副業に充てられる時間を前もって把握しておき、自分自身で仕事量や時間をコントロールしながら取り組む必要があります。
副業に関する労働時間の考え方についてはこちらの記事でも解説していますので、参考にしてください。
Webデザインの副業は確定申告が必要?
Webデザインの副業で収入を得る場合は、確定申告についても理解をしておくことが必要です。
Webデザインの副業による所得を含め本業以外の所得の合計額が20万円を1円でも超える場合、所得税の確定申告が必要となります。副業の年間所得をきちんと計算し、確定申告が必要か確認しましょう。
なお、所得税の確定申告が不要な場合でも、副業で1円でも利益が出ていれば、居住地の市区町村への住民税の申告は必要です。
副業の年間所得が20万円以下でも確定申告をした方がいいケースも
Webデザインの副業による年間所得の総額が年間20万円以下でも、所得税の確定申告をした方がいいケースがあります。
特にWebデザインの案件は、報酬から源泉徴収されて支払われることも多く、確定申告を行うことで納めすぎた税金が還付される可能性が高いからです。
また、仮に副業の年間所得が20万円以下であっても、医療費控除や住宅ローン控除など年末調整の対象とならない控除を受けたい場合、確定申告によって所得税が還付されます。副業所得以外の理由で確定申告をする場合、副業の所得も併せて申告が必要ですので、忘れずに行いましょう。
所得税のほか、消費税の申告が必要になるケースもある
Webデザインを請け負う相手先によっては、適格請求書(インボイス)の発行を求められることがあるでしょう。
適格請求書等保存方式(インボイス制度)の対応で適格請求書(インボイス)発行事業者になると、消費税を納める必要があります。
副業を行う人が、適格請求書発行事業者になると、インボイス制度に則った帳簿付けも必要です。Webデザインでの副業の場合、取引の相手先が最終消費者だけとは限らないので、適格請求書発行事業者の登録も視野に入れて、判断しましょう。
Webデザインの副業を始めるなら、確定申告も頭に入れておこう
Webデザインの副業は在宅でもできるため、時間や場所の融通が利きやすいといえます。ただし、一定の経験や専門スキルが必要となるため、初心者の場合は書籍やYouTube動画などを通じて独学でスキルを身に付けるか、Webデザインを学べるスクールに通う必要があるでしょう。
なお、Webデザインの副業を通じて得た年間所得が20万円を超える場合は、確定申告が必要です。
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会社員などが副業をした場合、副業の所得が20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。副業の収入や報酬から源泉徴収をされているなら、確定申告をすれば納めすぎた税金が返金される可能性が高いでしょう。ただ、所得税の確定申告をするには、書類の作成や税金の計算など面倒な作業が多いため、負担に感じる方もいるかもしれません。
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