1. 弥生株式会社
  2. クラウド会計ソフト
  3. 経理お役立ち情報
  4. 日々の経理業務
  5. PayPayで決済したら記帳はどうする?税理士が教える「スマホ決済」の正しい会計処理

PayPayで決済したら記帳はどうする?税理士が教える「スマホ決済」の正しい会計処理

更新

PayPayで決済したら記帳はどうする?税理士が教える「スマホ決済」の正しい会計処理

クレジットカードや電子マネーの利用に加え、QRコードなどの二次元コードを用いたスマホ決済サービスは、広く利用されています。このスマホ決済を利用した場合の会計処理はどのように行えばよいのでしょうか?

事業用の支払いをスマホ決済する利用側と実際にスマホ決済ができる店舗側(サービス加盟店側)の両方の帳簿付け方法をそれぞれご紹介します。

今回はPayPayを例に、スマホ決済サービスの会計処理について解説します。

帳簿・決算書作成を自動化!
帳簿・決算書の作成、請求書発行や経費精算もこれひとつで効率化。使いやすさを追求したクラウド会計サービス。
今なら「弥生会計 Next」スタート応援キャンペーン実施中!
弥生会計 Next

会計・経費・請求、誰でもカンタンまとめて効率化!法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」

POINT

  • スマホ決済では、その支払方法によって仕訳の勘定科目が異なる
  • ポイント還元は、それを利用するまでは収入計上しなくてよい
  • 加盟店側では、スマホ決済につき信販会社と同じように売掛金として扱う

会計・経費・請求、誰でもカンタンまとめて効率化!法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」

PayPayとは

『PayPay(ペイペイ)』は、スマートフォンなどを利用したキャッシュレス決済サービスで、多くの店舗や利用者に広く普及しています。

PayPayの特徴は、QRコードなどの二次元コードを利用して現金を使わずに決済ができるということです。決済の手順は次の2通りあります。

店舗に掲示された二次元コードを読み取る

店舗に掲示されている二次元コードをPayPayアプリで読み取り、自分で金額を入力して支払いを行います。支払い後に店舗側が画面を確認して完了します。

アプリに表示した二次元コードを提示する

アプリで二次元コードを提示して、店舗側に読み取ってもらい、支払いが完了します。
そして、その支払い手段としては主に次の3つから選べます。

  1. 1
    PayPay残高
    • PayPay残高はプリペイド型の電子マネーです。事前に残高をチャージしておき、その残高の範囲内で支払いをすることができます。
  2. 2
    クレジットカード
    • 電子マネーでの決済を伴わずに、登録したクレジットカードで支払いをすることができます。ただし、分割払いはできず、1回払いのみとなっています。
  3. 3
    PayPayデビット(旧PayPay銀行残高)
    • PayPay銀行の残高から直接支払えます。PayPay銀行との連携が必要ですが、連携後はチャージ不要で支払えます。

これまでもクレジットカードや電子マネーなど、支払いをキャッシュレスで行う方法があり、近年ではスマホ決済アプリも広く利用されるようになっています。

PayPayだけでなく、楽天ペイ、d払い、Apple Pay、Google Payなど、さまざまなスマホ決済サービスが提供されています。

無料お役立ち資料【はじめての会社経営】をダウンロードする

会計・経費・請求、誰でもカンタンまとめて効率化!法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」

利用者側の会計処理

PayPayの利用者側では、PayPayで事業用の経費を決済した場合に、支払方法に応じてどのような仕訳を行うかを整理する必要があります。また、支払方法によっては、PayPay残高を帳簿上どのように計上・管理するかについても確認しておくことが重要です。

PayPayを事業用の決済で利用する場合

PayPayを事業用の経費などの決済で利用する場合、支払い方法を何にするかによって、仕訳で使用する勘定科目が異なってきます。主にプライベートに利用するPayPay残高やクレジットカードであれば、基本的には事業主借を使用することになります。

一方で、主に事業用として利用するのであれば、現金の出金としたり、未払金としたりとそれぞれに合った形を選択することになります。

PayPayの支払い方法はPayPay残高、クレジットカード、PayPayデビットの3種類あることをご紹介しました。その支払い方法によってどのように変わるのかを見ていきましょう。

PayPayマネーとPayPayポイントとの違い

まず、支払い方法のひとつであるPayPay残高の内訳について知っておきましょう。PayPay残高には、PayPayマネーとPayPayポイントという2種類が存在します。この2つは、以下のような違いがあります。

  • PayPayマネー
    銀行口座等から、PayPay残高にチャージした残高です。 PayPayの外部から入金されたもので、PayPayを介して残高を他者に送ることもできます。
  • PayPayポイント
    特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高です。その本人専用の残高であるため、他の人に残高を送ったりすることはできません。

PayPay残高での支払い

PayPayの決済をPayPay残高払いにした場合には、まずマネーなのかポイントなのかを考える必要があります。

以下で、似たような取引でのマネーとポイントの違いを見ていきましょう。

なお、PayPay残高は事業のために使用し、プリペイド型電子マネーの性質を持つPayPayマネーの残高は、資産の勘定科目として便宜的に「PayPay」というものを使用することとします。

会計ソフトなどを使用している場合は、勘定科目として登録しておくと便利です。

(例)PayPayマネーに登録口座から2,000円チャージした。(PayPayポイントに2,000円付与された)

PayPayマネーの場合
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
PayPay 2,000 普通預金 2,000

ポイントの場合

(処理なし)

現実に資金移動のあるマネーについては、資産であるPayPayが増加しますので上記のような仕訳を行います。

一方で、ポイントを付与された場合は、実際にそのポイントを決済で利用しない限りは、付与された利益を受け取ることができないため、この時点では何も処理しないのが妥当でしょう。

(例)事業用の雑貨5,000円を、PayPay残高払いで決済した。

マネーの場合
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
消耗品費 5,000 PayPay 5,000
ポイントの場合
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
消耗品費 5,000 雑収入 5,000

マネーの場合は、単純に現金での支払いと同じように資産「PayPay」で支払ったという仕訳を行えば大丈夫です。

一方でポイントの場合は、決済をした時に初めてポイントの利益を受け取ったと考えますので、決済した金額と同額の収入があったとして「雑収入」として仕訳しています。

なお、この取り扱いには明確な規定がありませんので、ポイント利用分の値引きがあったと考えることもできます。このケースではポイントで全額を支払っていますので、値引きと考えた場合には「処理なし」となります。

ただし、値引き処理の場合は10万円を超えるような資産の購入などの場合には、減価償却の対象かどうかというところで問題にされるリスクもあることに注意しましょう。

また、今回の記事は事業に使用することがメインですが、PayPayポイントについてプライベートで利用する場合には、その収入(ポイントの利用)は一時所得となり、年間の一時所得の収入が50万円を超えると課税の対象になってくることにも注意してください。

クレジットカードでの支払い

PayPayの決済をクレジットカード払いにした場合には、決済そのものがクレジットカードの扱いとなり、カード会社の締め日、引き落としのタイミングとなります。

そのため、仕訳方法としてはクレジットカード決済を利用した時とまったく同じ方法となります。

(例)雑貨5,000円につき、PayPayでクレジットカード払いにより決済した
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
消耗品費 5,000 未払金 5,000

初めからクレジットカードで決済したように仕訳すれば大丈夫です。

(例)上記クレジットカード払いにつき、カード会社から引き落とされた
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
未払金 5,000 普通預金 5,000

カード会社からの引き落としについては、PayPayは関係なく、クレジットカード決済をした時の仕訳方法となります。

この方法は、クレジットカード以外でも代金後払いのケースで使います。例えば、NTTドコモの「d払い」で、スマホ決済した代金を電話料金とまとめて支払う場合などが該当します。

PayPayデビット(銀行口座で即時引き落とし)の支払い

PayPayデビットで支払われた場合、PayPay銀行の口座から即時引き落としがされます。その場合の貸方科目は、普通預金となります。

(例)雑貨5,000円につき、即時引き落としのスマホ決済を行った。
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
消耗品費 5,000 普通預金 5,000

決済と同時に預金残高から引き落とされるので、預金から支払ったように仕訳します。

なお、スマホ決済側の履歴を見て内容を記帳するような場合には、クレジットカードの場合と同じように未払金をワンクッション入れてみるのも手です。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
消耗品費 5,000 未払金 5,000
未払金 5,000 普通預金 5,000

会計・経費・請求、誰でもカンタンまとめて効率化!法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」

加盟店側の会計処理

PayPayの加盟店として、キャッシュレス決済に対応する場合には、どのように処理したらよいでしょうか。

実際に入金されるまでは売掛金

PayPayで決済が行われた場合、その入金サイクルは以下のようになっています。

  • 締め日
    当月末締め、または累計決済金額が1万円以上
  • 入金タイミング
    PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は翌日、その他金融機関は最短で翌々営業日

つまり、代金の決済を行ってから、実際に入金されるまでは間が空くことになります。このときは、決済時に「売掛金」とし、入金時には売掛金が入金したという仕訳を行います。

(例)商品代金15,000円につき、PayPayで決済された。
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
売掛金 15,000 売上 15,000

決済時にはまだ実際の入金がされないので、売掛金として記帳をしておきます。

(例)PayPay決済分の15,000円が預金に振り込まれた。
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
普通預金 15,000 売掛金 15,000
振込手数料 0

決済分が入金されたときは、売掛金が回収されたとして仕訳をします。

なお、振込手数料について、PayPayでは月1回振込(月末締め最短翌日入金)の場合は無料です。ただし、早期振込サービスなどを利用する場合は振込手数料がかかります。詳細は以下の公式ページをご確認ください。

会計・経費・請求、誰でもカンタンまとめて効率化!法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」

決済手数料やシステム手数料などの処理

(例)システム利用料3,000円が預金口座から引き落とされた。
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
支払手数料 3,000 普通預金 3,000

例えば月額利用料が口座振替となる場合には、支払い時の経費として記帳を行います。

(例)商品代金30,000円につき、PayPayで決済された。決済手数料が3%で900円かかった。手数料は代金から差し引かれて振り込まれる。
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
売掛金 29,100 売上 30,000
支払手数料 900    

決済手数料がかかる場合には、手数料を差し引いた金額で売掛金を計上します。なお、一定期間分がまとめて入金される場合は、決済時は代金の総額(例の場合は30,000円)で売掛金を計上し、締め日において以下の仕訳をする方法も考えられます。

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
支払手数料 900 売掛金 900
(例)上記代金につき、入金手数料200円を差し引かれて28,900円が振り込まれた。
借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
普通預金 28,900 売掛金 29,100
支払手数料 200    

売掛金から入金手数料が差し引かれるので、その分は経費として売掛金と相殺します。

なお、加盟店側としては、PayPayでの決済がPayPayマネーなのか、PayPayポイントなのか、またはクレジットカードなのかということは、会計処理にまったく関係ありません。なぜなら、加盟店側は決済の方法にかかわらず、その代金を受け取れるからです。

無料お役立ち資料【はじめての会社経営】をダウンロードする

会計・経費・請求、誰でもカンタンまとめて効率化!法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」

会計ソフトなら日々の帳簿付けや決算書作成もかんたん

弥生会計 Next」は、使いやすさを追求した中小企業向けクラウド会計ソフトです。帳簿・決算書の作成、請求書発行や経費精算もこれひとつで効率化できます。 

画面を見れば操作方法がすぐにわかるので、経理初心者でも安心してすぐに使い始められます。 

だれでもかんたんに経理業務がはじめられる!

「弥生会計 Next」では、利用開始の初期設定などは、対話的に質問に答えるだけで、会計知識がない方でも自分に合った設定を行うことができます。 

取引入力も連携した銀行口座などから明細を取得して仕訳を登録できますので、入力の手間を大幅に削減できます。勘定科目はAIが自動で推測して設定するため、会計業務に慣れていない方でも仕訳を登録できます。 

仕訳を登録するたびにAIが学習するので、徐々に仕訳の精度が向上します。 

弥生会計 Next明細ボックス

会計業務はもちろん、請求書発行、経費精算、証憑管理業務もできる!

「弥生会計 Next」では、請求書作成ソフト・経費精算ソフト・証憑管理ソフトがセットで利用できます。自動的にデータが連携されるため、バックオフィス業務を幅広く効率化できます。 

自動集計されるレポートで経営状態をリアルタイムに把握!

例えば、見たい数字をすぐに見られる残高試算表では、自社の財務状況を確認できます。集計期間や金額の累計・推移の切りかえもかんたんです。 

会社全体だけでなく、部門別会計もできるので、経営の意思決定に役立ちます。

「弥生会計 Next」で、会計業務を「できるだけやりたくないもの」から「事業を成長させるうえで欠かせないもの」へ。まずは、「弥生会計 Next」をぜひお試しください。 

会計・経費・請求、誰でもカンタンまとめて効率化!法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」

【無料】お役立ち資料ダウンロード

「弥生会計 Next」がよくわかる資料

「弥生会計 Next」のメリットや機能、サポート内容やプラン等を解説!導入を検討している方におすすめ

この記事の監修者奥 典久(奥典久税理士事務所)

奥典久税理士事務所 代表

簿記専門学校で税理士講座講師として勤めたのち、会計事務所で勤務。その後独立し、奥典久税理士事務所を開業。相続(贈与)対策や事業承継コンサルティング経営、財務コンサルティングから各種セミナーなど、幅広く税理士業務に従事。

カテゴリ一覧

    人気ランキング

      初心者事業のお悩み解決

      日々の業務に役立つ弥生のオリジナルコンテンツや、事業を開始・継続するためのサポートツールを無料でお届けします。

      • お役立ち情報

        正しい基礎知識や法令改正の最新情報を専門家がわかりやすくご紹介します。

      • 無料のお役立ちツール

        会社設立や税理士紹介などを弥生が無料でサポートします。

      • 虎の巻

        個人事業主・法人の基本業務をまとめた、シンプルガイドです。

      事業のお悩み解決はこちら