1. 弥生株式会社
  2. クラウド給与計算・給与明細ソフト
  3. 給与計算お役立ち情報
  4. 給与計算
  5. ファームバンキングデータ(FBデータ)とは?メリットと使い方を解説

ファームバンキングデータ(FBデータ)とは?メリットと使い方を解説

更新

ファームバンキングデータ(FBデータ)とは?メリットと使い方を解説

金融機関との取引情報をまとめた「ファームバンキングデータ(FBデータ)」の活用は、給与実務の効率化にも役立ちます。しかし、言葉自体は耳にしたことがあっても、具体的な内容やメリット、インターネットバンキング(IB)との違いを正確に把握できていないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、FBデータおよびFBデータを使用する「ファームバンキング(FB)」の概要をはじめ、主なメリットやIBとの違い、活用時の注意点、FBデータの作成方法や使い方などについて解説します。また、ISDN回線の提供終了に伴うFBデータへの影響や、FBの代替サービスについても紹介します。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

「弥生給与 Next」で給与・勤怠・労務をまとめてデジタル化
従業員情報の管理から給与計算・年末調整、勤怠管理、社会保険や入社の手続きといった労務管理まで、これひとつで完結。
すべての機能を最大2か月間無料で利用できます!
弥生給与 Next

無料お役立ち資料【「弥生給与 Next」がよくわかる資料】をダウンロードする

ファームバンキングデータ(FBデータ)とは

ファームバンキングデータ(FBデータ)のイメージ図

ファームバンキングデータ(以下FBデータ)とは、ファームバンキング(以下FB)での取引の際に使用する、振込先の口座名や指定日、金額といった情報をまとめたものです。FBデータは各企業が独自の形式で作るものではありません。一般社団法人全国銀行協会(全銀協)が定めたテキスト形式のフォーマットに沿って作成します。

FBとは、電子的な方法で銀行と取り引きするエレクトロニックバンキング(以下EB)の一種です。企業と銀行を専用の通信回線で結ぶことで、銀行に出向かなくても残高照会や各種振込、振替といった各種サービスが利用できるようになります。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

ファームバンキング(FB)とインターネットバンキング(IB)の違い

FBとインターネットバンキング(以下IB)は、取引方法や対象者に違いがあります。以下に詳しく解説します。

取引方法

FBとIBで大きく違う点は取引方法です。FBでは専用のソフトウェアや端末を用いて取引を行うため、それらを用意する手間と費用がかかり、導入のハードルは高くなります。しかし、使用しているソフトウェアや端末が同じであれば、複数の銀行の取引をまとめて処理できるのがメリットです。

対して、IBは専用のソフトウェアや端末などを用意しなくても利用でき、コンピューターやスマートフォンからインターネットにアクセスして取引を行うことが可能です。ただし、IBは銀行ごとに口座を開設しなければならず、複数の銀行の取引をまとめて処理することもできません。取引を行いたい場合は、各銀行のIBにアクセスして個別に操作するため、手間がかかります。

対象者

FBとIBでは、対象者にも違いがあります。FBを利用できるのは企業(法人または個人事業主)に限られており、個人では利用できません。一方、IBは企業と個人どちらでも利用可能です。

IBについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

FBデータを業務に活用する4つのメリット

振込や振替、残高照会などのサービスは、窓口やIBでも利用可能です。では、FBデータを活用することによって、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、主な4つのポイントについて詳しく解説します。

銀行へ出向く手間がなくなる

FBデータを業務に活用するメリットの1つが、日々発生する銀行取引を、銀行に出向かず社内で完結できることです。

窓口に出向いて手続きを行う場合、複数の金融機関を回ったり、窓口で長時間待たなければならない場合があったりと、すべての手続きを終えるまでに長時間を要することもあります。しかしFBデータを活用すれば、窓口に出向く手間と時間を大幅に削減することが可能です。その分の時間を別の業務に充てられるため、業務全体の生産性向上も期待できます。

大量の振込も一括で処理できる

大量の振込を一括処理できるのもFBデータの強みです。数百件、数千件といった膨大な数の振込であっても、わずか数回の操作で処理が完了します。

給与振込はもちろん、社外への支払いやグループ企業への口座間送金なども可能です。そのため、特に毎月の振込件数が多い企業は、業務効率の改善が見込めます。

膨大な量のFBデータを作成する場合、手作業では多大な手間と時間を要します。大量のデータ作成を要するときは、FBデータを出力できる給与計算ソフトや経費精算システムの活用がおすすめです。手作業で1件ずつ作成するよりも時間の短縮が期待できるだけでなく、ヒューマンエラー防止にも役立ちます。

高いセキュリティ性を確保できる

FBデータを銀行とやり取りするには、特定のソフトウェアや端末、電子証明書導入済みのコンピューターなどを使用するのが一般的です。

そのため、コンピューターやスマートフォンなど端末の制限なく利用できるIBと比較して、高いセキュリティ性の確保が期待できます。また、多要素認証、FBデータの送信者と承認者の個別設定などに対応している銀行も多く、不正アクセス発生の可能性軽減を図れるところもFBデータ活用のメリットの1つです。

手数料が削減できる場合もある

銀行への振込には手数料がかかります。人手を要する窓口での手数料と比較して、FBで行う振込の手数料を安く設定している金融機関は少なくありません。1回当たりの手数料は数百円にすぎませんが、回数を重ねれば額が大きくなり負担が多くなってしまいます。振込先が多いほどコストを削減できるため、FBデータの取引を優遇している銀行を探すのもおすすめです。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

FBデータ活用時のデメリットと注意点

FBデータを用いた取引にはさまざまなメリットがある反面、利便性やコスト面でいくつかの弱みも存在します。注意しておきたい2つのポイントについて詳しく解説します。

リモートワークでは活用しにくい

働き方改革の一環としてリモートワークを導入する企業が増加しましたが、専用の機器を使用して作成するFBデータはリモートワーク実施時に活用しにくいという弱点があります。

IBの場合、インターネット環境とID・パスワードがあれば場所を選ばず利用可能です。リモートワーク中だけでなく、出張先や外出時でも問題なく使えます。

対して、FBデータの作成・送信に用いるソフトウェアや端末は、一般的に社内に設置しているケースが多いため、出勤しない日は利用できないのが難点です。リモートワークを推進していたり、出張や外出が多かったりする職場には適さない可能性があるため、自社の状況を踏まえて判断しましょう。

導入にコストがかかる

導入や運用にコストがかかるのも、考慮すべきポイントです。専用端末やソフトウェアの導入費用の他、月額利用料やメンテナンス費用など、さまざまな費用が発生します。

また、利用に際しては銀行と契約を締結し、利用環境を整備してテストも実施しなければなりません。そのため、本格的な稼働までに時間を要する傾向があります。

毎月の振込件数や社内の状況によっては、かえって業務効率が落ちたりコストが増したりする可能性もあるため、FBデータのウィークポイントを考慮しつつ、活用するかどうかを検討しましょう。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

FBデータの作成方法と使い方

FBデータの作成や銀行取引への活用は、定められた手順に従って行いましょう。以下に、FBデータの基本的な作成方法と使い方を解説します。

1. FBデータ出力に対応したソフトウェアを用意する

FBデータ作成の第一歩は、FBデータ出力に対応したソフトウェアを用意することです。FBデータは、全銀協フォーマットに沿って作成します。Excelのような表計算ソフトで作成することも可能ですが、非常にルールが細かいため、手作業で作成するのは多大な手間がかかるうえ、ミスも起こりかねません。

給与振込業務の効率化で FBデータの活用を考えているなら、FB用テキストデータを出力(自動作成)できる「弥生給与 Next」の導入がおすすめです。「弥生給与 Next」のFBデータ出力機能を活用すれば、給与の一括振込が可能となり、業務効率の向上が期待できます。

FBデータ出力機能について、こちらの記事で詳しく解説しています。

2. 金融機関にFBの利用を申し込む

FBデータはソフトウェアを用意するだけでは使えないため、対応している銀行に利用申し込みを行いましょう。

窓口での申し込みが基本ですが、オンライン対応の銀行もあるので、公式サイトで調べてみるとよいでしょう。契約締結までの手順や準備する書類は銀行ごとに異なるため、具体的な手続きの方法については各銀行の案内に従ってください。

3. 専用端末やソフトウェアを導入する

FBデータを利用するには、不正アクセス防止のためのセキュリティ要件を満たすことが求められます。そのためには、各銀行の要件に合った専用端末、専用サービス、アプリ、ソフトウェアなどの契約やインストールを要するため、事前に準備する端末や導入するソフトウェアなどを確認しておきましょう。

なお、ソフトウェアのインストールは銀行側で代行してくれる場合があります。どこまで自社で対応するのかも事前に調べておきましょう。

4. 初期設定とテストを実施する

専用のソフトウェアや端末を用意できたら、FBデータ送信のための通信環境を整備しましょう。口座情報や給与振込先の名称などを登録し、初期設定を済ませます。

弥生給与 Next」は、振込元口座を金融機関のデータベースから選択して登録できます。また、従業員ごとに複数の振込先を登録でき、支給方法を定額/定率で柔軟に設定可能です。

初期設定が終わったら、実際に自社の端末やコンピューターと銀行のシステムを接続し、問題なく稼働できるかテストを実施します。

問題なくFBデータを送信できたら、正式にサービスの利用開始です。ここまでにかなりの時間を要する可能性があるため、余裕を持って計画を立てましょう。

なお、初期設定やテストも銀行が代行してくれる場合があります。スムーズに導入を進めたいなら、代行サービスが充実した銀行を選ぶのもおすすめです。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

通信インフラ終了に伴うFBデータへの影響

2024年1月以降、EBやFBで使用されているISDN回線の提供が順次終了しています。これは設備の老朽化で機能の維持が困難になったことや、ISDN回線より通信が速く料金が安いサービスが登場し、利用者が減少したことなどが原因です。

ISDN回線でのFBを利用していた企業では代替サービスへの切り替えに伴い、サービスの運用やシステム環境の変化が進んでいます。新しいサービスに対応する際には、システム刷新や、専用線・専用ソフトなどの導入、これまで使用していたデータの移し替えなどを要する場合があります。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

FBの代替サービス

FBの代替サービスには、WEB-FB、API連携サービス、EBサービスの3つがあります。以下にそれぞれについて詳しく解説します。

WEB-FB

「WEB-FB」とは、インターネット回線を介して金融機関との取引を行うタイプのFBです。ISDN回線の終了に伴い、ISDN回線でのFBからWEB-FBに移行している金融機関も少なくありません。

WEB-FBでは主に電子証明書を用いて端末認証を行うため、セキュリティ性も確保できます。そのうえ、ISDN回線のFBとは異なり専用のモデムなども不要なため、テレワークなどにも相性が良いといえます。

API連携サービス

現在主流となりつつあるのが、API連携サービスと呼ばれる、クラウド会計ソフトと銀行口座をAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を用いて、直接連携する方法です。API連携を活用すると、銀行口座の入出金明細やFBデータを取り込み、自動で仕訳や消込ができます。

EBサービス

EBサービスは、企業のコンピューターと銀行のホストコンピューターを通信でつなぐことで、振込や振替、入出金明細の確認などを行えるサービスです。

APIやFTP(ファイル・トランスファー・プロトコル)によるファイル送受信機能などを組み合わせることが可能で、FBより柔軟な運用を行えるのが利点です。また、利用するサービスによっては大量のデータを一括授受できるため、取引量が多い会社にも適しています。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

FBデータの活用で、給与の振込業務を効率化しよう

FBデータを活用すると、銀行に出向かなくても残高照会や送金といった取引が可能で、給与振込も行えます。近年はFBで使われていたISDN回線の提供終了により、WEB-FBや金融機関とのAPI連携サービス、EBサービスへ移行する企業も増えています。

弥生給与 Next」では、FBデータ出力による給与の一括振込にも対応しているため、銀行の窓口で手続きをする手間が削減できます。また、勤怠管理や労務管理と連携することにより、給与計算だけでなく勤怠データ集計や従業員管理業務も効率化が可能です。ぜひ導入をご検討ください。

  • ※本記事は2026年1月4日時点の情報を基に制作しています。
    ※ご契約のプランによって利用できる機能が異なります。

【無料で資料ダウンロード】「弥生給与 Next」でバックオフィス業務をスムーズに

「弥生給与 Next」で給与・勤怠・労務をまとめてサクッとデジタル化

弥生給与 Nextは、複雑な人事労務業務をシームレスに連携し、効率化するクラウド給与サービスです。

従業員情報の管理から給与計算・年末調整、勤怠管理、保険や入社の手続きといった労務管理まで、これひとつで完結します。

今なら、すべての機能を最大2か月間無料で利用できます!
この機会にぜひお試しください。

この記事の監修者高崎 文秀(税理士)

高崎文秀税理士事務所 代表税理士/株式会社マネーリンク 代表取締役

早稲田大学理工学部応用化学科卒

都内税理士事務所に税理士として勤務し、さまざまな規模の法人・個人のお客様を幅広く担当。2019年に独立開業し、現在は法人・個人事業者の税務顧問・節税サポート、個人の税務相談・サポート、企業買収支援、税務記事の監修など幅広く活動中。また通常の税理士業務の他、一般社団法人CSVOICE協会の認定経営支援責任者として、業績に悩む顧問先の経営改善を積極的に行っている。

カテゴリ一覧

    人気ランキング

      初心者事業のお悩み解決

      日々の業務に役立つ弥生のオリジナルコンテンツや、事業を開始・継続するためのサポートツールを無料でお届けします。

      • お役立ち情報

        正しい基礎知識や法令改正の最新情報を専門家がわかりやすくご紹介します。

      • 無料のお役立ちツール

        会社設立や税理士紹介などを弥生が無料でサポートします。

      • 虎の巻

        個人事業主・法人の基本業務をまとめた、シンプルガイドです。

      事業のお悩み解決はこちら