エクセルで売上管理表を作る方法|5つの手順と便利な関数を解説
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売上管理表を作る際、手軽に始められるのがエクセルです。一方で、エクセルでの売上管理にあたり、「どのような項目を用意すればよいかわからない」「現在使っている売上管理表をもっと効率化したい」と悩んでいる方もいるでしょう。
エクセル(Excel)で売上管理表を作成するには、項目の洗い出しやシートの作成、関数の設定など、5つの手順で進めます。本記事では、5つの手順と、エクセルでの集計や入力の効率化に役立つ6つの関数について解説します。
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売上管理とは、売上データを記録・分析する業務のこと
売上管理とは、商品やサービスの売上高や販売数量などのデータを記録し、売上の状況を把握・分析する業務のことです。例えば、売上データを日次・週次・月次などの単位で整理すれば、売上の傾向や目標に対する進捗を把握しやすくなります。月ごとの売上を比較して繁忙期や閑散期を把握したり、商品ごとの販売数量を確認して売れ筋商品を見つけたりすることも可能です。正確な売上管理は、企業の会計・税務処理の基盤を整えることにもつながります。
特に中小企業では、売上管理にエクセルがよく使われているほか、販売管理システムやSFA(営業支援システム)を用いる方法もあります。
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エクセルで売上管理を行うメリット
エクセルで売上管理を行う主なメリットは、「導入コストが低い」「教育の手間がかからない」「カスタマイズ性が高い」の3つです。それぞれのメリットについて、具体的に見ていきましょう。
追加コストをかけずに始められる
エクセルによる売上管理の大きなメリットは、導入コストを抑えやすいことです。Microsoft Officeを導入済みの企業であれば、新たにソフトウェアを購入することなく売上管理を始められます。初期費用や月額利用料が発生する専用の販売管理システムと比べて、費用負担を大きく抑えられます。
操作に慣れた従業員が多く、教育の手間がかからない
エクセルはさまざまな業務で利用されているため、すでに操作に慣れている従業員も多く、操作方法を教育する手間を抑えられるメリットがあります。また、売上管理表のテンプレートも豊富に公開されており、一からフォーマットを作成することなく運用を始められます。
自社の業務フローに合わせて自由にカスタマイズできる
エクセルには売上管理専用の決まったフォーマットがないため、自社に必要な項目や計算式を自由に追加・削除できる点がメリットです。例えば、店舗ごとに売上を分けて集計したり、チケット販売のような独自の項目を加えたりするなど、業務内容に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
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エクセルで売上管理を行うデメリット
前述したようなメリットがある反面、エクセルによる売上管理には、「入力ミス」「データ量の増加による動作の問題」「複数人での共同編集のしにくさ」「複数税率への対応の煩雑さ」という大きく4つのデメリットがあります。特に、将来的に事業の拡大を見据える場合は、これらの点をあらかじめ把握しておくことが大切です。
手入力によるヒューマンエラーが起きやすい
エクセルによる売上管理では、データの入力や更新を手作業で行うことが多いため、ヒューマンエラーが起こりやすくなるのがデメリットです。特によく見られるのが、数値を間違えて入力したり、コピー&ペーストの際にセルの参照先がずれたりする、といったミスです。こうしたミスに気づかないまま集計や分析を進めると、誤ったデータを基に経営判断を下すことになりかねません。
データ量が増えると動作が重くなる
売上管理にエクセルを使っていると、データ量が増えたときに動作が重くなることがあります。例えば、取引データが数万行規模になると、ファイルを開くまでに時間がかかったり、関数の再計算のたびに動作が止まったりするケースも見られます。取引件数が多い、または今後増える見込みがある場合は、早めに販売管理システムへの移行を検討すると安心です。
複数人での共同編集がしにくい
エクセルは、利用環境やファイルの保存方法によって、複数人での同時編集に制限があります。また、担当者がそれぞれ別のファイルを編集すると、データの統合に手間がかかったり、どのファイルが最新版なのかわからなくなったりすることもあります。
Microsoft 365などの環境を利用すればエクセルの共同編集も可能ですが、利用環境の整備や設定が必要です。複数の担当者が同じ売上データをリアルタイムで参照・更新する必要がある場合は、クラウド型やネットワーク型の販売管理システムのほうが運用しやすいでしょう。
複数税率の管理が煩雑になりやすい
軽減税率の対象となる飲食料品などを扱う企業では、標準税率(10%)と軽減税率(8%)の売上を区分して管理する必要があります。さらにインボイス制度(適格請求書等保存方式)のもとでは、請求書に税率ごとの合計額や消費税額などを記載しなければなりません。エクセルでこれに対応するには、商品ごとの税率を正しく設定したうえで、税率別の集計や消費税額の端数処理(1枚の請求書につき税率ごとに1回)まで数式で組み込む必要があり、設定ミスや計算の誤りが起こりやすくなります。
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エクセルで売上管理表を作成する5つの手順
エクセルで売上管理表を作成する際は、以下の5つの手順に沿って進めるとよいでしょう。
1.管理する項目を洗い出す
まず、売上管理表に入力する項目を決めます。必要な項目を最初に洗い出すことで、後から項目を追加したり、不要な項目を削除したりする手間を減らせます。
基本的な項目は、「取引情報」「商品情報」「売上情報」「入金情報」の4つのカテゴリに分類して整理するとよいでしょう。インボイス制度に対応した請求書を作成する場合は、適用税率や消費税額も管理しておくと転記の手間を減らせます。カテゴリごとの主な項目例は、以下のとおりです。
| カテゴリ | 主な項目例 |
|---|---|
| 取引情報 | 取引日、取引番号、顧客名 |
| 商品情報 | 商品名、商品コード、適用税率 |
| 売上情報 | 単価、数量、売上金額、消費税額 |
| 入金情報 | 請求日、入金日 |
2.売上データを入力するシートを作る
管理する項目を決めたら、売上データを入力するシートを作成します。1行目に項目名を見出しとして並べ、2行目以降に売上データを追加していきます。
このとき、データ範囲をエクセルの「テーブル」として設定しておくと便利です。テーブルとは、関連するデータをひとまとまりとして管理しやすくする機能です。テーブル化すると、行を追加した際に数式や書式が自動でコピーされるほか、データの並べ替えやフィルターも使いやすくなります。
3.取引先・商品のマスタデータを作る
次に、取引先名や商品名、単価など、変更頻度の低い情報を「取引先マスタ」「商品マスタ」として別のシートにまとめます。マスタデータを作成しておけば、売上管理表に毎回取引先名や商品名などを手入力する必要がなく、表記の揺れや誤字脱字も防げます。
4.関数で自動集計・自動入力を仕組み化する
関数を使って計算や入力を自動化すると、売上管理表をより効率的に運用することが可能です。例えば、売上金額の欄に「単価×数量」の数式を設定すれば、計算の手間やミスを抑えられます。また、VLOOKUP関数を使って、商品コードから商品名や単価を自動で表示できるようにしておけば、入力ミスの削減に加えて請求処理の効率化にもつながります。
5.入力規則と運用ルールを決める
最後に、入力ミスを防ぐための設定と、売上管理表を運用する際のルールを決めます。エクセルの「データの入力規則」機能を使えば、日付欄には日付のみ、数量欄には整数のみなど、入力できる値を制限して誤入力を防止できます。また、入力担当者や更新頻度、編集できる項目などの運用ルールも決めておきましょう。複数人で使う場合は、誰がいつどのように更新するのかを明確にしておくと、データの重複や更新漏れといったトラブルを防ぎやすくなります。
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売上管理表の集計に役立つエクセルの便利な関数
売上管理表の作成や集計には、エクセルの関数を活用すると便利です。よく使われるのは、以下の6つの関数です。それぞれの特徴や活用方法を紹介します。
| 関数名 | 主な用途 |
|---|---|
| IF関数 | 条件に応じて目標の達成・未達などを判定する |
| COUNTIF関数 | 条件に一致するデータの件数を数える |
| SUMIF(SUMIFS)関数 | 条件に一致するデータの合計値を算出する |
| AVERAGE関数 | 指定範囲の平均値を算出する |
| RANK関数 | 指定範囲内での順位を算出する |
| VLOOKUP関数 | マスタデータから対応する情報を自動入力する |
IF関数:目標の達成・未達を判定する
IF関数は、指定した条件を満たすかどうかによって、表示する値を変える関数です。
<IF関数の基本構文>
=IF(論理式, 真の場合の値, 偽の場合の値)
例えば、論理式に売上高のセルが目標額のセルを上回ったかどうか判定する式を入れ、真の場合の値に「達成」、偽の場合の値に「未達」と入れると、売上高の状況によって「達成」か「未達」を自動で表示できます。目標に対する達成状況を一覧で確認したい場合などに役立ちます。
COUNTIF関数:条件に合うデータの件数を数える
COUNTIF関数は、指定した範囲の中から、条件に一致するセルの数をカウントする関数です。
<COUNTIF関数の基本構文>
=COUNTIF(範囲, 検索条件)
例えば、範囲にIF関数で「達成」「未達」を表示した列、検索条件に「達成」と入れると、目標を達成した商品の数を自動で集計できます。営業担当者ごとの契約件数を数えたい場合などに活用可能です。
SUMIF(SUMIFS)関数:条件に合うデータだけを合計する
SUMIF関数は、指定した条件に一致するデータだけを合計する関数です。
<SUMIF関数の基本構文>
=SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)
例えば、範囲に顧客名の列、検索条件に「A社」、合計範囲に売上高の列を入れると、A社の売上合計を自動で算出可能です。商品カテゴリごとの売上合計など、条件を指定して集計したい場合に役立ちます。なお、「A社の◯月分の売上」など複数の条件で集計したい場合は、SUMIFS関数を使います。SUMIFS関数は合計範囲を最初に指定するなど、SUMIF関数とは引数の順序が異なる点に注意しましょう。
AVERAGE関数:平均売上高を算出する
AVERAGE関数は、指定した範囲の平均値を算出する関数です。
<AVERAGE関数の基本構文>
=AVERAGE(数値1, 数値2, …)
例えば、数値1に売上高が入力されたセル範囲を指定すると、平均売上高を自動で算出できます(複数の範囲を対象にする場合は、数値2以降に追加)。営業担当者別や商品別の平均売上高を求めることで、売上実績の比較や、今後の目標を設定する際の目安として役立ちます。
RANK関数:売上実績を順位付けする
RANK関数は、指定した範囲内でデータの順位を算出する関数です。
<RANK関数の基本構文>
=RANK(数値, 参照, 順序)
例えば、数値に順位を知りたい担当者の売上高のセル、参照に全担当者の売上高の範囲を入れると、その担当者が何位かを自動で表示できます。順序は「0」または省略で大きい順、「1」で小さい順です。商品ごとの販売数量を順位付けすれば、売れ筋商品も把握しやすくなるでしょう。
VLOOKUP関数:マスタデータから情報を自動入力する
VLOOKUP関数は、指定した範囲から特定のデータを検索し、対応する値を表示する関数です。
<VLOOKUP関数の基本構文>
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)
例えば、検索値に商品コードのセル、範囲に商品マスタの表、列番号に商品名がある列の番号(範囲の左端から数えた列数)、検索方法に完全一致を表す「FALSE」を入れると、商品コードを入力するだけで商品名や単価を自動で表示可能です。マスタデータの情報を変更した場合は、参照している値が自動で更新されます。
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エクセルでの売上管理に限界を感じる3つのサイン
エクセルは手軽に売上管理を始められる一方で、データ量が増えたり、複数人で利用したりすると、運用に負担を感じることがあります。以下のようなサインが見られる場合は、専用の販売管理システムへの移行を検討するタイミングです。
取引データが増えて、ファイルを開くのに時間がかかっている
取引データが増えて数万行規模になると、エクセルの動作が重くなることがあります。例えば、「ファイルを開くたびに数分待つ」「関数の再計算中に作業が止まる」といった状態が日常的に発生していないでしょうか。集計や確認のたびに待ち時間が発生すると、その積み重ねによって本来の業務に充てられる時間が圧迫されます。こうした状態が常態化してきたら、エクセルによる売上管理がパフォーマンス面で限界を迎えていると考えられます。
複数人での同時編集や最新データの共有でミスが増えている
エクセルの売上管理表を複数人で利用していると、「誰かがファイルを開いていて編集できない」「メールでファイルをやりとりしているうちに、どれが最新版かわからなくなった」といったトラブルが起こりがちです。このような問題が頻繁に発生している場合は、売上データをエクセルで共有・更新する仕組みが限界に近づいています。
仕入・在庫管理など他業務との連携が必要になっている
売上管理だけでなく、仕入や在庫などの情報も併せて扱う場面が増えてきたら、それも1つのサインです。複数の業務をエクセルで管理すると、シートやファイルをまたいで手作業でデータを連携しなければならず、手間がかかるうえ、ミスも起こりやすくなります。例えば、売上データを基に在庫数を更新したり、仕入情報と売上情報を照らし合わせたりする作業が発生しているなら、売上・仕入・在庫をまとめて扱える販売管理システムへの移行を検討するタイミングといえるでしょう。
在庫管理については以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
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弥生販売なら、エクセルの売上管理表からもスムーズに移行できる
エクセルによる売上管理は、コストを抑えて手軽に始められますが、データ量の増加や複数人での共同編集などに限界があります。「管理する取引データが増えてきた」「仕入・在庫管理などの周辺業務も一元化したい」と感じたら、専用の販売管理システムへの移行を検討しましょう。
エクセルでの売上管理から移行するなら、販売管理システム「弥生販売」がおすすめです。弥生販売は、エクセルで管理している取引先台帳や商品台帳のデータを、CSVファイル形式で保存して取り込めます。すべての製品グレードで売上管理に対応しており、見積書・納品書・請求書の発行から入金管理まで、売上に関する一連の業務を1つのソフトウェアで管理することが可能です。
さらに、「弥生販売 プロフェッショナル」「弥生販売 ネットワーク」の限定機能では、仕入・在庫管理にも対応。この機能により、売上だけでなく、仕入や在庫までまとめて管理できるため、「他業務との連携に手間がかかる」というエクセルの課題も解消されます。
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エクセルで売上管理表を作成する際は、管理する項目を洗い出し、シートやマスタデータを作成した上で、関数による自動化や運用ルールの設定を行う、という手順で進めるとスムーズです。加えて、SUMIF関数やVLOOKUP関数などを活用すれば、売上データの集計や入力も効率化できます。
ただし、エクセルによる売上管理は、取引データの増加や複数人での共同編集、他業務との連携などに対応しきれないこともあります。より効率的な売上管理を目指す場合は、「弥生販売 27」などの販売管理システムの導入を検討するとよいでしょう。
弥生販売 27は、30日間の無料体験も可能です。エクセルによる売上管理に限界を感じている方は、無料体験や資料請求をご検討ください。
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よくあるご質問
売上管理表の作成に、無料のテンプレートを使ってもいいですか?
はい、問題ありません。無料のテンプレートを活用すれば、一から売上管理表を作成する手間を省けます。ただし、自社で管理したい項目に合わせて、列の追加・削除などの調整が必要です。また、数式が入力されているセルを誤って削除しないよう気をつけましょう。
エクセルの売上管理表を複数人で同時に編集できますか?
一般的なデスクトップ版のエクセルでは、1つのファイルを複数人で同時に編集することは難しく、誰かがファイルを開いている間、他の担当者は入力を待たなければなりません。複数人で売上データを同時に入力・確認したい場合は、複数ユーザーでの利用に対応した販売管理システムの導入が選択肢となります。例えば、「弥生販売 プロフェッショナル 2ユーザー」であれば、2台のパソコンから同時に編集・作業ができます。
エクセルから販売管理システムへ移行する場合、これまでのデータは引き継げますか?
はい、販売管理システムによっては、これまでのデータを引き継ぐことができます。「弥生販売」なら、既存のエクセルの取引先台帳や商品台帳をCSVファイル形式で保存して取り込めるので、データを入力し直す手間もなくスムーズな移行が可能です。なお、取り込み時には、データの並び順(レイアウト)を所定の受入形式に合わせるなどの調整が必要です。
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弥生販売 27 で、販売管理にかかる業務時間を大幅短縮
販売管理システムを導入する際は、業務フロー全体をカバーできることに加え、法令対応やサポート体制が充実している製品を選ぶことが重要です。
「弥生販売 27」なら、一連の販売業務をシステムで一元管理。転記作業や手入力の手間を大幅に削減し、業務時間の短縮と正確性の向上を同時に実現できます。
販売管理機能がオールインワン
「弥生販売 27」は、見積・受注・売上・請求・回収から、仕入・在庫管理まで、販売管理に必要な機能をオールインワンで搭載した販売管理システムです(仕入・在庫管理はプロフェッショナル/ネットワークの限定機能)。
わかりやすい入力画面で、見積書や受注伝票、売上伝票(納品書)などの帳票もスムーズに作成可能。販売業務に関する情報を一元管理することで、業務効率化と情報共有の促進に役立ちます。
適格請求書等保存方式(インボイス制度)・電子帳簿保存法に完全対応
「弥生販売 27」は、適格請求書(インボイス)の発行にも対応しており、税率ごとの集計や登録番号の出力も可能です。
また、あんしん保守サポート加入者対象の「スマート証憑管理」では、PDF送信した請求書控えの自動保存やOCRによる自動読み取りにも対応しています。連携する「スマート証憑管理」は電子帳簿保存法のJIIMA認証も取得しているため、法令対応にかかる業務負担の軽減にもつながります。