領収書の宛名「上様」の意味とは?経費の領収書に書くのは間違い?

領収書の宛名が空欄も「上様」も、宛名のない領収書ということになります。
宛名のない領収書でも良いのか?
経費計上の場合は
宛名のない領収書であっても、その領収書が「事業に関する支出の証明」であれば、経費と判断されます。
そのため個人・法人の経費計上の際には特に問題は発生しないと思われます。
但し、法人においては「法人規定」等が定められている場合があり、「宛名のない領収書を認めない」という規定があれば、それに沿った形の領収書が必要になります。
税務上の場合は
但し、税務調査上は疑問がある領収書はチェックの対象になり、追求される可能性があります。
金額が高額であるにもかかわらず、宛名がない・但し書きが品代等になっているなどは、経費と認めてもらえないことも多くあります。
宛名のない領収書
領収書を社内・個人での経費計上のみに利用することは、それほど多くありません。
通常、そこから決算申告等の証拠書類として領収書は使用されることになります。
そのため、不完全な領収書はチェックの対象になってしまう可能性が高くなります。
また宛名のない領収書を紛失した時に、その領収書が悪用される可能性もあります。
さらに支払いの証明となる領収書の宛名がないことで、支払ったことが証明できず二重請求されてしまうこともあるかもしれません。
やはり、宛名は正しく書いてもらうことが必要という結論になります。
「上様」という呼び方の由来・意味は?
領収書の宛名書きを「上様」とすることがありますが、この「上様」とは、どういう意味なのかご存知でしょうか。
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1.時代劇なのでよく使われていますが、「お殿様」のことを「上様」と呼ぶことがあります。
これを指しているという説があります。
偉い人の名前を呼んでは失礼にあたるという時代だったようです。 -
2.「上客様」を省略しているとの説もあります。
上客とは、お得意様の最上級ということになりますでしょうか。
何れにしても、自ら領収書をお願いするときに「上様で。」というのは避けたいものです。