2022/04/12 失敗しない税理士の選び方とは?選ぶ基準やおすすめの探し方

事業を営むうえで、税理士は長くお付き合いすることになるビジネスパートナーともいえる存在です。良い税理士との出会いが会社を成長させるといっても過言ではありません。しかし、それだけに税理士選びは慎重に行う必要があります。

ここでは、税理士を選ぶ基準と選び方のポイント、依頼できる業務の他、税理士を探す方法などについて解説します。

税理士の選択基準を決める

税理士は費用、相性、依頼できる業務内容など、さまざまなポイントで選ぶことが可能です。
しかし、費用や相性などは実際に頼んでみないとわからない部分も多くあります。そのため、税理士を選ぶ前に、税理士の選択基準をはっきりさせておくと、税理士探しがスムースに進みます。具体的には、下記のような条件を検討するといいでしょう。

税理士事務所の所在地

選択基準の1つは、依頼しようとする税理士事務所の所在地です。税理士事務所が近所であれば、すぐに顔を合わせて相談ができます。顧問契約を結ぶ場合は、お互いのオフィスや事務所の距離が近いと定期的な打ち合わせをしやすいでしょう。また、自社に役立つ地方銀行や信用金庫、助成金や補助金など地域性の高い情報をもらいやすいというメリットがあります。

しかし、最近では税理士との打ち合わせをオンラインで行うことも当たり前になってきました。書類の受け渡しや連絡事項も郵送やメールなどを利用したり、記帳をオンラインの経理・会計ツールを利用したりするなど、対面での打ち合わせが必要ない環境も整ってきています。「対面での頻繁な打ち合わせは必要ない」「オンラインコミュニケーションの方が効率的」と考える場合は、税理士事務所の所在地にこだわらなくても、さほどデメリットにはならないでしょう。

税理士の得意ジャンル

税理士の得意ジャンルも、選択基準の1つです。
税理士にはそれぞれ得意・不得意があり、「資金調達のサポートをしてほしい」と考えていたとしても、必ずしもすべての税理士が対応しているわけではありません。また、会社設立の経験がない税理士に設立手続きを依頼しても、期待するようなアドバイスは受けられないかもしれません。

ほとんどの税理士事務所のWebサイトでは、税理士の得意分野が明示されています。税理士の得意分野や実績を確認したうえで、自分のニーズと合致する依頼先を選ぶことが大切です。

税理士事務所の規模

税理士事務所の選び方として、規模も考えるといいでしょう。一口に税理士事務所といっても、税理士が1人だけの個人事務所から、大人数の税理士を抱える税理士法人まで、その規模はさまざまです。小規模な事務所はアットホームな雰囲気で気軽に相談しやすい反面、対応できる分野や業種が限定される可能性があります。

一方、複数人の税理士がいる事務所の場合は、経営相談など幅広いニーズに対応してもらえる可能性が高いでしょう。さらに大規模な事務所になると、M&Aや国際税務といった難しい案件に対しても適切なアドバイスが受けられます。

税理士の選び方のポイント

では、実際に税理士を選ぶ際には、どのような点を重視すれば良いのでしょうか。失敗しない税理士の選び方のポイントを紹介します。

自分と相性や考え方が合うか

税理士を選ぶ際に重視すべきポイントとして、相性や考え方が合うかどうかという点が挙げられます。事業者にとって、税理士選びはビジネスパートナー選びと同じです。今後長いお付き合いを続けるうえで、ストレスなくコミュニケーションがとれるかどうかを見極めることは大切なことです。

税理士への依頼を検討する前には、できるだけ直接会って、話しやすい相手か、考え方に大きな相違点がないかという点を確認してください。「考え方が合わない」「同じ目的でも感じ方が違う」と感じた場合には、今後の事業展開などの大切な相談をしたとしても苦労してしまうことが考えられます。

費用が明確か

顧問料などの費用が明確かどうかも、税理士を選ぶ際に重視すべきポイントです。一般的に、税理士と顧問契約を結ぶ場合、顧問料とは別に決算申告や記帳代行などの業務ごとに費用が設定されています。その他にも、会社の規模や訪問回数などによっても費用が変わります。

費用と業務内容を確認しないまま依頼してしまい、後で「費用は安価だが相談に対応してもらえない」「打ち合わせが別料金になっていた」「追加料金が発生するとは知らなかった」といったトラブルに発展するケースも見られます。税理士を選ぶ際には、費用の内訳と業務内容を必ず確認するようにしてください。

素早く対応をしてくれるか

税理士を選ぶ際には、対応の早さも重視しましょう。「税金のことについて質問をしたのに、いくら待っても返答がない」という状況は、ストレスがたまるばかりでなく、経営判断の遅れにもつながってしまいます。税務署から税務調査の連絡があったときなど、顧問税理士となかなか連絡がつかないようでは問題です。

なお、対応の早さは税理士事務所に電話やメールで問い合わせをしてみると、ある程度推し量ることができます。電話なら当日中、メールなら遅くても翌日中までに折り返しの連絡がない場合、スピーディーなコミュニケーションをとるのは難しいかもしれません。

自社の業界・業種への知識があるか

業界によっては、特有の慣行や決済、法規制などがある場合も少なくありません。税理士に自社の業界についての知識がない場合、アドバイスの内容がずれていたり、効果的に節税できなかったりする場合もあります。

税理士に依頼する前には、担当経験のある業界・業種などを確認し、自社の業界についての理解があるかを確認しておきましょう。

税理士に依頼できる業務とは

税理士を選ぶ際には、依頼する内容を明確にすることも重要です。税理士に何を依頼するかによって、相談する内容や費用なども変わるため、困っていることや必要としていることをできる限り把握したうえで、税理士への依頼を検討する必要があります。
依頼内容のリストアップが難しい場合は、目的を整理するためにも、まず税理士に相談してみるといいでしょう。

税理士に依頼できる主な業務は下記の通りです。

経理・税務申告業務

  • 経理代行(請求書発行や振込業務など)
  • 記帳代行(会計ソフト入力や記帳指導)
  • 給与計算(給与計算や年末調整など)
  • 自計化支援(経理業務を自社で行うための支援)
  • 決算申告業務
  • 税務調査立ち会い

経営サポート

  • 税務相談
  • 節税対策
  • 経営計画の策定
  • 資金繰りやキャッシュフロー計画の改善
  • 会社設立や事業承継、M&A支援など

経理代行と決算申告についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

税理士を探す方法

税理士に依頼する内容を明確にしたら、税理士を実際に探さなければなりません。税理士を探す方法としては、下記の2つの方法があります。

自分で探す

税理士を探す方法として、インターネットで検索するなど、自力で税理士事務所を探すということが挙げられます。
税理士事務所の所在地や得意分野などをもとに検索すれば、自社の目的やニーズに沿った税理士事務所を探すことができるでしょう。ただし、税理士事務所のWebサイトに掲載されている情報が本当に正しいかどうかは、実際に会ってみないとわかりせん。

また「税理士紹介サイト」を使うという方法もあります。

税理士紹介サイトとは、税理士を探している方と税理士事務所をマッチングするWebサービスです。税理士紹介サイトを利用する際には、どのような企業が運営しているかを確認するようにしましょう。運営会社が税理士業務に慣れていない場合、要望に合わせたスムースな紹介が受けられない可能性もあります。

知人や銀行から紹介してもらう

知人や取引している銀行から税理士を紹介してもらうということも、税理士選びでよく見られるパターンです。
紹介してもらう場合は、その税理士事務所の評価を聞いたうえで選ぶことができるため、自分で探すよりも安心感があるかもしれません。税理士事務所によっては、紹介で顧問契約をした場合、初月顧問料の割引やキャッシュバックなどの特典が受けられることもあります。

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日々の取引を記帳するには手間や労力がかかります。売上が増えるとともに経理作業量も増え、負担が大きくなってしまうでしょう。記帳業務を税理士に丸投げできれば、その分しっかり本業に集中できるようになります。

信頼できる税理士を選んで会社を成長させよう

税理士を選ぶときには、相性や得意ジャンル、対応の早さなど、さまざまな面から検討を行う必要があります。単に「費用が安いから」という理由だけで顧問契約を結んでしまうと、後になって「こんなはずではなかった」と悔やむことにもなりかねません。

良い税理士との出会いは、会社を成長させる第一歩ともいえます。税理士選びに迷っている方は、ぜひ弥生の「税理士紹介ナビ 新規ウィンドウで開く」をご活用ください。

監修:森 健太郎(もり けんたろう)

ベンチャーサポート税理士法人 代表税理士。
毎年1000件超、累計23,000社超の会社設立をサポートする、日本最大級の起業家支援士業グループ「ベンチャーサポートグループ」に所属。
起業相談から会社設立、許認可、融資、助成金、会計、労務まであらゆる起業の相談にワンストップで対応します。
URL:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_mori/ 新規ウィンドウで開く
著書に「プロが教える! 失敗しない起業・会社設立のすべて 新規ウィンドウで開く」がある。

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