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副業で月2万円を稼ぐには?初心者向けとスキルを活かす仕事例を紹介

監修者:齋藤一生(税理士)

2024/08/30更新

副業を検討している方の中には、今よりも2万円ほど収入を増やせるといいなと考えている方もいるかもしれません。月2万円の収入を確保するためにはどのような仕事があるのか、気になる方もいるでしょう。

そこで本記事では、月2万円の収入が得られる副業を、初心者向けとスキルを活かすものの2つのポイントでピックアップして紹介します。併せて、副業を行ううえでの注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

副業で月2万円の収入を得ることは可能?

内閣府の「令和5年度 年次経済財政報告新規タブで開く」によると、2021年における副業年収の平均は、男性が64万1,400円、女性は34万3,000円です。
月平均で考えると、男性の場合は約5万3,000円、女性の場合は約2万8,000円となるため、月2万円の収入を得ることは十分可能だといえます。

副業で月2万円の収入を得るためのポイント

副業で月2万円の収入を得るためには、何を意識すればよいのでしょうか。主な3つのポイントについて紹介します。

自分のスキルや経験を活かす

副業を選ぶ際は、すでに保有しているスキルや知見を活かせるかどうかが1つのポイントになります。本業などですでに得たスキルを活かせるのであれば、案件を獲得しやすくなることが期待できるほか、副業でも収入を得やすいと考えられます。

副業の目的や目標を明確にする

副業を行う目的を設定しておくことで、モチベーションを保ちながら継続して収入を得ることが期待できます。月2万円の収入を得るという目標はもちろん、スキルアップなどの収入を得ること以外の目標も考えられます。目的・目標を明確にしたうえで副業を始めましょう。

副業する時間を把握する

本業の就業後や休日など、いつ・どのくらい副業ができるのか、副業に充てられる時間を事前に把握しておきましょう。特にアルバイトやパートなど、雇用されて働く場合は時給制のケースも多く、働ける時間によって得られる収入が変わってきます。

さらに、副業をするとなると、自ずとこれまで以上に労働時間が増える可能性があります。そのため、副業については自分自身で仕事量や時間をコントロールしながら取り組むこと必要です。

まとまった時間の確保が難しい場合でも、副業の中にはアンケートモニターやポイ活など、すきま時間を使ってできるものもあります。充てられる時間に合わせて仕事内容を選ぶことが大切です。

すきま時間を活用する副業についてはこちらの記事でも解説していますので、参考にしてください。

初心者向き!月2万円を稼げる副業

月2万円稼げる可能性がある副業には、副業初心者にも取り組みやすいものがあります。特別なスキルや経験をあまり必要とせず、初期費用を押さえて始めやすいものをピックアップして紹介します。

データ入力・文字起こし

基本的なパソコン操作ができれば取り組めるものとして、データ入力があります。データ入力とはアンケートや名刺などのアナログデータを、テキストデータとしてWordやExcelなどに入力する仕事です。
報酬は文字単価で換算されるケースと、案件ごとに単価が定められているケースがあります。文字単価であれば、例えば1文字1円の場合、20,000文字の入力で2万円の報酬を得ることが可能です。月2万円を稼ぐためにかかる時間は、案件の難度やタイピングスキルによって変わります。

また、データ入力と似た副業に文字起こしもあります。文字起こしは、取材や講演などの音声データを受け取り、テキスト化する仕事です。

データ入力も文字起こしも専門的な知識が不要のケースが多く、在宅で取り組める副業です。ただ、文字起こしの場合、内容によって専門知識が求められたり、会話を噛み砕いてテキスト化したりする必要があるため、データ入力よりも難度が上がる分、高い単価が設定されている可能性があります。
データ入力や文字起こしは、いずれもクラウドソーシングのサイトなどで仕事を受けることができます。

フリマアプリでの出品

本や洋服、家電など、不要になったものをフリマアプリで出品することも副業の1つです。スマートフォンのみで完結することが多く、写真と説明文を掲載することで手軽に出品できます。不要なものがない場合でも、ぬいぐるみやアクセサリーなどのハンドメイド作品を作り、フリマサイトに出品するなどの方法もあるでしょう。

得られる収入は出品する商品によって異なります。また、出品した商品が購入された場合、梱包や発送などの対応が必要です。

なお、仕入れたものを売却したのではなく、自分で使用した衣類などの不用品を売却した場合には課税対象とはなりません。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、ブログやWebページに貼った広告を経由して商品購入や会員登録が行われると報酬を得られるしくみです。
アフィリエイトで報酬を得る流れは、以下のようになります。

アフィリエイトで報酬を得る流れ

  1. 1. ECモールのアフィリエイトプログラムやアフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)を利用し、紹介したい商品を決める(まったく記事がない状態では審査で落ちることがあるので、ある程度記事を書いてからアフィリエイトの申し込みをしましょう)
  2. 2. 商品の広告コードを自分のブログやWebページ、SNSなどに貼る
  3. 3. 掲載したアフィリエイト広告をクリックしたユーザーが商品を購入する、会員登録をするなどアフィリエイトプログラムが指定する条件を達成する
  4. 4. 成果に応じて報酬が支払われる

なお、ASPとは、広告主とアフィリエイトを行う人を仲介するサービスのことを指します。

特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会が行った「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023新規タブで開く」によると、1か月に1万円以上の収入があると答えた人の割合が46%に上ります。

割合は少ないですが、500万円以上の収入があると答えた人も4.9%いました。同調査によると、経験年数が長いほどアフィリエイトの収入も多くなる傾向があります。1か月の収入が「1万~3万円未満」と回答した人では、アフィリエイト歴2年以上の人が50%を超えていました。
そのため、アフィリエイトで月2万円の収入を得るまでには、ある程度の時間がかかることも留意しておきましょう。

スキルを活かして月2万円を稼げる副業

月2万円を稼げる可能性のある副業の中で、スキルを活かして行うものをピックアップして紹介します。保有しているスキルを活かせる副業を見つけられれば、仕事の依頼者からの評価が高まり、継続的に発注してもらえる可能性もあるでしょう。

Webライティング

Webライティングとは、Webページに掲載する記事に掲載する記事を執筆することです。記事のジャンルは、ビジネスやライフスタイル、エンタメなど幅広くあります。報酬は文字単価で換算されることが多く、1文字当たり1〜2円程度が目安となります。

つまり、1か月で合計して2万文字を書くことで2万円を稼ぐことができます。実績を積み重ねることで単価を上げていくことも期待できるため、2万円以上の収入を得られる可能性もあるでしょう。

Webデザイン

Webデザインとは、Webページのデザインなどを請け負う仕事です。Webデザインの仕事はさまざまで、難度によって得られる報酬が異なります。

例えば、バナー制作の場合、単価は数千円~1万円程度が目安です。複数の案件を受けることで2万円の収入を得ることができます。Webページ全体のデザインやコーディングなどの案件であれば、1案件で10万円を超えるものもあります。その分、納品までに時間がかかるケースもあるため、作業内容などを確認しておくことが大切です。

なお、Webデザインの副業は一定の経験や専門スキルが必要となるため、基本的に未経験で仕事を受注するのは難しいといえます。ただ、現在はWebデザインのスクールなども充実しています。そのため、スクールで学んでスキルを身に付け、ポートフォリオ(作品集)を作成した後に仕事の受注に向けて動くことで、初心者であってもWebデザインの副業ができる可能性があるでしょう。

プログラミング

プログラミングのスキルを活かして、システム開発やアプリ制作に取り組む副業もあります。現在は、ITエンジニアが慢性的に人手不足であり、ニーズも高いことから、副業であっても高額な報酬を得られる可能性があります。アプリやシステム開発であれば時給4,000円からが1つの目安です。平日に本業の仕事がある場合、土日のいずれかに数時間仕事を行うことで2万円以上の収入を得られる可能性があります。

未経験だと厳しいと思う方もいるかもしれませんが、現在はプログラミングを学べるスクールも充実しています。そのため、初心者であれば、まずはスクールでプログラミングを学んでからクラウドソーシングサイトなどに登録し、仕事を受注するとよいでしょう。

動画編集

動画編集は、専用の動画編集ソフトを使い、動画の不要な部分をカットしたり、テロップを入れたりなどして編集する仕事です。YouTubeやウェディングムービー、企業のPR動画の編集などがあります。
比較的簡単な動画編集であれば1本数千円が報酬の目安ですが、難度によって1万円を超える案件もあります。需要が増えている副業だと言えるでしょう。

副業で月2万円の収入を得るときの注意点

副業を行ううえでは、事前に確認しておきたい注意点もあります。ここからは、主な3つの注意点をご紹介します。

本業の企業の就業規則を確認する

副業を認める企業が増えているものの、情報漏えいなどのリスクから、就業規則で副業を禁止しているケースもあります。
また、副業が禁止されていなかったとしても、事前に届け出ることが必要な企業もあります。そのため、副業を始める前に、本業の企業の就業規則を確認しておきましょう。

本業に支障をきたさないようにする

副業に時間を割きすぎると、休む時間が少なくなり、本業のパフォーマンス低下につながるおそれもあります。特に副業の時間は自分自身でコントロールする必要があるため、本業に支障をきたさないような時間配分が必要となるでしょう。
企業が適切な労務管理を行えるよう、本業・副業の勤務先に仕事内容や労働時間を報告することも大切です。

怪しい副業の勧誘に乗らないようにする

副業初心者を狙った悪質な案件も中にはあります。そのため、以下の条件に当てはまるケースの案件は、できるだけ避けた方がよいかもしれません。

避けた方がよい仕事例

  • 「だれでもすぐ稼げる」などとうたっている
  • 単価があまりにも安すぎる
  • 簡単な作業で高額な報酬が設定されている
  • 仕事の内容が不明瞭
  • クラウドソーシングでLINE IDなど個人の連絡先を聞いてくる

仕事の依頼者(発注者)についても確認し、少しでも不安を覚える場合は詐欺の可能性があるので応募を控えましょう。

副業が月2万円の場合は確定申告が必要?

本業以外で、副業の所得が20万円を1円でも超えるなら、所得税の確定申告が必要です。所得とは、収入から必要経費を差し引いた金額を指します。

例えば、毎月2万円を副業で稼いだ場合、副業年収は24万円となります。この収入を得るためにかかった経費が3万円の場合、所得が21万円となるため、確定申告を行う必要があるのです。所得の金額が大きくなるほど税金の負担も増えるため、かかった経費は漏れなく計上することが大切です。

なお、会社員の方が副業としてアルバイトをしているなど、本業も副業も給与所得となる場合は、副業の年間収入が20万円を超えると確定申告が必要になります。

副業の年間所得が20万円以下でも確定申告をした方がよいケース

仮に継続して毎月2万円を稼げなかったり、経費が多くかかったりして副業の年間所得が20万円以下であっても、以下に該当する場合、確定申告をした方がよいこともあります。

医療費控除や住宅ローン控除などを受けたいとき

医療費控除や住宅ローン控除など、年末調整の対象とならない控除を受ける場合、確定申告によって税金が還付されます。この場合、副業の所得も含めて申告が必要です。

副業の収入が源泉徴収の対象となっているとき

副業の報酬が源泉徴収されて支払われている場合、確定申告を行うことで税金が還付される可能性が高いです。この場合、確定申告をすることをおすすめします。

確定申告が不要な場合でも、住民税は別途申告が必要

副業の年間所得が20万円以下で確定申告は不要だとしても、1円でも利益があれば住民税の申告が必要です。

所得税は「国の税金」であるのに対し、住民税は「都道府県または市区町村の税金」となります。
なお、所得税の確定申告を行う場合、その結果が自動的に住民税にも反映されます。そのため、別途、住民税の申告は不要です。

消費税の申告が必要なケースもある

副業の取引相手によっては、適格請求書(インボイス)の発行を求められるケースがあります。適格請求書を発行するためには、適格請求書(インボイス)発行事業者の登録が必要です。たとえ、副業でも適格請求書発行事業者は、消費税の納税義務が生じます。所得税の確定申告が不要でも、適格請求書発行事業者は、課税売上があれば消費税の申告・納付が必要であることを理解しておきましょう。

さらに、適格請求書発行事業者は、適格請求書等保存方式(インボイス制度)に則った帳簿付けと保存が必要です。適切な帳簿の作成・消費税申告をするために確定申告ソフトを使用することをお勧めします。

インボイス制度についてはこちらの記事でも解説していますので、参考にしてください。

副業で月2万円の収入を得ることは十分可能!確定申告の必要性を理解しておこう

冒頭で紹介したとおり、1か月の副業収入の平均は、男性で約5万3,000円、女性で約2万8,000円です。そのため、平均から考えると、月2万円の収入を得ることは十分可能といえます。
副業初心者の方も取り組みやすい副業としては、データ入力やフリマアプリでの出品、アフィリエイトなどがあります。将来的により高額な収入を狙いたい場合は、Webデザインやプログラミングなどのスキルを活かす副業に挑戦してみるのもよいでしょう。

なお、副業によって毎月2万円の収入を得る場合でも、確定申告が必要となるケースも考えられます。事業所得や適格請求書発行事業者の場合、帳簿の作成・保存なども必要になってくるため、確定申告ソフトの導入も検討してみてください。

弥生のクラウド確定申告サービス「やよいの白色申告 オンライン」なら、ずっと無料で利用でき、会計や簿記の知識がなくても手間なく帳簿付けを行うことができます。副業が事業所得の場合、帳簿付は必須なので、事業所得に対応した「やよいの白色申告 オンライン」を使用することをおすすめします。

なお、副業が雑所得の場合、帳簿付けは義務ではありませんが、収入や経費をきちんと把握するためにも、帳簿付けをしておくのがおすすめです。帳簿付をしていれば、事業所得で申告できる可能性も出てきます。「やよいの白色申告 オンライン」は、事業所得の申告用なので、雑所得の確定申告の場合は、集計資料を基に確定申告書に転記をして確定申告を行ってください。

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事業所得になる副業の確定申告は会計ソフトを使って楽に済ませよう

会社員などが副業をした場合、副業の所得が20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。副業の収入や報酬から源泉徴収をされているなら、確定申告をすれば納めすぎた税金が返金される可能性が高いでしょう。ただ、所得税の確定申告をするには、書類の作成や税金の計算など面倒な作業が多いため、負担に感じる方もいるかもしれません。

事業所得になる副業は、帳簿付けが必要です。そんなときにおすすめなのが、弥生のクラウド確定申告ソフト『やよいの白色申告 オンライン』です。『やよいの白色申告 オンライン』はずっと無料で使えて、初心者や簿記知識がない方でも必要書類を効率良く作成することができます。e-Tax(電子申告)にも対応しているので、税務署に行かずに確定申告をスムースに行えます。

副業の所得区分を事業所得・雑所得どちらにするか迷っている場合、まずは帳簿付けをしておきましょう。事業所得で確定申告する場合は帳簿が必要です。雑所得の場合、帳簿付けの義務はありませんが、売上や仕入・経費などの集計に帳簿がある方が便利です。

なお、『やよいの白色申告 オンライン』では、雑所得の収支内訳書と所得税の確定申告書は作成できません。もし、『やよいの白色申告 オンライン』で作成した収支内訳書から確定申告書を作成すると自動で「事業所得」に集計されます。国税庁の確定申告コーナーで、自分で収支内訳書と確定申告書に転記して申告をしてください。

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この記事の監修者齋藤一生(税理士)

東京税理士会渋谷支部所属。1981年、神奈川県厚木市生まれ。明治大学商学部卒。

決算書作成、確定申告から、起業(独立開業・会社設立)、創業融資(制度融資など)、税務調査までサポート。特に副業関連の税務相談を得意としており、副業の確定申告、税金について解説した「副業起業塾 新規タブで開く」も運営しています。

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