固定資産の一括計上ができる青色申告に切り替え、e-Taxにも挑戦
フリーランスのカメラマンとして、雑誌やWebなどで人物ポートレートを中心に活動している武田 真由子さん。師事していた師匠の元から2018年に独立する際、確定申告に備えて「やよいの白色申告 オンライン」を導入。2年目に「やよいの青色申告 オンライン」に切り替え、昨年度はe-Taxでの申告にも挑戦した。経理系の知識はまったくなかったが、数字を入力していくだけで帳簿が完成するので、苦労せず確定申告ができているという。
- 確定申告ソフトをクラウドで使いたい
- クラウドで完結できる
- 初年度無料キャンペーンが使える
- 経理の知識がまったくなくても、数字を入力していくだけで帳簿が完成する
- スマートフォンとパソコンがあれば、e-Taxも驚くほど簡単に申請が完了した
- かんたん取引入力
- e-Tax
確定申告セミナーをきっかけに「やよいの白色申告 オンライン」を導入。
大学で写真を学んだ武田さん。卒業後は出版社の写真事業部に就職してスタジオマンとして2年間技術を学び、その後、学生時代に合同展で知り合ったカメラマンに師事。3年間、アシスタントとして経験を積んだ後、2018年にフリーランスとして独り立ちした。
「アシスタント時代も社員扱いだったので確定申告はしたことがなく、しくみから何から、正直なところ全然わかりませんでした。そこでまずはネットで検索して、近所で開催される確定申告についてのセミナーを探したんです。渋谷で開催されていた無料セミナーに参加した際に、書籍「個人事業主・フリーランスのための青色申告」と投影資料をもらい、そこで弥生製品が紹介されていたので使ってみることにしました」
武田さんが最初に導入したのは「やよいの白色申告 オンライン」。クラウドで完結できることが決め手だった。
「私はMacを使っているんですが、最近のMacってDVDドライブがついていないんです。だから、そもそもデスクトップ版のソフトを買うという発想はなかった。さらにダウンロード版も、Macに対応しているかどうかなど、諸々調べるのが面倒くさかったんですよね。カメラマンという職業柄、仕事ではほとんどオフィスソフトを使わないので、そもそもマシンにインストールしていないんです。だから『Word対応』とか『Excelで出力できます』といった表記があっても、持っていないからプリントした時にズレちゃうかな……と思ったり。それに対してクラウドは、そのままWeb上で完結できるので簡単だなと思って選びました」
2年目に白色申告から青色申告へ変更。固定資産の一括計上は有利なポイント。
初年度は開業届を出すタイミングが確定申告より遅くなってしまったため白色申告を行い、翌年、開業届と青色申告承認申請書を提出して「やよいの青色申告 オンライン」に変更。独立した当初から、青色申告にすることは決めていたそうだ。
「カメラマンって機材費がすごくかかるんです。最初に一式揃えていても、撮影状況に対応して新しいレンズやストロボ、パソコン、現像用のソフトウェアなど、いわゆる減価償却扱いになるような高額な備品を購入する必要が出てきます。そこで青色申告の方が有利だよ、という話を先輩のカメラマンさんたちから聞いていたんですよね」
金額が10万円以上の備品や機器は「固定資産」(減価償却資産)といい、それぞれの耐用年数が法令で定められている。白色申告の場合、それらは一括で経費計上ができず、購入金額を耐用年数で割った金額を毎年、減価滅却費として計上する必要がある。一方、青色申告では、30万円未満の固定資産(備品)を購入年に一括で経費にできる特例があるのだ。「やよいの青色申告 オンライン」では、固定資産の登録の「減価償却の方法」で「即時償却」を選択するだけで済む。例えば利益が多く出た年には一括計上を利用すれば、節税になるというわけだ。
「また、初年度無料というのもありがたかったですね。私自身もそうでしたが、フリーランスって最初の年から収入が安定するわけではないので、最初に経費が節約できるのは助かりますし、導入するハードルも下がると思います」
専門知識がなくても帳簿が完成するので、確定申告もスムーズ。
2019年度から青色申告を始めた武田さん。現在はすべて自分1人で申告作業を行っているそうだ。
「経費などの入力は、基本的に3月の提出期限にギリギリ間に合うタイミングで『よし、やるぞ!』と一気に作業しています。とはいえ、やる気がそんなに続かないので、1週間ぐらいかかりますね。普段から領収書はひとまず決まった箱に全部入れるようにしているので、今日はレシートを月ごとに分ける日、今日は項目ごとに分ける日、と1日ごとに作業を分けて、最終的に『よし今日は数字を打ち込むぞ』という感じです。日々、こつこつ入力しておけばもっと楽なんだとは思うんですけどね……(笑)」
入力は基本的に「かんたん取引入力」を使っている。経理の知識はまったくなかったが、とりあえず領収書と請求書と支払証明書の数字をきちんと打ち込んでいけば、ちゃんと帳簿が完成するのがありがたい、と武田さん。
「支出、収入などといった項目に分かれているので、それほど考えずに入力するだけでなんとかなっています。かかった経費がどの項目に該当するんだろう、と迷うことはありますが、そういうときはFAQで調べたり、ネット検索したりして解決できます。確定申告書類も、画面の手順に従って入力していけば自動で作成されるので安心です。これまで3回、青色申告をしてきましたが、現状では事業収入がカメラマンとして写真を撮ったことに対する収入だけなのもあって、それほど大変に感じることはなかったですね」
e-Taxもスマホとパソコンがあれば、驚くほど簡単に申請完了。
2021年度の申告は、初めてe-Taxで行った。
「去年は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、e-Taxだと提出期限が4月15日と、通常の申告より1か月先だったんです。仕事が重なっていて3月提出は厳しいなと思っていたのと、ちょうどマイナンバーカードが届いたタイミングだったので、折角の機会だしここで切り替えようと」
e-Taxはカードリーダーなどの特別な機器がないとできないと思っていた武田さんだが、実際にはiPhoneでマイナンバーカードを読み取るだけで登録ができて驚いたという。
「手元にあるスマホとパソコンだけで作業できるのはとても便利でした。カードリーダーを買ったりレンタルしたりしなければいけないとなると、それを手配するための時間やお金がかかったりするので、切り替えなかったかもしれないと思います」
e-Tax導入前は「やよいの青色申告 オンライン」で作った書類一式を印刷し、税務署へ届けに行っていたので、提出が楽になったことも大きなメリットだったそう。カメラマンの仕事はスケジュールも一定していない。飛び込みの仕事で急に忙しくなったり、作業が重なって昼間に動けなかったりすることもある。しかしe-Taxなら、書類が完成すれば夜中でも提出可能だ。
「それまでは税務署へ行き、列に並んで提出していたので、その必要がないのは楽でしたね。逆に、あまりに申請が簡単すぎて『本当に大丈夫?』と心配になるくらいでした。いつか電話がかかってきて『数字が合っていませんよ』と言われるんじゃないかと(笑)。最終的に還付金の振り込みがあって『あ、よかった』と安心しました」
将来的には自分のスタジオを持つなど、働き方を広げていきたい。
フリーランスとして4年間活動してきた武田さん。今後はカメラマンとして仕事の範囲を広げていくのと並行して、スタジオを作って運営することも考えているそうだ。
「現在は自宅で作業しているのですが、そこも手狭になってきているので、作業場兼・人にも貸せる小さいスタジオにしてもいいかな、と思ったりしています。写真スタジオというと、昔はしっかりした設備を整えなければ借り手がつかなかったんですが、最近はもっと小さい規模のスタジオの需要も増えているんです。例えばYouTuberさんに配信向けとしてスタジオを貸しているところも多い。配信の場合、照明のセッティングも小さなものを置けばいいだけだったりして、スチール撮影より天井が低くても大丈夫なんです。むしろ壁があって背景が自然な感じであることとか、ネット環境や駅からの利便性の方が重要視される。だったら小さな会議室くらいの規模感の場所を借りて、レンタルスタジオとして運営するのはどうだろうか、とか。そんなことも考えています」
- 事業者名
- 武田 真由子様
- 事業形態
- 個人事業主
- 設立
- 2018年
- 事業内容
- フォトグラファー
- 所在地
- 東京都世田谷区
弥生株式会社カスタマーセンター
- 受付時間
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9:30~12:00/13:00~17:30
(土・日・祝日、および弊社休業日を除きます)
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