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コンピュータによる会計・業務システムのプロセス理解に弥生会計と弥生販売を活用

学校法人高千穂学園 高千穂大学

  • 弥生会計
  • 弥生販売

実学教育の伝統校として100年以上の歴史を持つ高千穂大学。選択必須科目のコンピュータ会計では、操作方法を教えるのではなく、手書き簿記とコンピュータによる会計処理の違いから、コンピュータ処理のプロセス、情報活用までを教えるために弥生会計と弥生販売を活用している。

コンピュータ会計の講義を15年以上も続けている

明治36年(1903年)に創立し、私立の名門商科大学として知られていた高千穂商科大学は、創立100周年を契機に単科大学から総合大学となり、それにともなって高千穂大学に名称変更した。現在は商学部、経営学部、人間科学部、経営学の大学院があり、杉並区の閑静な環境の中で約2,500名の学生が勉学にいそしんでいる。

高千穂大学は2001年に高千穂商科大学から高千穂大学に名称を変更した。都内にありながら、善福寺川緑地公園に隣接した杉並区の閑静な環境にある。

「商学部にはマーケティングコース、金融コース、会計コースの3つがあります。そのうち会計コースでは1年次に会計学や簿記、財務諸表、税法の基礎と応用を学び、2年次に選択必修科目としてコンピュータ会計A・Bがあります。弊学のコンピュータ会計の講義は1993年からスタートしていますが、これは当時、都内では初だったかもしれません」。商学部の成田博教授は、東北地方の他大学で1989年からコンピュータ会計を教え始めた経歴を持つ、コンピュータ会計教育の草分け的存在だ。最初の頃は、これからコンピュータを使った会計処理が主流になると考え、操作方法を教えることから始めたが、やがて会計ソフトの操作を教えるだけでは大学教育としてあまり意味がないと考えるようになったと成田教授は話す。「会計ソフトは簿記を知らなくても、入力する場所さえ間違わなければ試算表ができてしまいます。大学でおこなう会計教育という面では、手作業ではこういうプロセスを踏むが、コンピュータの場合は内部でこういうプロセスを経ているからこうなる、という部分を理解させるべきだと考えるようになりました」。

商学部のコンピュータ会計と大学院経営学研究科を担当している成田博教授。成田教授は税理士として開業していたこともあり、コンピュータ会計教育の草分け的存在でもある。

現在、高千穂大学では、会計情報の正確さを判断でき、情報を自在に活用できると同時に、求める会計情報をコンピュータで導き出せる知識を学生に持たせるため、コンピュータ会計Aでは『コンピュータによる会計処理の基本概念を理解すること。総勘定元帳システムの機能と構造を理解すること』、コンピュータ会計 Bでは『総合型の取引処理システムの機能と構造を理解すること。経営管理に役立つ会計情報の産出プロセスを理解すること』を目的に講義をおこなっている。

コンピュータ処理のプロセスを理解させてから弥生会計・弥生販売を使う。

「コンピュータによる会計処理のプロセスを理解できれば、出てきたデータの意味や、どうすれば求める会計データをコンピュータに処理させられるかがわかります。そこで、最初から会計ソフトを使うのではなく、まずはエクセルを使ってプロセスを理解させています。ここで、データがどういう形でファイルとして保存され、ファイルがどういうプロセスを経て集計されたりソートされ、結果的に元帳や試算表として使えるデータになるかを学べます。この段階を経てから、エクセルでは難しい部門別とか内訳の管理を、マクロなど簡単な方法でプログラムを作って、それに処理させるようにしています」。

高千穂大学では、コンピュータ教育にも力をいれており、ワープロ、エクセルの使い方や、プレゼンテーションソフトなどの基礎から、より発展的な活用まで教えている。学生が自由にコンピュータを使えるような環境も整っている。

コンピュータ会計Aでは、手作業による簿記処理とコンピュータによる会計処理の違いを学び、コンピュータ会計のプロセスを理解したのち、弥生会計を使った入力や活用に注目した講義が展開される。次ステップのコンピュータ会計Bでは、業務処理システムと総勘定元帳システムが連動して財務諸表を産出するプロセスを理解させるため、弥生販売を使い、購買、販売仕入、棚卸などの具体的な業務処理と、そこから得られたデータと弥生会計を連動させ、企業全体の管理会計を学ぶようになっている。

「大学の講義は、同じコンピュータ会計という名前でも内容は大学や担当教授によって異なります。他学では財務諸表の分析をコンピュータでやるとか、単に操作を教える場合もありますが、高千穂大学は手作業とコンピュータ処理による違いを理解した上で、より高度な情報活用を可能にすることを目的にしています」。コンピュータ会計の講義を2クラス担当している櫻井康弘准教授はこう話しながら、コンピュータ会計を受講する学生は、それまで手作業による簿記を学んできているため、弥生会計を使うと驚きがあり、教えている側も反応が楽しいと話す。

弥生シリーズは普及率の高さで選んだ

成田教授は、高千穂大学へ赴任した当初から、会計ソフトと販売仕入ソフトを連動させた講義をしたいと考えていた。しかし市販ソフトの価格がネックになっていた。「ソフトメーカーに直接交渉して、教育用ということでかなり価格を下げてもらいました。それでも高額でしたが、大学も高千穂オリジナルで意義のある教育だからと理解してくれました。今は弥生スクールパックのように、教育機関向けに特別安く提供してもらえますので、弊校のように会計と販売それぞれ100以上のライセンス数があると助かりますね。弥生スクールを選んだのは、第一に弥生がシェアNo.1で、学生達が社会に出てから触れる機会も多いということと、私が税理士をやっていた当時に弥生ユーザーでしたので、使いやすさをわかっていたことが理由です。今でも交際費は753とかコード番号も暗記していますので、教える上でやりやすかったのはありますね(笑)」。

コンピュータ会計を担当している櫻井康弘准教授。櫻井准教授は高千穂大学の就職委員会常任委員も兼任している。

高千穂大学では弥生販売より弥生会計の導入数が若干多い。「それは部活動の会計担当者に弥生会計を使って決算書を作らせているからです。以前は文科系と体育系の部では勘定科目が違っていたのですが、そこを統一して、不要な勘定科目は使わないように設定しています。会計担当は必ずしも私どもの講義を履修しているわけではありませんが、ただ入力するだけにしてありますので問題なく使えています」。

高千穂大学の卒業生は、会計の専門家はもちろん、サービス業や流通業など専門性を活かした就職をしており、就職率も97%と高い。また、コンピュータ会計を受講した学生はシステム設計をするSEになることも多い。就職委員会常任委員でもある櫻井准教授は、「コンピュータによる会計処理のプロセスや会計情報の活用を学ぶわけですから、会計事務所に就職する学生は当然います。でもSEになる学生も多いですね。ジャンルとしては会計のカリキュラムですが、情報の信頼性、活用方法、どのようにすれば求める情報を産出できるかなど、情報の利用者として学べる部分が多いことが理由だと思います。その意味でコンピュータ会計の講義は、必ずしも会計の専門家だけを対象にしたものではないということですね」。

全国経理教育協会のコンピュータ会計受験については、受験者数はあまり多くないものの、希望者には課外講座を組んで対応しているため、合格率はほぼ100%になっている。「弊学では、きめ細かく学生の面倒をみる少人数教育や、先生が学生の相談を受けるアドバイザー制度が特長です。マンモス大学ではないからこそできる指導だと思いますね。このほかの特長としては、ビジネスマンの自然言語としての英語、人工言語としてのコンピュータ、ビジネス言語としての簿記を必須と考えてきた伝統があります。また、大学の勉強はゼミが基本ですので、昔からゼミを2年次スタートにしています(成田教授)」。
高千穂大学は、専門性の高い実学教育と、常に半歩先立つ進歩性を指針に、企業人、社会人として優れた能力のある人材を数多く育成している。

  • 本記事の内容は、取材当時のものです。
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事業規模

業種

企業名
学校法人高千穂学園 高千穂大学新規タブで開く
使用ソフト
弥生会計スクールパック・弥生販売スクールパック
事業内容
大学
所在地
東京都杉並区
TEL
03-3313-4101
設立
1903年
年商
-
生徒人数
約2,500名
導入時期
1998年
導入支援
なし

今回ご紹介した製品

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