デジタルインボイス(Peppol)の活用で、取引先との請求書のやり取りを効率化
松田様
2018年に個人事業主として独立し、デザイン・制作、システム保守などを手掛ける松田さんは、前職での利用経験もある「Misoca」と、「やよいの青色申告 オンライン」を導入。その後、弥生からきた案内でデジタルインボイス(以下、Peppol)の存在を知り、自身と取引先双方の効率化が図れると考えて、取引先に「Peppol」への切り替えを提案したという。

課題
取引先との請求書のやり取りを効率化したい
選定理由
自社および取引先で問題なく利用できた
効果
「Misoca」、「スマート証憑管理」の「Peppol」送受信機能を利用すれば、請求書のデータ送信が即時に確実に行える
お気に入り機能
「Peppol」送信(「スマート証憑管理」、「Misoca」)
「Misoca」の自動作成機能、「やよいの青色申告 オンライン」への仕訳連携で請求業務の手間を削減
大学卒業後に会社勤めを約6年経験した後、2018年に独立して個人事業主となった松田さん。会社員時代に培った技術やノウハウを活かし、販促品・パンフレットやリーフレットの制作・デザインのほか、システム保守やITサポートなどの仕事を請け負っている。
「法人向けサービスの代理店で法人営業を経験し、在職中、業務効率化のためシステム構築を行い、その後、紹介で後継者のいない生まれ育った地元の食品会社の再建支援に携わりました。そこでは営業、企画、販促、社内のシステム設計まで幅広く担当。さらに、その地域では会社や業種を超えて人材が協力し合う風土があったため、他の会社の仕事もしていました。自身で請ける仕事が増えてきたとき、仕事のペースをもう少し抑えようと思い、独立しました」
独立後、毎月必ず発生するのが請求書の発行業務だ。松田さんは、はじめのうちは自分で請求書専用のプログラムを組んで運用していたものの、クラウドサービスの費用やメンテナンスの手間を負担に感じるようになり、請求書作成ソフトの「Misoca(ミソカ)」を導入することにしたという。
「前職の会社ではExcelで請求書を作成していたのですが、ファイルを上書きして作っていたため、記載漏れが多く発生していました。そこで、簡単に請求書作成が行えて、かつクラウドで利用できる、若い世代からベテランまで使いやすい『Misoca』に切り替えました。その後、弥生の会計ソフトと連携できるようになり、より使いやすくなったと感じていました」
松田さんが発行する請求書は月に5通程度で、受け取る請求書は20通ほどあるという。月末に「Misoca」を使って請求書を作成しているが、長期契約の案件に関しては、指定した日付に自動で請求書が作成される「自動作成予約」の機能を活用。作成の手間や漏れのリスクが軽減されるので重宝していると話す。

「『やよいの青色申告 オンライン』も使用しているため、『Misoca』で請求書を発行後、自動的に仕訳連携されるのも大きなメリットです。そして、請求書発行業務を大幅に効率化してくれているのが、『Misoca』、『スマート証憑管理』※のデジタルインボイス送受信機能です」
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ご利用条件などの詳細は「スマート証憑管理」サービス紹介ページをご確認ください。
デジタルインボイス送信機能を使って、請求業務の効率化を実現
デジタルインボイスとは、「標準化され構造化された電子インボイス」のことをいう。このうち、国際規格の「Peppol(ぺポル)」をベースとしたデジタルインボイスが存在している。デジタルインボイスを活用すると、売手のシステム(販売管理システムなど)で作成した請求に関するデータが、人を介さずに買手のシステム(仕入管理システムや会計システムなど)に連携され、複数税率の計算や仕訳入力などの業務が自動で行われるようになる。

「私は、弥生から送られてきた案内で『Peppol』を知りました。気になって、弥生のWebサイトやデジタル庁のWebサイトで調べてみると、請求書のデータが相手の会計システムに直接送られるので、やり取りや確認漏れを防ぎ作業が効率化されるとのこと。それまでは、PDF化した請求書をメールで送るたびに、見落とされないようにと送信先の会社に電話連絡していたため、『Peppol』を使わない手はないと思いました」
「Misoca」で「Peppol」の送信方法を確認すると想像以上に簡単だったので、松田さんは、弥生の会計ソフトを使っている取引先に「Peppol」の相互利用を提案してみることにした。請求書を「Peppol」で受領すると、「スマート証憑管理」を介して「弥生会計」に仕訳連携される※ので入力の手間が省けること、設定が非常に簡単であることを説明。取引先は「証憑が届いた際に内容を確認するだけ」で対応できるため、快諾してくれたという。
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請求書を「Peppol」で受領すると、スマート証憑管理に自動で請求書の詳細データが保存されます。そのため、入力の手間なく、ワンクリックで「弥生会計」に仕訳連携できます。

「お互いの画面を見ながら『Peppol』の利用方法の流れをレクチャー後、問題なく『Peppol』送受信に切り替えることができ、請求書送信後の電話連絡が不要になりました」
現在、松田さんは、取引先のうち1社に対して「Peppol」で請求書を送信しているが、今後は受領の際にも「Peppol」が活用できるよう仕事の依頼先に働きかけているという。「設定が簡単なうえに、会計ソフトへの入力漏れや入力ミスも防げるので、多くの方に利用をお勧めしたいです」と松田さんは話す。
現金決済を極力少なくし、自動取込・自動仕訳を活用して、経理業務も効率化を図る
松田さんが「Misoca」と並行して利用しているのが「やよいの青色申告 オンライン」。開業直後の青色申告は税理士に依頼したが、翌年度からは自分で申告をしようと複数社の申告ソフトを比較検討したという。それぞれの無料体験に申し込んで使い比べてみると、「やよいの青色申告 オンライン」はカード決済がメインのスタイルに合っていることを実感したという。
「前の職場で『弥生会計(デスクトップ)』を使用していたため、慣れによる操作のしやすさがあったのにプラスして、クレジットカード・銀行口座連携による明細取込、自動仕訳機能の精度が問題なく使えるレベルであると感じました」
松田さんは、「やよいの青色申告 オンライン」にクレジットカード2種類と、銀行口座を1つ、「モバイルSuica」、「Amazonビジネス」、「Misoca」を連携。また、紙の領収書は[スキャンデータ取込]から自動仕訳しているという。最近使い始めた「Amazonビジネス」は連携したところ、購入した商品の内容が明細に出るため、いろいろな備品を購入した際に消込がしやすいそうだ。
「月に1度[スキャンデータ取込]を行い、3か月に1回、2~3時間で[スマート取引取込]の取引内容の確認と、お客さまからの振込有無を確認しています。一方、クレジットカードの明細確認は月に1回の作業にしています。お客さまにお送りする請求書を作成する際に、クレジットカード決済時の為替ルートを確認する必要があるためです」

松田さんは、現金での支払いよりもクレジットカード決済を優先している。前述のように、明細をソフトに取り込むことで時短が叶うというメリットもあるが、税理士からのアドバイスもあったからだ。
「個人事業主は現金管理が煩雑になりやすく、期末残高が合わなくなって調整が必要になることが多いと聞いたことがあって。期末残高の調整が発生すると手間なので、可能な限り現金ではなくクレジットカードで支払うようにしています。『やよいの青色申告 オンライン』はとにかく入力がラクで、時間がかからない点を評価しています」
クレジットカードは種類によって使い分けており、取り込んだ明細を見ればどのクレジットカードで何を支払ったかがわかり、効率的だという。
「個人で仕事をしていると、健康を維持してパフォーマンスを上げることの大切さ、そして、本業に専念できる時間の長さが売上に比例するということを痛感します。本業以外の作業を自動化・デジタル化することは、自分にとっても取引先にとってもメリットがあることだと思うので、今後も効率化を進めて本業に集中できる時間を増やしていきたいです」
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本記事の内容は、取材当時のものです。
今回ご紹介した製品

テンプレートで各種帳票作成もラク!すべての機能が無料から!
個人事業主や起業直後の法人、表計算ソフトで請求業務をされている方におすすめ。
豊富なテンプレートで各種帳票をかんたんに作成できます。
また作成した請求書は弥生の会計ソフトとの連携で仕訳を自動化!
インターネットに接続したPC(Windows/Mac)から、すぐに使い始められます。

日々の帳簿付けから申告まで全ての機能が1年間無料!
簿記・会計に自信のない方、はじめて青色申告をする方におすすめ。
初心者でもかんたんに帳簿付けができて、青色申告に必要な書類をラクに作成できます。
インターネットに接続したPC(Windows/Mac)から、すぐに使いはじめられます。
- 事業所名
松田様
- 事業形態
個人事業主
- 設立
2018年
- 事業内容
デザイン・制作、システム保守など
「Misoca」の導入事例
「やよいの青色申告 オンライン」の導入事例
弥生株式会社カスタマーセンター
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