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すきま時間でできる副業は?スマホ完結・在宅可などジャンル別に紹介

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副業として取り組めるものはさまざまありますが、中にはすきま時間を活用してできるものもあります。すきま時間できる副業であれば、本業などが忙しくて副業に充てる時間が十分に取れない場合も、時間を有効活用して始められるでしょう。

そこで本記事では、本業で忙しい方でも取り組みやすい、すきま時間を使ってできる副業をジャンル別に紹介。併せて副業を行うときの注意点も解説します。

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副業に興味はあるものの時間がない人が多い

Job総研「2023年 副業・兼業の実態調査新規タブで開く」によると、副業をしていないと回答した人の中で副業に興味がある人は85.8%にも上ります。その一方で、実際に副業を行っている人の割合は22.6%です。

副業をしていない理由としては「会社から禁止されている」が33.8%で最も多く、ついで「本業が忙しく時間がない」人の割合が30.8%となっています。つまり、本業での副業の制約がなく、副業をしたくても、時間の確保がネックとなって副業をできない人が約3割いるのです。

副業に充てるまとまった時間の確保が難しい場合、すきま時間を活用した副業が選択肢の1つになります。すきま時間にできる副業の例を、「スマートフォンでできる」「在宅でできる」「自宅外でできる」の3つに分けて見ていきましょう。

すきま時間にスマートフォンできる副業

まずは、すきま時間にスマートフォン一台でできる副業の例を、3つピックアップして紹介します。

アンケートモニター

アンケートモニターとは、アンケートサイトに登録し、企業のアンケートに回答したり市場調査に協力したりすることで報酬をもらう仕事です。スマートフォンから回答できるため、通勤時間中や昼休みの時間などすきま時間を使って取り組みやすい副業の1つです。アンケートモニターを始める場合、まずはアンケートサイトへの登録が必要です。

アンケートモニターの種類としてはWebアンケートや商品モニターなどがあります。

Webアンケートは、メールやSNSで届いたアンケートに答えるだけなので初心者も取り組みやすい副業といえるでしょう。難度が低い分、報酬は数十円から数百円程度と低い傾向があります。

商品モニターは、新商品や試作品を試し、その感想をアンケートで答える形式のものです。商品モニターには報酬が数千円になるものもあるため、Webアンケートと比べると高額な報酬を得られる可能性があります。

ポイ活

ポイ活とは、ポイントサイト経由で買い物をしたり、銀行や証券会社の口座開設を行ったりしてポイントをためる活動のこと。たまったポイントは電子マネーや現金に交換することができます。特別な知識やスキルが必要とされないため、アンケートモニターと同様に始めやすい副業の1つです。

ポイ活を始めるためには、アンケートモニターと同様、まず専用のポイントサイトで会員登録を行いましょう。

フリマサイトへの出品

不要になった物をフリマサイトで出品することも副業の1つです。さらに、不要な物がない場合でも、ぬいぐるみやアクセサリーなどのハンドメイド作品を作ってフリマサイトに出品する、仕入れた商品をフリマサイトで転売するなどの方法もあるでしょう。

フリマサービスはアプリを展開しているものもあり、商品の出品や手続きなどをスマートフォンのみで行うことができます。なお、商品が購入された後は梱包や発送などの手続きが必要です。

スマートフォン一台でできる副業についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

すきま時間に在宅でできる副業

続いて、すきま時間に在宅でできる副業の例を紹介します。自宅にいながら取り組める副業であれば、比較的自由に仕事をする時間を決められるのがメリットです。

データ入力・文字起こし

データ入力とはアンケートや名刺などのアナログデータを、テキストデータとしてWordやExcel、指定フォームなどに入力する仕事です。

文字起こしは、取材や講演の音声データを受け取り、それをテキスト化する仕事を指します。

どちらもパソコンがあれば、在宅で取り組める副業です。ただし、文字起こしの場合、内容によって専門知識が必要とされる場合や、会話の内容を噛み砕いてテキスト化することが求められるケースがあります。データ入力と比べると難度は高くなるため、高い単価が設定されている可能性があります。

データ入力と文字起こしは、いずれもクラウドソーシングのサイトに登録することで仕事を受けることが可能です。

シール貼り

シール貼りとは、その名のとおり商品や封筒にシールを貼り付けていく仕事です。具体的にはバーコード貼りや食品の成分表示シール貼り、化粧品のラベル貼りなどの仕事があります。

シール1枚当たりの単価が決められており、貼った枚数に応じて報酬額が決まることがほとんどです。単純作業のように思われがちかもしれませんが、決められた位置にシールを貼る正確性などが求められるでしょう。

Webライティング

Webライティングとは、Webサイトに掲載する記事の執筆です。記事のジャンルは、ビジネスやライフスタイル、エンタメなど幅広くあります。報酬としては文字単価で換算されることが多く、1文字1~2円程度が目安です。ただし、案件によってはそれ以上の文字単価が設定されていることもあり、特にビジネスや金融など、専門性が高くなるほど報酬が高額になる傾向があります。

Webライティングの中でも、短文で完結するものや保有している知識や経験を活かせるものであれば、すきま時間を活用して対応できると考えられるでしょう。Webライティングの副業はクラウドソーシングなどで探すことが可能です。

すきま時間に自宅外でできる副業

次に紹介するのは、すきま時間に自宅外でできる副業の例です。休日などの空いた時間を活用して自宅外でできるものを、2つピックアップして紹介します。

単発のアルバイト

本業の休日を活用した単発のアルバイトには、コンサートスタッフや試験監督などがあります。

数時間で終わるものや1日かかるものなど、仕事内容によって働く時間は異なるものの、1日で終わる仕事であれば、本業のある会社員の方でもスケジュールの調整がしやすいといえるでしょう。

単発のアルバイトをする場合は、求人サイトや人材派遣会社などで探すことができます。

スポットワークやすきまバイト専用のアプリサービスもあります。スポットワークのアプリサービスを使用する際には、受け取り金ごとの所得区分を必ず確認しましょう。給与であれば給与所得ですが、報酬となっている場合は雑所得や事業所得となるのです。

それによって、確定申告の対象となる所得の種類が変わるからです。

また、引越し作業など単発アルバイトによっては体力を使う仕事、接客業などもあるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

フードデリバリー

フードデリバリーとは、飲食店に注文が入った商品を自転車やバイクなどを使って、注文者の自宅など指定場所まで運ぶ仕事です。デリバリーサービスのアプリを通じて配達員の登録を行うケースが主になります。

フードデリバリーの仕事は専用のアプリを通じて行うケースが多く、登録店から配達リクエストがあればお店に商品を受け取りに行き、注文者の指定場所まで届けるしくみです。

自宅から出て商品を運ぶ必要があるものの、単発アルバイトと違って長時間拘束されるわけではないため、比較的自分のペースでできる副業といえるでしょう。報酬は出来高制で、配達にかかる時間や距離などによって変動するケースがあります。

Uber Eatsの確定申告についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

すきま時間で副業を行うときの注意点

すきま時間を使って副業を行うにあたり、事前に知っておきたい注意点もあります。副業によるトラブルを避け、長く続けるためにも以下のポイントを押さえておきましょう。

本業の勤め先が副業OKか確認する

会社によっては本業への影響などを踏まえ、就業規則で副業を禁止しているケースもあります。また、副業が禁止されていなかったとしても、事前申請が必要な会社もあるものです。そのため、副業を始める前に、会社の就業規則を確認しておきましょう。

長く続けるために副業の目的を明確にする

すきま時間でできるからといって安易に取り組むのではなく、副業を行う目的を設定しておくことが大切です。スキルアップなどはもちろん、具体的に毎月◯円の収入獲得など、目的・目標を明確にすることで挫折することなく、副業を継続しやすくなるでしょう。

アンケートやポイ活など、すきま時間でできる副業は単価が低いものもあります。そのため、大きな収入獲得を目標とせず、楽しむことを目的に始めるのも一案です。短期的な収益化が難しいからといってあきらめるのではなく、コツコツと地道に継続することが大切になります。

悪質な案件を見極める

副業初心者を狙った、悪質な案件も中にはあります。そのため、以下の特徴に当てはまるケースの案件は、トラブルを避けるためにも応募を控えた方が無難です。

応募を避けた方がよい副業の例

  • 「すぐ稼げる」などとうたっている
  • 単価があまりにも安すぎる
  • 簡単な作業で高額な報酬をうたう
  • クラウドソーシングでLINEなど個人の連絡先を聞いてくる

仕事の依頼者(発注者)についても確認し、少しでも不安を覚える場合は応募を控えた方がよいでしょう。

本業に支障をきたさないようにする

副業をすることで本業に支障をきたすということがないようにすることも大切です。

すきま時間の活用とはいえ、副業をするとなると、自ずとこれまで以上に労働時間が増えます。副業に時間を割きすぎてしまい、本業のパフォーマンスが低下するといったことは避けなければなりません。副業を行ううえでは、自分自身で仕事量や時間をコントロールしながら取り組む必要があります。

特に今回紹介した中でも、自宅外で行う副業は体力を使うものもあるため、本業とのバランスを考慮して無理なく始めるようにしましょう。

すきま時間での副業は確定申告が必要?

すきま時間での副業であっても、本業以外での副業などの年間所得が20万円を1円でも超えるなら、所得税の確定申告が必要です。業務での副業の所得は、収入から必要経費を差し引いた金額で計算します。会社員が副業として単発アルバイトをしているなど、本業も副業も給与所得に該当する場合は、副業の年間収入(給与の額面)が20万円を超えると確定申告が必要になります。

なお、すきま時間などに業務として行う副業の場合、雑所得にあたるケースがほとんどです。雑所得の場合、帳簿付けは義務ではありませんが、収入や経費を把握して、所得を算出するためにも、帳簿付けをしておくと楽です。

また、医療費控除や住宅ローン控除など年末調整の対象ではない控除を受ける場合など、副業以外の理由で確定申告をする場合、副業の所得も含めて申告が必要になりますので、忘れずにすべての所得を含めて申告を行いましょう。

副業の年間所得が20万円以下でも確定申告をした方がよいケース

すきま時間での副業の所得を含めて本業以外の年間所得の合計が、20万円以下であっても、確定申告をした方がよいケースもあります。副業の報酬が源泉徴収されて支払われている場合、確定申告を行うことで納めた税金の一部が戻ってくる可能性があります。還付される場合は、確定申告することをおすすめします。

確定申告が不要な場合でも、住民税は別途申告が必要

副業の年間所得が20万円以下で確定申告が不要だとしても、1円でも利益が出ていれば、居住地の市区町村に対して住民税の申告は行う必要があります。

所得税は「国の税金」であるのに対し、住民税は「都道府県または市町村の税金」です。このうち、所得税に対しては、副業などの本業以外の所得が20万円を超えない限り確定申告は不要という特別措置が設けられています。

住民税は所得税とは異なり、こうした特別措置が設けられていないため、所得税の確定申告を行っていない場合、副業の年間所得が20万円以下であっても住民税の申告が必要なのです。なお、所得税の確定申告をしていれば、自動的に住民税にも反映されるので、別途、住民税の申告は不要です。

消費税の申告が必要になるケースもある

副業の取引相手によっては、適格請求書(インボイス)の交付が求められるケースがあります。適格請求書を発行するためには、副業であっても、適格請求書(インボイス)発行事業者の登録が必要です。適格請求書発行事業者の登録をした場合、消費税の申告と納税義務が生じます。

適格請求書事業者の登録をした場合、所得税の確定申告が不要な所得額であっても、課税売上がある場合は消費税の申告が必要です。

また、適格請求書等保存方式(インボイス制度)に従った帳簿付けと、適格請求書の発行保存義務があることを理解しておきましょう。なお、インボイス制度への対応を機に課税事業者になる場合の消費税申告が初めての事業者には、2割特例(売上にかかる消費税の2割を納めればよいとされる制度)もあります。

適格請求書の発行や帳簿付けを効率よく行うためには、確定申告ソフトの導入なども検討するのがお勧めです。

インボイス制度についてはこちらの記事でも解説していますので、参考にしてください。

すきま時間でも副業は可能!本業とのバランスを考慮して検討しよう

本業が忙しくなどで十分な時間を取れない場合でも、すきま時間を活用してチャレンジできる副業もあります。スマートフォン一台でできるものや在宅でできるもの、自宅外でできるものなどがあるため、本業とのバランスを考えながら自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

副業をいざ始めようと思っても会社によっては禁止しているケースもあるため、就業規則などを事前に確認しておく必要があります。また、「すぐ稼げる」などとうたっているものなどは、副業初心者を狙った悪質な案件である可能性が高いため、応募を控えるのが無難です。

なお、すきま時間の副業であっても、年間の副業所得が20万円を1円でも超えるなら、所得税の確定申告が必要となります。確定申告では、帳簿の作成なども必要になってくるため、複雑な業務の手間を少しでも軽減するために確定申告ソフトの導入も検討してみてください。

業務に係る副業が事業所得にあたる場合、弥生のクラウド確定申告ソフト「やよいの白色申告 オンライン」の利用がおすすめです。「やよいの白色申告 オンライン」は簿記の知識がない方でも、帳簿付けができ、所得税の確定申告や消費税の申告に必要な書類や申告ができます。すきま時間での副業は雑所得に該当するケースが多いですが、その場合も収入や経費を把握するためにも、帳簿付けをしておくのがお勧めです。

副業のバックオフィス業務は弥生のクラウドソフトで効率化

事業所得になる副業の確定申告は申告ソフトを使って楽に済ませよう

会社員などが副業をした場合、副業の所得が20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。副業の収入や報酬から源泉徴収をされているなら、確定申告をすれば納めすぎた税金が返金される可能性が高いでしょう。ただ、所得税の確定申告をするには、書類の作成や税金の計算など面倒な作業が多いため、負担に感じる方もいるかもしれません。

事業所得になる副業は、帳簿付けが必要です。そんなときにおすすめなのが、弥生のクラウド確定申告ソフト『やよいの白色申告 オンライン』です。『やよいの白色申告 オンライン』はずっと無料で使えて、初心者や簿記知識がない方でも必要書類を効率良く作成することができます。e-Tax(電子申告)にも対応しているので、税務署に行かずに確定申告をスムーズに行えます。

副業の所得区分を事業所得・雑所得どちらにするか迷っている場合、まずは帳簿付けをしておきましょう。事業所得で確定申告する場合は帳簿が必要です。雑所得の場合、帳簿付けの義務はありませんが、売上や仕入・経費などの集計に帳簿がある方が便利です。

なお、『やよいの白色申告 オンライン』では、雑所得の収支内訳書と所得税の確定申告書は作成できません。もし、『やよいの白色申告 オンライン』で作成した収支内訳書から確定申告書を作成すると自動で「事業所得」に集計されます。国税庁の確定申告コーナーで、自分で収支内訳書と確定申告書に転記して申告をしてください。

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この記事の監修者齋藤一生(税理士)

東京税理士会渋谷支部所属。1981年、神奈川県厚木市生まれ。明治大学商学部卒。

決算書作成、確定申告から、起業(独立開業・会社設立)、創業融資(制度融資など)、税務調査までサポート。特に副業関連の税務相談を得意としており、副業の確定申告、税金について解説した「副業起業塾 新規タブで開く」も運営しています。

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