弥生販売 ネットワークと弥生会計 ネットワークを同時に導入し、業務効率化と安定稼動を実現
大阪読売サービス株式会社(大阪府大阪市)
読売新聞大阪本社のグループ会社として、グループ内外への人材派遣や保険代理店業務を行なうだけでなく、ジャイアンツグッズを販売する西日本唯一のオフィシャルショップの運営や、読者に対するさまざまな新聞サービス、取材・編集ノウハウを活かした自治体広報誌やイベントの小冊子なども制作している大阪読売サービス。独自に構築していた販売システムと、弥生会計をスタンドアロンで利用していたが、販売システムには陳腐化の問題があり、弥生会計は単体利用による作業効率が問題となっていた。そこで弥生販売 ネットワークと弥生会計 ネットワークを同時に導入し、希望通りのシステムを構築。業務改善と安定稼動を同時に実現している。
導入前の状況と問題点
独自の販売システムが古くなっており、会計はネットワーク利用できなかった
導入前の状況 |
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問題点 |
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導入前の状況 |
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問題点 |
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問題解決のポイント
弥生販売 ネットワークと弥生会計 ネットワークの導入はすぐに決まった
販売管理をしている情報サービス部は、読売新聞の読者に対する有料記事サービスなどを行なっているほか、読売新聞社主催のイベントに関連する物販の管理も担当している。さらに、ビル1階にあるジャイアンツグッズや書籍を販売しているショップともオンラインで結んでおり、独自販売システムの利用者は12人いた。 独自システムの運用は4年間だが、サーバは他の業務も含めて6年利用していたため、細かなトラブルが出るようになっていた。つまり業務が年々拡大傾向にあったのに対し、性能面では限界に来ていると認識されていた。こうした状況のなか、大阪読売サービスでは、全社用のファイルサーバを更新する時期が来ていたことから、同じタイミングで販売システムを変更することになった。 独自の販売システムは、以前に利用していた弥生販売 プロフェッショナルを参考に構築していた点と、広く利用されているパッケージソフトの方が価格と信頼性の面で良いという判断がなされ、弥生販売 ネットワークの導入がすぐに決まった。また、SQLサーバを導入することから、ネットワーク化に対する要望があった会計システムについても、弥生会計 ネットワークへのアップグレードが決定した。
解決すべき問題点 |
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導入すべきシステム構成 |
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解決すべき問題点 |
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導入すべきシステム構成 |
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導入にあたって
販売システムの業務フローを変更しないようにする必要があった
大阪読売サービスでは、弥生会計のアップグレードにはなんの問題もないと考えていたが、販売システムに関しては、データの移行だけでなく日報の形式を維持することや、ショップのPOSレジとの連動をどのように実現するかが検討課題となっていた。日報は大阪読売サービス独自の形式で、部門単位で出す必要があるため、商品コードの見直しで対応することにした。従来の独自システムではPOSレジがシステムの一部に組み込まれていたため、売上と同時にデータがサーバに入っていた。弥生販売 ネットワークに切換えても、POSと連動させたいと考え、弥生パートナーのケースメソッドにアドバイスを求めたところ、連動製品の提案を受け、弥生販売とPOSレジを連動させられるパソコンPOSソフト(BC-POS)の導入が決定。2007年1月からテスト運用を行ない、会計システムは2007年3月から、販売システムは4月から本格運用を開始している。
弥生販売 ネットワークと弥生会計 ネットワーク導入後のシステム |
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ネットワーク構成図
導入後の効果
販売システムはレスポンスが向上、会計システムは作業効率が大幅に改善
弥生販売 ネットワークと弥生会計 ネットワークへの移行は、テスト期間中に問題点の把握と解決をしていたため極めてスムーズなものになった。以前の販売システムは弥生販売 プロフェッショナルを参考に構築していたため、操作面での問題もなく、レスポンスの良さも実現している。会計システムは、スタンドアロンだったため、同時入力ができない、財務情報を確認できるのは弥生会計を他の人が使っていないときに限られる、特に決算期は元帳の処理が終わるまでデータを得られないなどの弊害があったが、アップグレード翌日からこれらの問題が一気に解決できた。
導入後の効果 |
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導入後の効果 |
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担当者からのコメント
業務開発室情報サービス部の主任で、今回のシステム変更を担当した谷口真治さんは、弥生販売 ネットワークへ移行するにあたって一番苦労した点は、日報の対応だったと話す。「弊社の日報は部門単位で出すようになっています。実は、以前使っていた弥生販売 プロフェッショナルから独自システムに移行した理由の1 つが、この日報の形式だったのです。テストサーバで試運用してみたところ、部門での一覧がうまく出せなかったので、商品コードへ部門コードを入れることで、部門別の一覧を出せるようにしました。商品コードの設定をやり直ことになったわけですが、同時に2000点ほどあった商品のコード番号も整理したため、作業に1ヶ月くらいかかりました。そのときは大変でしたが、最終的には商品数を1100点にまで減らすことができましたので、将来的にも使いやすいものになったと思います。今まではPOSレジのデータが売上と同時に上がっていましたが、これはもともと部門別の日報単位で集計して経理に渡していましたので、業務フローは以前と変わりません」。
また、導入時のサポートについて「SQLサーバの納入が少し遅れたのですが、ケースメソッドさんからレンタルできたので、テスト運用を早目に行なうことができました。実際に稼動させてみて初めてわかる問題点もありましたので、これはとても助かりました。それから、新聞の記事サービスでは、どの日付のどの紙面のどの記事に対する要望があったかという明細データを残しておくと、反響があった記事などを後で調べる際にデータベースの役目を果たしますので、4年分の明細データを全て弥生販売 ネットワークへ移行することにしました。このデータのコンバート作業も忙しい時期にケースメソッドさんに対応してもらえました」と高く評価している。
会計処理を担当している総務室経理部主任の美村梨恵さんは「操作性はスタンドアロン版と何も変わりませんでした。変わった点は、弥生会計 ネットワークになった日から、誰かがパソコンを使っていても閉じてください、代わってくださいとお願いすることがなくなっただけです。手を止めずに作業し続けられますから仕事がずっと早くなりました。特に決算期は助かりましたね。3月初めに弥生会計 ネットワークが入ったので、決算と月次の処理を同時進行させることができました」と喜んでいる。
取締役総務室長で経理部長でもある稲田力さんは「以前だと、元帳を全部締めてからでないと、データをプリントアウトしてもらうことができませんでした。役員会議が迫っているのに、なかなかデータが手に入らないということがよくありましたが、今は自分でデータを見て、できている所までのデータで資料を作ることができます。月次処理のたびに経理部員に気を使うことなくデータを見ることができるようになりました。仕事をしたいときにすぐ始められないというストレスがなくなったのは、本当に大きいです(笑)」と喜びながら、今回のアップグレードに関して、最も積極的に動いたのは実は自分だったと、稲田室長は振り返る。
- ※本記事の内容は、取材当時のものです。
- 企業名
- 大阪読売サービス株式会社
- 使用ソフト
- 弥生会計 ネットワーク、弥生販売 ネットワーク、弥生給与
- 事業内容
- 人材派遣、保険代理店、新聞サービス、ジャイアンツグッズ販売、新聞・本・Webサイトの編集制作
- 所在地
- 大阪府大阪市
- TEL
- 06-6364-9071
- 設立
- 1984年
- 年商
- 18億円
- 従業員数
- 正社員147名、派遣社員327名
- 導入時期
- 2007年3月
- 導入支援
- 有限会社ケースメソッド
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